高配当ETF【SPYD】が前年同期比41.1%の減配

スポンサーリンク

ステート・ストリート社のSPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF【SPYD】が、2020年9月18日に配当金を発表しました。0.2636ドルです。1年前の同期は0.4477ドルでしたので、1年前の同期との比較では41.1%の減配です。

配当利回りを過去1年間の配当金額から算出すると、2020年9月18日の終値は28.37ドル、過去1年の配当額は1.5227ドルなので、配当利回りは5.37%になります。

スポンサーリンク

【SPYD】の過去の配当金と増配率は?

【SPYD】が設定されたのは2015年10月です。下の表は過去の配当金の一覧です。

配当利回りの計算方法は、年4回配当金を支払う個別銘柄では、最新の配当金額を4倍した額が年間配当額となり、それを株価で割って配当利回りが算出されます。

ところがETFの場合は、組み込まれている銘柄によって配当金を払うタイミングが異なるため、期によってバラバラになります。そこで、最新の配当金と過去3回の配当金を足した数字、つまり過去1年分の配当額が年間配当額となり、それを元に配当利回りが算出されることが多いです。

今回の【SPYD】の配当が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との配当額の比較です。今回が0.2636ドル、前年の同期が0.4477ドルなので41.1%の減配になります。また、前年同期との過去1年配当額の比較では、今回が1.5227ドル、前年の同期が1.6925ドルなので、10.0%減配となります。

※背景がになっているのが減配です

【SPYD】の年間配当額と年間増配率は?

【SPYD】の配当金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。2020年は12月の配当が今後加わります。

【SPYD】の期別配当は?

2020年6月に続き、9月の配当も前年同期を下回りました。今年は昨年よりも大きく減らしそうですね。

【SPYD】の過去1年配当額を棒グラフで確認しよう

先ほどの表の過去1年配当額を棒グラフにして、【SPYD】の株価と比較しました。過去1年配当額は、株価とある程度は連動しています。ずっと横ばいでしたが、2020年に入ってからは低調ですね。

【SPYD】の配当額を棒グラフで確認しよう

こちらは期ごとの配当額を株価と比較したものです。こちらも2020年から右肩下がりですね。

 

スポンサーリンク

【SPYD】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(1.5227ドル)と1、2、3、4年前の同時期の過去1年配当金額(1.6925ドル、1.8878ドル、1.6082ドル、1.2601ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。

YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【SPYD】株を2020年9月18日の終値28.37ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。

年間増配率は過去1年がマイナス10.0%、過去2年がマイナス10.2%、過去3年がマイナス1.8%、過去4年が4.8%でした。現在の配当利回りは5.37%です。もっとも増配率の低い過去2年のペースだと10年後のYOCは1.8%、20年後のYOCは0.6%になります。もっとも成績の良い過去4年の増配率を当てはめると10年後のYOCは8.6%、20年後のYOCは13.8%になります。どの期間の増配率を当てはめるかで、将来YOCの結果が異なりますね。

スポンサーリンク

【SPYD】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【SPYD】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 【SPYD】が設定されたのが2015年10月なので、4年半前の2016年3月まで、半年ごと遡って【SPYD】を買った場合のYOCと株価を見ていきましょう。

2020年9月18日の終値は28.37ドル、過去1年の配当金額は1.5227ドルなので、現在の配当利回りは約5.4%です。

【SPYD】の株価はほぼ横ばいですが、2020年に入ってから冴えません。コロナ・ショック後も回復していません。そのため、半年前のコロナ・ショック直後に買っていれば、YOCは高いですね。半年前に買っていたら、現在YOCは約6.5%になっており、株価やYOCは約1.2倍になっていました。

 

スポンサーリンク

今年に入ってからの配当利回りは?

2020年に入ってからの【SPYD】の株価と配当利回りを見てみましょう。過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。配当利回りは4.5%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが8.5%まで上昇しました。現在は株価が少し回復し、減配もありましたが、配当利回りは約5.4%です。

 

スポンサーリンク

現在の【SPYD】の株価と配当利回りの関係は?

年間配当額が現在と同じく1.5227ドルで変わらなかったら、配当利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間配当額が現在と同じ1.5227ドルが続いた場合の、配当利回りと株価の相関図です。配当利回りを0.2%ごとに株価を出しました。今後、【SPYD】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

スポンサーリンク

【SPYD】のセクター割合はどうなっているのか?

【SPYD】のベンチマークはS&P500高配当指数です。1月と7月に組み換えがあり、S&P500採用銘柄の中から、配当利回りの上位80銘柄に均等に買い付けます。セクターの割合では金融と不動産で約4割を占めています。米国の不動産(REIT)の個別銘柄は、日本の証券会社から直接買うことができないので、【SPYD】などETFを買い、間接的に所有する方法があります。

スポンサーリンク

まとめ

【SPYD】の前回6月に引き続き、今回の配当も悪かったですね。【SPYD】は5~7月にかけて配当が大幅にカットされた19銘柄を除外しましたが、それによるダメージが6月の配当ではなく、今回の9月の配当で現れたようです。次回12月の配当ではどうなっているのでしょうか?

なお、例年通りだと、次回は12月19日頃に配当金額が決定し、その翌日に配当落ちになりそうです。

 

 

 

 

スポンサーリンク
ウィブル証券
BDC銘柄を特定口座で購入できるウィブル証券
スポンサーリンク

マネックス証券ではQYLD、XYLDなどの買付手数料無料キャンペーンを実施中!【PR】

マネックス証券では、米国ETFの買付手数料を全額キャッシュバックするキャンペーンを実施中です。

対象のETFは21。カバードコールETFの【QYLD】【XYLD】、人気高配当ETF【PFFD】【SDIV】【QDIV】【HDV】【SPYD】、定番ETF【VTI】【VOO】【VT】などバラエティに富んだラインナップ。

対象銘柄の詳細はこちら

まだの人は、この機会にマネックス証券で口座開設をしよう。

マネックス証券
スポンサーリンク
【PR】米国株の口座開設はこちら  SBI証券  楽天証券  マネックス証券  松井証券  ウィブル証券
BDCやCFD取引が気になる人は  IG証券の全口座(全般共通)  サクソバンク証券
CFD取引なら  DMM CFD  GMOクリック証券CFD

こちらのランキングに参加しております。応援クリックお願いします
 にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

個人投資家のブログをまとめたサイトです。素晴らしい記事がたくさんあります。

SPYD
スポンサーリンク
たかにんをフォローする