イノコズチ茶の気になる味は?効果・効能、飲み方を解説!副作用や妊娠時の心配事は?

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イノコズチ茶は腰痛やひざ痛、そして女性特有の生理痛や月経不順でお悩みの方に役立つお茶です。

イノコズチとは日本原産、ヒユ科イノコヅチ属の多年草。
生薬としても用いられており、節がふくらんでいる様子が牛の膝頭に見えることから、生薬名は「牛膝(ごしつ)」。

主に日向に生育するヒナタイノコズチと、日陰に生育するヒカゲイノコズチの2種類があり、薬用に用いられるのはヒナタイノコズチの方です。

イノコズチの根を使ったイノコズチ茶は風味が少なめ。
かすかな甘さと苦みが感じられるお茶です。

この記事では、

  • イノコズチ茶の効果・効能
  • イノコズチ茶の正しい作り方やおススメ入手法

について詳しくご紹介します。

イノコズチ茶の効果・効能


漢方において、牛膝(ごしつ)の性質は体の下に走るという考え方があります。
つまり下半身によく働き、血流の改善や痛みの緩和に役立ちます。

主な有効成分と、その効果について表にまとめました。

成分名 効果・効能
オレアノール酸 抗炎症作用、抗酸化作用、血中脂質の抑制
アスパラギン酸 疲労回復、利尿作用、毒素排出
ヒスチジン 慢性関節炎の緩和
ベタイン 血液浄化作用、肝機能の強化
カリウム塩 利尿作用

イノコズチ茶の効果・効能について、成分別に詳しく見ていきましょう。

オレアノール酸

これは三大機能性トリテルペンのうちの1つで、サポニンという配糖体に含まれる形で存在しています。

  • 抗炎症作用が関節などの炎症を和らげる
  • 抗酸化作用に加えて血中の脂質を抑える働きで血液サラサラ

といった効果が期待できます。

血液が体内を気持ちよく流れるようにしておくことは、健康維持に不可欠。
筋肉のコリをほぐして慢性的な腰痛を和らげたり、女性特有の生理痛や月経不順の改善にも効果的です。

アスパラギン酸

これはアミノ酸の仲間で、体内での代謝に大きく関わっています。

  • エネルギー源を作って疲労回復
  • 尿の合成を促進してアンモニア(毒素)をスムーズに排出する

などの効果が期待できます。

ヒスチジン

これは血液中のヘモグロビンの中に多く含まれるアミノ酸です。
子供の発育を助けるほか、大人にとっては慢性の関節炎を緩和する効果が
期待されています。

ベタイン

これはトリメチルグリシンとも呼ばれるアミノ酸です。

  • 動脈硬化の原因となるホモシステインを分解して血液を浄化
  • 脂肪を排出し、脂肪肝のリスクを下げて肝機能を強化

などの効果が期待できます。

肝臓はホルモンの代謝に関わっているため、肝機能を強化することはホルモンバランスを整えることにつながります。
そのため生理痛の軽減にも効果的です。

カリウム塩

この成分は名前の通りカリウムというミネラルの補給に役立ちます。
体内のナトリウムを調節し、利尿を促す効果が期待できます。

上記にご紹介した成分のほか、イノコズチの特徴的な成分として「イノコステロン」という粘液質があります。
イノコステロンとは植物エジクソンやエクダイソンと呼ばれる昆虫変態ホルモン。

昆虫が幼虫→成虫へと形を変えたり脱皮したりする時に必要なホルモンです。
イノコズチは虫の適齢期を待たずに小さな成虫にしてしまうことで、虫に沢山食べられないように身を守っているのです。

イノコズチ茶の副作用について


イノコズチは子宮収縮作用があり、早産・流産を引き起こす危険性があります。
そのため妊娠中の方は使用しないようにしましょう。

そしてイノコズチは牛膝(ごしつ)という生薬でもありますので、扱いには注意が必要です。
使用量や体質により胃の不快感・吐き気・動悸・発疹など「いつもと違う」と思われる症状に見舞われた場合は、ご使用をおやめください。

イノコズチ茶の味と香りについて


イノコズチ茶には生薬と同じ根が用いられますが、葉を刻んで健康茶にすることもあるようです。
味と香りについては根を使ったものに関して情報を得ることができましたのでご紹介します。

