・一重草 ひとえぐさ
ヒトエグサ科、関東以南の三重、愛知、徳島、香川県、高知・四万十川を主産地とする暖海性の緑藻。浅瀬の潮間帯上部の岩上に生育し、全体に黄緑色で薄く、丈5~60cm、径5cm~10cmでほぼ円形で波打ち、とくに内湾などの波の静かなところでは体形は大きい。
あおのり、青さ海苔として市販しているものの大部分は、ヒトエグサであることが多い。12月より翌年5月ごろまで採取し旬とする。養殖もしており主にノリ佃煮の原料として、また汁の実、酢の物、乾燥させ板状にしたものを青板こんぶ、そのまま日干ししたのを青ばらと呼んでいる。