因果交流電燈

本とアニメを題材にしていろいろ語るブログです。

ちはやふる3 第20話「なにしおはば」【アニメ感想】

ちはやふるアニメ3期20話の感想・レビューです。ネタバレありです。

 

今回で名人戦も決着。

原田先生も周防名人も好きになる回でした。そして千早・新・太一にも大きな動きが。

 

長かった名人戦・クイーン戦の終わりに相応しい良い締めくくり。しかも今後への期待を煽りつつ、少し不穏な雰囲気も匂わせてくれました。

 

 

 

【今回のちはやふる

f:id:otokitakun:20200226085512j:plain

©末次由紀講談社・アニメ「ちはやふる」プロジェクト2019

 

運命戦にまでもつれ込んだ名人戦第四試合。

 

「読まれない札」をなんとなく把握できる原田先生の準備は万端。それでも決して油断はせず。一方、落ち着いた様子の周防名人。

 数枚の空札を挟んだ後、自陣の札を取った原田先生。

しかしそれはお手つき。この土壇場で相手のミスを誘った周防名人。

名人戦第四試合の勝者は周防名人。これで2勝2敗。

 

周防名人への負の感情が爆発しそうな千早。自分が倒したい、と。

そのとき詩暢のインタビュー。猪熊さんの強さを素直に賞賛した後、今回は周りの人に助けられた、来年のクイーン戦が楽しみだと発言。

それを見て、自分が戦うのは「一番強いもう一人」でいいと思った千早。

 

そのとき会場に現れた新。千早と太一も偶然遭遇。

新の告白の件もあって何か波乱があるかと思いきや、3人の今の関心は原田先生。

第五試合はどうなるか考える3人。原田先生の体力と気力が心配。また周防名人が油断してくれればもしかして、と思ったり。

 

しかし、周防名人はヒゲを剃り髪を縛った姿で第五試合に登場。しかも試合開始前には原田先生に深々とお辞儀。

礼儀正しく一切の油断もしない。周防名人を「名人」にしてしまった原田先生。

それでも全力で正面からぶつかる原田先生。その姿を見て、周防名人に暗い思いをずっと抱いていたことを恥じる千早。

 

「だれか若い者が今日のことを役立ててくれるだろう」との思いを抱きながら、原田先生は敗北。12枚差。

3勝2敗で周防名人が防衛成功。5連覇達成。

 

周防名人のインタビュー。

「疲れました」と素っ気ない言葉を発しながら、原田先生との試合で「かるたが楽しかった」と密かに感じている名人。

そして話題は引退宣言へ。周防名人があらためて引退を表明しそうになったところで、乱入してきた新。

おれが倒しにくるからやめないでくれ、と新。

その言葉を聞いて微笑み、もう1年おまけで続けると宣言した周防名人。

 

その一部始終を見て大声で笑う原田先生。

一方、原田先生の執念をもってしても倒せなかった周防名人が引退することにホッとしていた太一は、新の乱入を見て暗い気持ちに。

 

その後、急いで新幹線で帰る瑞沢かるた部のみんな。

しかしなぜか太一の姿が見えず。明日の高松宮杯に出場するために残ったらしい。

 

またしてもぬけがけした太一に驚く千早。

 

今回はここまで。

 

 

 

【感想】

名人戦・クイーン戦がとうとう終わりました。

 

新も周防名人も敬意を抱いてしまう原田先生、さすがです。

そのせいで相手を強敵にしてしまってもいるわけですが。 

 

周防名人のイメージは前回と今回で大きく変わりましたね。

これまでは千早の視点に引っ張られて嫌なヤツに思えてきましたが、今回でその負のイメージが払拭されたような気がします。原田先生のおかげでもあります。

 

第四試合の運命戦で敵のミスを誘った周防名人。そのやり口は悪役のものにも思えましたが、ひとつの立派な戦い方でしょうし。

事実、周防名人ほど確立したものではないとしても、これまでも運命戦ではいろんな戦い方がありましたから。

それこそ、運命戦でも敵陣を狙いに行くという瑞沢かるた部名物のセオリー外の戦い方は、見方を変えれば相手のお手つきを誘発するものでもある気がします。

 

それにかるたのスタイルに関して言えば、盤外戦術なども含めれば他にも面倒な人がたくさんいます。原田先生、須藤さん、ユーミン、etc.。

 

だから結局、周防さんに対する悪感情の主な原因は千早だったんでしょう。そして千早が周防さんを嫌っていた最大の理由は、ひどいことを言われたから。

そこらへんの怨恨が今回解消され、打倒周防名人は新や太一に託されることになりました。

 

千早の感情は最近ずっと騒がしい。

 

一方、静かに感情がドロドロになっているのが太一。

強すぎる周防名人が引退することに安堵していた直後、ライバルである新が正面から周防名人に挑戦状をたたきつけるというまさかの事態。

太一のいわゆる「卑怯なところ」がまたちょっとだけ顔を見せちゃった感じですね。しかもその嫌な部分を自覚するきっかけが、またもや新。

それに周防名人のインタビューに乱入する前のやり取りから、千早も新と同じく周防名人の引退を止めようとしていたことが伺えます。

もう太一の心のHPはゼロです。

 

とにかくこれでわかりやすく、来年の舞台が早くも整えられた感じになりました。

周防名人に挑む新と、詩暢に挑む千早。誰もが期待するのがこれでしょう。

しかしそこに立ち塞がる太一。他にも原田先生、須藤さん、理音などなど。

盛り上がります。

 

しかも千早・新・太一の三角関係の波乱も続いたまま。

 

今後も期待です。

 

以上、ちはやふる3期20話の感想でした。