脱・脱炭素はどうでしょうか?

2021年01月27日
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株式投資
世の中、脱炭素銘柄がブームになっているみたいです。これは国策だ、国策に売りなしだとか言って、いろんな銘柄に注目が集まって実際それでかなり値動きも大きくなっている銘柄もあるようです。国策に売りなしは言いますけど、国策は買うべしとは違うんじゃないのなんてわたしは思ったりしてます。株式投資は人の行く裏に、、なんてことわざもあるらしいですが、脱炭素が旬だとこぞってラットレースのラットみたいに殺到するのはなんなんですかね? 人と同じことしていたら少数の勝ち組になれないなんて口では言いながら結局人と同じことしようとしている個人投資家が多かったりしませんか?

なんかある中堅の会社がEV用電池のセパレータを開発したとかで今後伸びると思いますとか、書いておられるブロガーさんがいて実際ご自分でも株を買っているので推奨してるんですけど、その人自動車技術のことどれだけわかってんのかしらって不思議に思ったりしてます。なんでもコンデンサー用のセパレータでは世界のトップ企業だから自動車でも、、なんて言っていて、じゃあEV用のセパレータとコンデンサー用のセパレータって何がどう同じかそれとも違うのか?EV用のセパレータって言ったらそれは大手がガンガン開発投資してるんだけど、それとどう違って競合して勝てるものなのか?わたしはよくわからないのです。そんなにみなさん詳しいのでしょうか? だいたいセパレータて今後のEV電池技術の目玉と言われている全固体電池とどういう関係にあるのでしょうか、全固体電池だとセパレータって要らなくなったりしません?わたしはわからない。パッと飛びついて買うなんてよくできるなって感心しています。まさか四季報に書いてあったとかの理由でしょうか?

今後脱炭素がキーワードになっていくのはそれはそれでいいのですけど、今後成長する分野にはいろんな企業が参入を狙って開発費をかけているわけです。それでどんな技術が制するのか? 激しい戦いが繰り広げられる。それが10年20年続くわけです。現在はいろんな情報で株価が上下するけど、売上があがって利益になるのは10年20年先の話、それまではマネーゲームが続くんだと思いますからマネーゲームをやるんだという人はよろしいのかと思いますけど、わたしはやりません。

残存者利益という言葉をご存知でしょうか?英語で言うならサバイバーズベネフィットってとこでしょうか?脱炭素の真逆で、今後衰退が予測されるので誰も新規参入を試みない、それどころかいろんな企業が撤退していくという分野があったりします。その中で生き残った会社が、わりと美味しい思いをするということがあります。確かに市場は伸びていかないけど、だからと言っていますぐ消えるわけではない。ゼロになるのはすごく先のこと。だから市場が小さくなればなるほど価格を上げていけば相当な利益が得られる。そんな分野は伸びていく分野よりもずっと将来が予見しやすかったりします。例えばまさに脱炭素ならその光と影のわけです。伸びていく市場の影に衰退していく市場がある。そして衰退していく市場だから誰も儲からないというわけではないのです。わたしはマネーゲームもしないしラットレースもやりません。自分の手に余る難しいものにも手を出しません。そういうことで脱・脱炭素で行きたいな、なんて考えたりしています。


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