先日、クリスマスカードとクリスマスプレゼントを送りに村のポストオフィスに行った。出すのはすべて日本行き。
日本にカードやプレゼントを送ると一安心。
な、はずなのに……。
村のポストオフィス。一人は優しいおばちゃんなんだけど、もう一人はつっけんどんな早口の三十代くらいの女。この女がホントいじわるなの。
キューに並んでる時から、どうかおばちゃんの方に行き当たりますように。といつも祈る。
が、この日はついてない。意地悪女の方になってしまった。
ホントこの女、意地悪で雑。ふぉざりんには見える、この女の目の奥の意地悪の光が。
全て重さを計り終えて、お金を払ったら、「じゃ切手貼って出しとくわ」と言うのだけど、いつもの優しいおばちゃんはエアメールのシールを私の目の前で貼ってくれる。この女は貼らない。今日に限って封筒にby air と書いていなかったので、「by air って封筒に書いてないからシールはってね」と念押しした。
その女は、OKOKと顔も見ずに言って、ネクスト プリーズと次の客を呼んだ。
ちょ、ちょ、ちょーーーーっと、目の前で貼れ。と言いたい。
わざと?それ?
結局、あの女がエアメールシールを貼ったかどうかはわからない。今どき、手紙はすべてエアメールらしいが、それならそうと言って欲しい。安心をくれ。じゃあ、スモールパッケトはどうなのか。ちゃんと貼ってくれたのか。エアメールと書いてないから船便で送られることになった。とかフツーにありそうな話やし。
あーもやもやするーーーーー。あーーーーー、せっかくのクリスマスの楽しい気分が不安でしかなくなった。
ホントに船便になってしまって二ヶ月後くらいにクリスマスプレゼントが届いたらいやだなあ。
疑ってるわけじゃないけど、いや、疑ってる。ちゃんとエアメールのシール貼ってくれたか。マジ疑ってる。
そもそも、書き忘れたのがいけなかったのだ。いや、でもあの優しいおばちゃんは、エアメールって書いてなくっても口頭で聞いてちゃんとシール貼ってくれる。
んもーーーー。ちゃんとしてる人と、ちゃんとしてない人の差ありすぎなのだ。この国の人は。
日本の接客がマニュアル過ぎて融通がきかないとかいうけれど、もうちょいマニュアルちゃんとあってもいいんちゃう?この国。
なんだかなー。嫌な気分。
やだやだやだやだやだやだーーーーー。
ま、しかたない。自分の力で変えられぬ物事をくよくよ考えるのは愚の骨頂。
リセット。
カチッ
こういう時はなにかに没頭する。無になるのじゃ。
ちょうどオレンジがあるから、ポマンダーを作る。
オレンジポマンダーとは、オレンジを使った中世のクリスマスデコレーション。クリスマスツリーがドイツからやって来て大流行するずいぶん前からある、とってもメディーヴァルなお飾り。魔除け。
毎年作ってキレイに丸くドライになったものはポプリのお飾りとして使えるよ。
歴代のドライになった魔除け。魔女が持ってそう。
用意するもの:
オレンジ
クローブ
マスキングテープ
リボン
串または楊枝
4等分十字にマスキングテープを貼る。
後はお好きなデザインに楊枝で穴を刺しクローブを埋め込んでいく。
楊枝で穴を刺しては、クローブを埋めこむ。刺す、クローブ、刺す、クローブ……オレンジとクローブの香りが無を誘う。
無になろう。
*********
マスキングテープを外しリボンをつける
以上。
超簡単で可愛くてオレンジとクローブの良い香り。クリスマスの香り。
出来た。
パンパン 柏手
ちゃんとエアメールでクリスマスまでに日本に届きますように。
あ、なんか、しめ縄の橙みたいで、勝手にお願いしてもた。
毎日ちょっとずつ飾るのが楽しい。