ニュースを見て
志村けんさんが、70歳になっていたことを知りました。
子どもの頃のイメージそのままで、いつもお茶の間に笑いと癒しを届けてくれる存在でした。
動物が登場する番組で、パンくんとの仲むつまじい様子を見ていると、子ども好きなんだろうなぁとも思っていたくらいです。
そんな中での訃報。
「ウソでしょ!?」という言葉しか出ません。
こみちは、介護施設に勤務している介護士です。
施設には、志村さんよりも高齢の方がたくさん暮らしています。
介護の仕事は確かにキツい。コレは間違いない事実です。
しかしながら、人生の終盤に差し掛かった利用者たちとの関わりで、「人生で大切なものが何か?」を教えてもらいました。
もしも介護に関わっていなければ、高齢者の経験や気持ちを聞くチャンスもなかったでしょう。
そして、また彼ら自身も人生の終盤をどう生きたら良いのかを考えているようです。
「おはよう!」
こみちが出勤すると、気さくな笑顔で挨拶してくれる彼らには感謝しています。
一方で、利用者の中には体調を崩している方もいます。
話題のコロナウイルスではなく、加齢と持病による体調の急変です。
「またね!」
「お勤めご苦労さん!」
そんなやり取りをして施設を出るのですが、本音を言えば次にまた会えるとは限りません。
事実、食べ物を食することが出来なくなり、砕いた「氷」を口の中で溶かしながら「その時を待っている人」がいた時も、「またね!」と声を掛けて目だけがかすかに動いたのを確認しましたが、再び会うことはできませんでした。
山場を越えたら、またかつてのように元気な姿になることもあります。
人の命は、本当に不思議です。
「志村けん」さんのご冥福をお祈りすると共に、これまでたくさんの笑いを届けてくれたことに感謝しています。
追伸、介護士の仕事って、やりがいありますね。
改めてそう感じました。
一緒に笑ったり、歌ったり、その一瞬一瞬を分かち合えることを大切にしたいです。