- 論文というと難しそうですが、世界に向けて発信しているレベルなので、とても参考になります。
- 今回は、44ページほどの論文を読んでみたので、その中で面白いなと思ったトピックを3点ご紹介したいと思います。
ソーシャルレンディングの論文は、国立国会図書館サーチで調べると61件ほどヒットします。
その中で、長谷川清著(地域金融研究所主席研究員)『ソーシャルレンディング(日本版P2Pレンディング)の現状と課題』という2019年3月に発行された論文で、面白いと思ったことについてまとめました。
「契約期間は半年から1年前後に集中し、金利は契約期間にかかわりなく4%と10%の間に収まる帯状」
現状のソーシャルレンディングの様子を見ると、不動産案件において特に利回りが低くなっているように感じます。
例えば、SBIソーシャルレンディングで、利回りの記載を2020年2月から、
×3.0〜10.0%→〇2.5〜10.0%
に変更しています。
と言っても、そこまで変化しているわけではないですね。
つまるところ、2019年から2020年への変化として、
程度になったというところでしょうか。
運用期間については、ファンドによって本当にさまざまなのでなんとも言えませんが、不動産は長いものも出てきていると感じます。
かと言って、
というのが投資家の嗜好に合っているというような空気感は今もあり、それくらいのファンドも多いと言えます。
現在では、コロナによる危機に直面しており、2019年4期、2020年1期は特にどのように変化しているのか気になるところです。
データが揃い次第そちらはお送りしたいと思います。
それに加えて、今後は米国のkabbgeに代表されるように、ビックデータやAIによる与信サービスが拡大するだろうと示唆しています。
AIの活用については、メガバンクがまず始めるだろうという著者の思惑により、中小企業の審査も簡単にでき、それがゆえに今後はメガバンクが今のソーシャルレンディングが対象としている貸し手にお金を貸すようになるのではないかと言っています。」
これには驚きました!!
ソーシャルレンディングの市場がメガバンクに取られちゃう日が来るのだろうかと、、、
とはいえ、現在、リノシーというAIを活用した不動産事業もあったり、ソーシャルレンディング会社自体がスコアを使って審査するようになるかもしれませんので、メガバンクに取られるとは一概には言えないと思います。
【関連情報】
>>HP
このブログでも何度か書きましたが、日本のソーシャルレンディングの歴史は12年あり、その間、紆余曲折ありました。
それを踏まえての、このお言葉です。
元々の歴史を振り返ってみると、ソーシャルレンディング自体の目的は弱者救済という観点から出来たようです。
困っている人をお金で助ける。
そのため、ソーシャルレンディング(P2Pも含め)が上場するのは何か違うのではないか、といった意見もあることはあります。
ただし、私自身がソーシャルレンディングというものを考える時には、人助けという一面よりも投資として利益を得るものという側面が強いと考えています。
そうは言っても個人がどう思おうと、人助けという一面でも一役買っていることは変わりなく、社会的な意味も包括しているのがソーシャルレンディングだとも思います。
日本のソーシャルレンディングの会社は最長でも12年と、この数字を長いと思うか短いと思うかは各々あるかとは思いますが、今まで健全に努めてきた会社においては、もっと評価が上がってもいいのではないかと、この社会からの信認という言葉を聞いて思いました。
そんなソーシャルレンディング、ご興味がありましたら、下記のリンクから自分にあった会社を探してみてみるのもいいのではないかと思います(^^)
>>HP
※ソーシャルレンディングについておすすめする内容になっていますが、最終的な判断は個人でお願い致します。
※ブログの内容は、著者が考え抜いて書いたものですが、その正確性を保証するものではありません。