イノコズチ茶は全体的に風味が薄く、クセも少なめ。
穏やかな風味の中にはかすかな甘さと苦みがあります。

そしてイノコステロンなどの粘液質を含むため、若干トロみがあります。

イノコズチ茶を美味しく飲む方法と作り方

まずは根を使ったイノコズチ茶の作り方からご紹介します。

基本の作り方

ヒナタイノコズチの根を使った基本の作り方です。

根の採取時期は10〜11月。
目立っていた地上部が枯れ始めた頃を見計らって根を掘り出します。

細かいヒゲ根は取り除き、よく水洗いして天日干し。
完全に乾いたらハサミなどで細かくカットして密閉容器で保管します。

煮出す際は、まずお茶パックに5g程度の茶葉を入れます。
そして鍋に水700ccとお茶パックを入れて火にかけます。

沸騰したら弱火にして、そのまま煮出しを続けます。
火にかけてから10分程経ったら火を止め、お茶パックは取り出しましょう。

葉を使ったイノコズチ茶の作り方

イノコズチ茶は葉が使われることもあります。
葉の採取時期は春から夏にかけて。
なるべく柔らかそうな若葉を中心に、茎ごと収穫します。

収穫したイノコズチはきれいに水で洗います。
そしてヒモや輪ゴムで縛って逆さ吊りにして陰干し。

カサカサに乾いたら、使いやすい大きさにハサミでカットします。
乾燥仕上げには電子レンジを使うと便利です。

その後は基本の作り方と同様です。
お茶パックに詰めて煮出していただきましょう。

ブレンドティーレシピ

イノコズチ茶は他の薬草茶と混ぜて使うのもおすすめです。

イノコズチ茶+ハトムギ茶 ハトムギの皮を除いたヨクイニンは、イボなどの肌トラブルに用いられる生薬として知られています。
ここでは香ばしさ、飲みやすさを重視してハトムギ茶でおすすめします。
下半身の関節痛やむくみ、だるさの改善に。
イノコズチ茶+ヨモギ茶 どこか懐かしいような、心が落ち着く風味で飲みやすいブレンドです。
血液の浄化やデトックスに。

イノコズチ茶に合うお菓子、食事


イノコズチ茶に合う食事には、健康を考慮しネバネバ系食材をおすすめします。

年齢を重ねると、どうしてもヒザなどの関節に痛みが出てきやすくなるもの。
痛みが大きくなってしまう前に、運動や食事で予防したいですね。

関節を潤滑に保つコンドロイチンという成分は、フカヒレやウナギなどに多く含まれています。
ですが、フカヒレと言われても日々の食卓に取り入れるのはなかなか…。

そこでおすすめなのが納豆などのネバネバ系。
オクラも関節には良いので、オクラと納豆を混ぜて「オクラの納豆和え」に。

個人的に納豆はシンプルにご飯にのせて食べるのが定番ですが、和え物にすれば立派なおかず一品の出来上がりです。

イノコズチ茶のオススメ入手法と買い方

イノコズチ茶は残念ながら、健康茶として商品化がされていません。
そのため、イノコズチ茶を味わうためには

  • 野生イノコズチを採取する
  • 生薬としての牛膝を購入する

の2通りの方法が考えられます。

野生イノコズチを採取する

まずは自生するイノコズチを採取して、自家製で作るという方法です。

イノコズチは北海道を除く本州・四国・九州に分布。
野山や荒地など身近なところに生育しています。

草丈は50センチ〜100センチほど。
葉は少し波打っていて、長さは10センチ〜20センチ。

夏から秋にかけて緑色の穂をつけるので、見つけやすくなります。
一度見つけてしまえば毎年似たような場所に生えるので、採取しやすいです。

採取してからの作り方は前述でご紹介していますので、宜しければ参考にしてみて下さい。

生薬としての牛膝を購入する

生薬としての牛膝(ごしつ)は、漢方薬局で入手することができます。
ネット販売だと販売量も多いため、漢方薬局に直接行って相談して決めるのがオススメ。

ところで漢方薬とは、通常は生薬をいくつか組み合わせて処方されるのが一般的です。
お近くの漢方薬局に行かれる際は、健康茶として使うため牛膝のみの購入が可能かどうかご相談してみて下さい。

イノコズチ茶のまとめ


[box01 title=”イノコズチ茶の要点”]

  • 主に下半身によく働き、血流を改善し痛みを和らげる
  • 腰痛やひざ痛の緩和に役立つ
  • 女性特有の生理痛や月経不順を改善する
  • 子宮収縮作用があるため妊娠中の方は使用しない
  • 風味は薄く、クセも少ないが若干トロみが出る
  • 根を使ったお茶のほか、葉を使うこともある
  • ハトムギ茶やヨモギ茶とのブレンドがおすすめ

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先日、お散歩をしていたら、イノコズチらしき植物と見かけました。

しかしヒナタイノコズチなのかヒカゲイノコズチなのか微妙によく分からず…。
植物を見分けるのもなかなか難しいですね。

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