・荒布Eisenia あらめ
コンブ目レッソニア科アラメ属(コンブ科)、本州以南の九州までの海岸線、水深10m位の岩礁域に生える褐藻類。全体に光沢があり仮根は太く繊維状に分岐しに密着する。
長さ1mほどに成長し茎部は径2~3cmで上部は、二股に分かれ多数の羽状、複羽状に列する細長い凸凹した仮葉がある。仮葉は一年生で生える。
昆布のことを古くから広布(ヒロメ)といい音読して、平安期にはコンブと呼ぶようになり昆布をメと読んで、幅が広く布のようなこと、ワカメ(若布)より荒いことからアラメ(荒布)の字が当てられている。
貝塚からも出土し、またホンダワラなどと一緒に塩を作るために利用していたようだ。
主に夏に採取し美味とはいえないが、千切り、乾物に、水で戻して酢の物、かき揚げ、佃煮にすることがある。
多くはカリウム、ヨウ素、アルギン酸を含み、アルギン酸(複合多糖類)の原料とし食品添加物の安定剤、肥料の原料にしている。乾物でアルギン酸17.87g、ラミナランLaminaran13.32g(食物繊維)、マンニットを3.53g、粗繊維10.4g、粗タンパク質8.0g、粗脂肪0.1g、灰分17.7gを含む。
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[初版2020.8.3 更新2021,8.10]