トルコによるクルド人迫害と満州建国について

トルコがクルド人の住むシリア北部に攻撃を仕掛けています



どうしてそのような事が起こっているのか、またかつての満州事変との関連も含めて話をしてみたいと思います

まずクルド人とは何か？を紹介します

クルド人はトルコからイラク北部、イラン北西部、シリア北東部等、中東の各国に広くまたがって住んでいる民族で、独自の国家を持たない世界最大の民族集団と言われています

人口は2,500万～3,000万人と言われます

もともとクルド人の居住地は、近世まで広大な版図を保ったオスマン帝国の領内にありましたが、第一次世界大戦でオスマン帝国が敗れると、フランス、イギリス、ロシアの思惑によって、国が分断されます

そうして白人国によってオスマン帝国の領土は分断させられ、クルド人も中東の国々に分散させられてしまったのです

フランス、イギリス、ロシアらの働きが、クルド人の悲劇を生んだと言えます

そして今現在、もっともクルド人が多く住む国がトルコです

トルコではクルド人への弾圧が強く、教育の現場でクルド語を禁止したり、伝統衣装やクルド人の伝統的な名前を付けるのを禁止するなど、文化の弾圧をおこなっています

そしてシリア北部にもクルド人がいて、彼らはイスラム国が台頭してきた時に、アメリカなどと協力して戦いました

それによってシリア北部でクルド人による自治区を得たいという願いがあるからでした

しかしイスラム国が壊滅したとして、アメリカ軍がシリア北部から撤退すると、トルコが国境付近に攻撃をしかけてきたのです

その理由は、シリア北部のクルド人と、トルコ国内のクルド人が手を取り、自治権の獲得や、トルコに対する抵抗を強めるのではないかという考えから来ています

これはかなり勝手な言い分であり、クルド人は国も持てず、自治も認められずに苦しんでいます

トルコは経済的に悪い状況にあり、政治的に国民の支持を得るためにクルド人に強硬な姿勢を見せている面があるでしょう

さらにアメリカのトランプ大統領は、トルコに経済制裁を課していきますので、かなりに危機に瀕するはずです

中国によるチベット民族やウイグル人への弾圧と同様、クルド人への弾圧も国際社会は黙って見てはならないと思います

欧米諸国がクルド人のために活躍したらどうなるでしょうか

もしアメリカなどが、武装ゲリラや内紛のあった地域に軍を進め、そこの治安を回復させて、クルド人の自治区や独立国を作るなら、それは国際的な正義に叶う事ではないかと思います

これはかつての満州国の建国にも言える事でしょう

日本軍は清の皇帝であった溥儀の要請を受け、満州に国を作りました

当時の満州地帯は、中国から化外の地とされ、土地は荒れ果て、軍閥が内紛を繰り返し、賊が活発に働きまわる治安の悪い所でした

そこを日本軍が鎮圧にあたり、治安をよくして満州国の建国に貢献したのです

現在の内戦や武装ゲリラなどの混乱するシリアを、アメリカ軍が協力して治安維持にあたるようなものといえるでしょう

そして弾圧されていたクルド人に対して、独立や自治区を承認させてあげるようなものだったといえます

アメリカが行ってもおそらく周辺国から批判は出るでしょうが、地球的な正義の観点からすると、認められるべき行為だと思います

かつての満州国の建国についても、やはり大国となった日本が、治安維持のために力を貸し、満州建国に貢献するのは、悪い事では無かったと思います

しかし日本が行ったことは国際的に承認されませんでしたが、これにはやはり人種差別的な思想が背景にあったはずです

黄色人種の日本人ごときが、自分たちの支援で国をってるなど許せないという、差別的な考えがあったでしょう

満州国の建国には五族協和がうったえられ、満州人、蒙古人、漢人、朝鮮人、日本人が共に手を携えて調和して生きる国を目指しました

「王道楽土」を建国理念として、まさにユートピアの建設を目指していたといえます

もしも満州国がそのまま続いて存在していたなら、おそらくアジアのアメリカ合衆国のような、様々な人種があつまり、発展していった国となっていたでしょう

そして共産主義の防波堤ともなっていたはずで、戦後の世界がこれほど混乱せず、共産主義国による民族弾圧などに苦しむことが少ない世界となっていたはずです

そのように満州国の建国も正しいものであったと思いますし、もしもアメリカがクルド人の自治区を作ったり、彼らへの弾圧をやめさせるように働きかけるなら、それは正しい選択だと思います

やはり大国にはそれだけの使命があるはずです

紛争を静め、民族弾圧を辞めさせるべく働くのは、正義に沿った働きであると思います

日本も無関心のままではなく、クルド人への弾圧をやめさせるように、働きかける必要があるでしょう