"教えたい" 人のための「数学講座」

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自分の知識の「3割程度」で 満足な授業ができるようになるために

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

今回は、前回に引き続き、教員が持っておくべき知識についてです。
まずは前回のおさらいから。
リンク、貼っておきますね。


教員は授業の内容について知っている知識の3割程度を披露すれば、
授業が成り立つようにしておくこと。

 

それだけ幅広い知識を用意しておく必要があることをお伝えしました。

 

今回は、その具体例を心構えをお伝えしていきます。
幅広い授業ができるコツ、満載です!

 

 

 日頃から数学に関する知識を集める工夫

 

 

それでは、私の実践していたことの中から、
+αの知識を身につけるためにしていたことです

 

 

その分野の他の解法を模索する

 

 

いろいろな学校で、
「別解」を探す取り組みは、行われているかと思います。
それを毎時間授業前に、自分の中で探ってみるのです。

 

数学の解は、基本1つかもしれませんが、
山登りの方法がたくさんあるように、
数学の答えにたどり着く方法も、実にたくさんあります。

 

数学の勉強をしていらっしゃる方は、
お分かりになられますよね?

 

若いうちは、
その知識を身につけるために、時間がかかるかもしれませんが、
1回身に付けることができれば、
数学という分野の性質上、
教え方そのものが大きく変わるというものではありません。

 

ぜひ、たくさんの解法を研究してみてくださいね。

 

私の知っている学校では、
「別解の会」というものを作って、
放課後に研究をしたり、
教員どうしや、生徒を交えて、
イデアを出し合ったりしているところもありました。

 

 

他学年とのその単元や分野との繋がりを考える

 

 

特に「導入」や「まとめ」の部分の理解を深めさせるために、
事前に繋がりを勉強して、理解をしてから授業に臨んでいます。

 

他学年の教科書や、
中学や高校の学習指導要領に目を通して、
どんなことがこれから学習することにつながってきて、
そして後の学年で、どこへつながっていくのか、
それを生徒に伝えるのです。

 

生徒はつながりが見えると、理解度もグッと上がります。

 

さらに大学数学へと、つながるような話ができれば、
未知の世界を知ることになるわけですから、
生徒の食いつきは、さらに良くなると思います。

 

ポイントは、
それを淡々と喋るのではなく、
道化役者になったつもりで、
楽しく数学ってすごいでしょ?
という雰囲気を醸し出しながら話をすること。

 

生徒も、
「この人はこんなところまで知っているんだ」
という反応になってきます。

 

ぜひ、他学年のつながりを、しっかりと勉強してみてください。

 

今は、ちょうど学習指導要領の変革期。
大学入試も変わっていきますし、
入試で求められるものも、少し変わっていきます。
しっかり繋がりを勉強しておくことは、
単に授業だけではなく、それ以外のところでも活かしていけそうですね。

 

 

実生活から数学を結び付けて、興味を惹かせる

 

 

その分野の雑学の本を読んで、
実生活でどのように使われているかを勉強したのちに、
授業で披露するのです。

 

私が20代の頃から力を入れていたこと、
それが「数学の雑学」です。

 

よく巷では、
数学は社会に出てから何の役に立つの?と聞かれます。

 

中学数学までで限ったら、
即答できる人も多いかもしれませんが、
高校数学の内容で聞かれると、
その生徒からの質問に止まってしまう先生もいらっしゃるのでは?

 

特に、積分に何の役に立つの?
…みなさんは答えられますか?
私は、面積や体積の話をすると思います。

 

円の面積が半径×半径×円周率 

 

この真の理由は、
積分を使ってやっと明らかになるんだよというように…

 

確率ですと、降水確率や宝くじ、
統計ですと偏差値、
指数対数ですと音階、たくさんのものに応用されています。

 

数学雑学の書籍も、多数発売されています。
まずは、内容が平易な一般社会人が読まれるような本を手にとってみて、
1冊の内容を、頭に入れていてはいかがでしょうか。

 

人間は分からない知識を追いかけてしまう生き物。
まずは授業者であるあなたが、興味を持って話していくうちに、
生徒もどんどん興味を持てくれるようになりますよ。

 

 

最近のニュースから授業のネタを探す

 

 

先日も双子素数について話をしましたが、
最新のニュースには、注目しておく必要があります。

以下は先日のリンクです

 

円周率の小数点以下の桁数の記録は、日本がトップクラス。
どんどん記録が更新されています。
ぜひ今の記録を追ってみてください。
生徒も興味を惹かれることと思いますよ。

 

また、逆に時代からの覚え方を紹介するやり方も存在しています。
化政時代の覚え方、有名ですね。
知識としてどんどん紹介してみましょう。

 

 

最後に 知識の余裕は心の余裕

 


授業をするときに、
「授業の内容だけを教える」というのは、
RPGのゲームで例えると、
HPギリギリで相手と戦うようなゲームのようなもの。

 

そんなスリルを味わう必要はなく、
知識は一生ものになるのですから、
最初は大変かもしれませんが、
少しずつ身につけたり、調べたりしてみましょう。


知識は持っている3割程度を披露する。
あとはクラスの状況により適宜調整する。

 

これくらいの余裕が出てくれば、
授業でも安定した運営ができるようになりますし、
生徒からもぐっと信頼されるようになりますよ。

 

当ブログでもどんどん披露していきますね。

 

【試してみよう】

・日常生活の中の数学を探してみよう

・別解を常に意識してみよう

・知識の余裕を持つよう、アンテナを張ってみよう

 

 

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