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「学び」と「遊び」の境界線をなくすために 両面からのアプローチ法 

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

多くの地域で、
夏休みに突入した頃ですね。

 

今年の夏休みは、
コロナの影響で短いかもしれませんが、
それでも、子どもに出されている課題は多いですよね……

 

子どもたちが、
自主的に学習するかどうかは、
親の手腕にもかかっています。

 

勉強しなさい

 

この言葉を発してしまうと、
子どもの脳から
「勉強はつらく苦しいもの」
という認識がインプットされてしまい、

脳の中に、必要な知識が定着しなかったり、
シナプスがなかなかつながらなくなってしまいます。

 

遊びは学び
学びは遊び

 

これが生涯学習をしていく上で、
最も重要なことではないかと
亀きちは考えています。

 

そのためにも、
「学び」と「遊び」境界線は、
なるべく子どもの間にもつけないようにしたい

 

今回は、
わが子にも実践しており、
教員の頃にも紹介していた

「学び」と「遊び」の境界線をなくすための取組み
紹介していきたいと思います。

 

「遊び」⇒「学び」へ近づけるアプローチ
「学び」⇒「遊び」へ近づけるアプローチ

 

2つの視点から、
追ってみることにしましょう。

 

夏休みで、だらけがちになってしまう子どもに、
メリハリをつけるためにも、
有用な方法ですので、ご参考にしていただければ幸いです。

 

 

「遊び」⇒「学び」に結びつける

 

まずは簡単に思える方からいきましょう。

 

「遊び」の中から「学び」を見つける

遊びの中から、
子どもに考えさせるという方法です。

 

 

子どもが一番の博識者(と思わせる)


子どもは遊びの天才です。

 

何でも遊びに転換していきますし、
たとえ、知識や方法は間違っていたとしても、
すべてを遊ぼうという方向に持って行きます。

 

まずは、子どもにすべてを
しゃべらせるところからスタートです。

 

間違っていても、大人は否定をしてはいけません。
なんでも、うなづきながら聞いてやります。
聞き上手になって、相槌を打ちながら。

 

もう、それだけで十分。
子どものやる気のスイッチは入っている状態です。

 

そこから、
親の立場で軌道修正したいときには、
次の言葉を投げかけていきます。

 

 

分からないところを敢えて聞いてみる

 

子どもの中の話で、
大人が聞いても分からなかった部分は、
子どもに聞きます。

 

大人からしても、
答えるのが難しいような高度な内容であっても、
とりあえずは口に出してみます。

 


・蝶を捕まえてきたとき
 「この蝶、なんて種類なの?」
 「ほかにどんな仲間がいるの、教えてほしいな」

 

・世界地理を調べて話してきたとき
 「すごくたくさん調べているね。ここの首都はなんていうの?」
 「日本よりも人口は多いの?」

 

・TVゲームで語ってきたとき
 「めっちゃ進んでるじゃん」
 「倒した方法を教えて」
 「なんでその装備の組み合わせが強くなるの?」

 

などなど。

 

遊びの中でもいいんです。

 

目的は、
子どもに自分から調べる習慣をつけさせること。

 

これが
「学び」と「遊び」の垣根をとるために
必要なことではないかと思うのです。

 

自ら調べることのできる子どもは強い!

 

中高生での勉強でも、
今なら電子辞書やスマホでささっと調べられます。

 

この「すぐに調べる習慣」を
きちんとつけている子どもは強いなと思いますね。

 

 

大人も一緒になって遊んでみる


大人は、
子どもほどの体力もないかもしれません。
知的好奇心もないかもしれません。

 

でも、ときにはそれを一切考えずに、
子どもと一緒になって遊ぶことも必要だと思います。

 

子ども目線で虫取りしてもいいでしょうし、
一緒になって、地理の調べものをしても、
ゲームをしてもいいと思います。

 

その中で、
親目線で気づいたことがあれば、
ここでアドバイスをするのです。

 

「こうやって調べるのって、学校の勉強と一緒だね」

 

この感覚を親が口にすることで、
子どもにも同様の感覚を共有してもらうのです。


私も
一緒にゲーム(自分が率先??(笑))していますし、
地理のすごろくをしたり、
将棋を指したり、
ときには、びしょびしょになって水路に入ったり……

 

休日なので、
個人的にも休みたいという気持ちは大きいですが、
その中でも1日2~3時間でも一緒に過ごしたいなと思います。

 

 

「学び」⇒「遊び」に近づける

 

さて、
こちらの方が難しく感じる方が多いと思います。

 

