【くだらない土産モノ】「ビール一杯」が産んだ忘れえぬ思い出

ひとりごとコラム

行楽地や観光地の土産物屋さんに、ほぼ必ず置いてあるこどもむけの「お土産」

親として困るのが…せめてそれが、なにか「知育」を感じさせるものならまだしも、子供がほしがるのは大抵「しょうもない」と思えて仕方ないキーホルダーや、アクセサリー、ぬいぐるみ…

「こんなもの、やがてゴミになるだけだからもったいない」と内心思いつつ、いつもなんだかんだと理由をつけて(代わりにおやつ買ってあげる!とか、帰ったらあのお気に入りの公園一緒に行ってあげるから!などもはやすり替え論法)回避していたのですが…今夏の上高地旅行では、チビ丸はお土産物屋さんの片隅に山積みになった“河童のぬいぐるみ”に釘付け。

はじめ、なんで上高地に河童のぬいぐるみなんだよ…と、もはや内心イライラしつつ、満面の笑顔の河童を手に取り眺めていたのですが…あ、河童橋からきているのか、とほどなくして気づいたのでした(遅い)。それにしても、河童、って…しかもちびまるが気に入ったのは、ピンク色の河童のぬいぐるみ。

河童橋だから、という理屈づけも無理があると思いつつも、しかもピンクかよ…もはやなんでもありだな…ハイキングや山登りにきているのに、こんな嵩張るもの、その入り口に置かないでくれよ…と思うデカ丸の横で、今回ばかりはなぜか、この河童を諦めることはなさそうでした。

「欲しいよーこのカッパー!!カッパー!!」

河童の存在なんて初めて知ったくせに…ピンクの河童手に泣かないでくれよ…と、ふと値段をみたら一番小さい河童は500円ちょっと。

デカ丸は思ったのでした。

うーむ…くだらないと思いこれまで例外なく、こうしたものは買ってあげることはなかったけれど…毎晩自分が飲んでるお酒代からしたら…すぐ「排出」されるビールたかだか1杯分…自分は好きなだけ、まわりからみたらくだらないと思われることに浪費し、でも、自分の子供には、こんなに安い値段のもの、しかもなぜか気に入って仕方ないように見えるピンクの河童を買ってあげないのはさすがにひどいんじゃないか…そんなことを、上高地のハイキング直前に、河童を眺めながらシゲシゲと思ったのでした。

そこでチビ丸に「これからのハイキングで、ちゃんとひとり歩いてのぼって、帰ってきたら買ってあげる」と条件をつけてその場を丸く納めてみたのですが…

結果は…ピンク河童の効果もあり、チビ丸は文句のひとつも言わず、昨年の倍のペースでハイキングコースを踏破。一年経ってさらに体力がついたとはいえ、親としては関心。

お土産物屋さんに戻り…ビール1杯分のよりも少し大きいサイズのピンクの河童を買ってあげました(ビール3杯分)。

いずれこんなもの、部屋の片隅に追いやられるんだろうなと思っていたですが…

チビ丸は、毎日通う幼稚園のリュックにつけて、さらに「かっちゃん」(もちろん、河童だから)と名前をつけ…毎日送り迎えをする妻のチュウ丸曰く…自転車のうしろでかっちゃんと擬似会話をしているそうです。

「かっちゃんはきょうどこいくの?」

「うーんとね…きょうはプールかなぁ!」

などと。

さらに…かっちゃんが少し汚れてしまったときは、一緒にお風呂に入り、きれいにしてあげていました。かっちゃんをみるたびに、チビ丸は上高地でのハイキングを思い出してくれます。

なんか…500円や1000円ちょっとのものを「くだらない」と一蹴していた自分を少し反省したのでした。大人の価値観を押し付けてはダメですね。

 

その数ヶ月後。夏休みで旅した沖縄では…美ら海水族館で見たジンベイザメがよほど印象的だったらしく…

はい。ジンベイザメのぬいぐるみ(1000円ちょっと)を買ってあげました。もちろん…ピンク色。「スターピンクちゃん(ジンベイザメの横っ腹に星形の黄色いヒトデが縫い付けてある)」と名付けられたそのぬいぐるみと、チビ丸は毎晩一緒に寝ています。

なんでジンベイザメの横っ腹にヒトデなんだよ…ま、いっか。

本人は、いまでもなお、かっちゃんとスターピンクちゃんをとても大切にしてくれています。「思い出の品」になってくれたのかな。

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