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流人道中記 本日終了

浅田次郎作「流人道中記」本日終了です。
読売新聞に連載されて455回、約1年半近く、毎日が楽しみで、長かったようで終わってみればアッという間でした。

江戸から奥州街道(仙台道・松前道)を最終の三厩(みんまや)までおよそ800キロの二人旅。いうなれば弥次喜多道中記みたいなものですね。違うのは二人の立場が、対等ではなく刑事と護送される犯罪者だったことです。

時代は江戸末期(14代将軍・家茂)、不義密通罪で切腹を言い渡された青山玄蕃、「腹を切るのは痛いから嫌だ」と断ります。
困ったのは寺社・勘定・町の三奉行。何しろ相手は直参旗本三千石、一刀両断で切り捨ててしまえば済むというわけにもいかず、すったもんだした挙句、御家断絶の上、蝦夷の松前藩に終身赦免 のない「永預(ながあずけ)」と決まります。
押送人は若い見習い与力の石川乙次郎。同行の年老いた同心は江戸を離れた初日に金をもってサッサとトンずらしてしまい、文字通り流人・青山玄蕃との二人旅になります。
二人の関係は押送人と流人のはずですが、なにしろこの流人はいささか変わっています。まあ武士として切腹すべきことさえ拒絶するくらいですからね。腹が減れば飯屋に入るし、宿屋もかってに決めてしまいます。道中の先々で商売女や大泥棒に賞金稼ぎ、はては仇討にいたるまで様々な事柄に首を突っ込みます。そして何故かうまく収まるところに収まるのですが、最後にとんでもない真実が隠されていました。

それは、ご自分の目でどうぞ。
毎日の挿絵、これがとてもいいですね。宇野信哉さんで紹介ページをリンクしておきます。
普通の小説としてはもちろんですが、推理小説としても十分楽しめます。いい小説はジャンルに縛られないといわれますが、まさにそれです。型にはめ込み、無理やり押し付けようする行為のほうが可笑しいのかもしれません。

しかも最後の最後にこんな終わせ方を用意していたとは・・・
涙が止まりませんでした。

出版が待ち遠しいです。


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