「学ぶこと自体」を「遊び」と感じさせる……

 

おもに、学校で出された宿題を
いかに遊び感覚で解いてもらうかということです。

 

ここで、先ほどの
調べることに抵抗がない
状態でしたら、
かなりハードルは低くなりますね。

 

それ以外で、
かつて生徒にアドバイスしたり、取り組んだりしたことを
いくつか紹介したく思います。

 

 

メリハリ勉強法

 

夏休みの勉強は、
学校での勉強のように50分と決められていません。

 

子どもからすると、
終わりがないような感覚にも襲われてしまいます。
メリハリのない、だらだらとした時間。。。

 

我が家では、
子どもにはキッチンタイマーを持たせています。

 

ほったらかしにしておくと、
すぐに近くのおもちゃや道具に(無意識に)手を出して、
集中力が切れてしまうわが子。

 

そこで、キッチンタイマーの導入です。
まずは、10分勉強、10分休憩のリズムから。

 

きっちり側について見るということはしませんが、
10分スタートさせ、ベルが鳴ったら、10分休憩。

 

ルールとしては、
その間だけは完全集中しようと約束しています。

 

50分の集中は難しいかもしれませんが、
10分なら何とかなります。

 

やがてはこの時間を延ばしていって、
60分でも120分でも
集中できるよう育てていきたく思います。

 

特に、計算問題や英単語の下記写しなど、
単調な問題に効果抜群です。

 

 

得意教科や好きな教科を息抜きに使う


得意教科や好きな教科
これらを勉強するときには、
勉強とすら思っていない子どもも、多いことと思います。

 

この感覚を、他の教科にも広げていこうという考えです。

 

なぜ、得意科目や好きな教科は苦にならないのか。

 

それは、勉強すること自体が楽しいし、
物事を覚えるというサイクルが
自分の脳の中に出来上がっているからです。

 

その感覚を、他の教科に波及させるためにも、
得意教科を、それ以外の教科の間に挟み込み、
楽しんでやっている感覚を、客観的に味わってもらうのです。

 

感覚を味わうプログラムを、
おうちでの話し合いや、
自分で計画を立てるときも組み込んでみてほしく思います。

 

最初は
その得意科目が、
学校と直接関係のないことでも構いません。

 

例えば、
シルバニアのことでもいいし、
戦国武将のことでも、
ゲームについての調べものでもいい

 

徐々にそれを、
学校での教科に置き換えるようにして、
息抜きも勉強時間になるよう取り組んでみましょう。

 

息抜きしながら勉強……
なんてすばらしい言葉なんでしょう!

 

 

親も一緒に勉強しよう

 

子どもが勉強するときは、
できることなら、
親も一緒に勉強することをおすすめします。

 

文字通り、
親の背中を子どもに見せながら、
学ぶ楽しさを無言で促すのです。

 

この暑い時期は、
クーラーが必要な家庭も多いと思いますので、
そうなると、冷房効率を考えて1か所に集まりがち。

 

その中で親が勉強をすることにより、
子どもに、勉強する姿勢を見せるのです。

 

親が行う勉強は、
何でもいいと思います。

 

読書の延長でもいいでしょうし、
何か、資格を取ろうとしているのなら
その勉強でもよろしいかと。

 

その中で、
親が実践している勉強法を紹介するのも手ですね。

・単語帳に書いてみる
・声に出して読んでみる
・「すご、こんなことが分かるんだ」とつぶやいてみる

 

親が楽しそうに勉強に取り組んでいる姿を見ると、
子どもにとっても刺激になりますし、
取り組む習慣ができるようになりますよ。

 

 

子どもに「学び」と「遊び」の境目がないことを伝える

 

最後に、
「学び」「遊び」
全然違うもののように感じるかもしれません。

 

しかし、
この2つには境目がないことを
言葉にして子どもに伝えていくことが
大切なのではないかと考えます。

 

遊んでいる中にも、
学ぶことはたくさんありますし、
学んでいる中でも、
遊びの要素はふんだんに盛り込まれています。

 

学びの中の遊びの要素を
子どもが自分の好奇心で見つけ、
取り入れようとしたとき、
知識の回路が一気に結びついて、
さらなる学習意欲の伸長がみられるのです。

 

ピアノを弾くのも
野球でデータを分析するのも
持っている所持金を数えるのも
全部学びですし、全部遊び。

 

何をするにも、楽しく、有意義な気持ちを持って、
1つ1つのことに取り組んでいきましょうね。


楽しく飛躍できる夏となりますように。

 

 

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