アルクのSVL12000を掲載している「究極の英単語」が改訂されるそうです。新SVL対応の本はVol.1~4の4冊で、音声DL付で2200円だそうです。

例文Power Sentencesの537個には、各レベルの単語を複数含んでいるそうです。自然な英文だと良いのですが、発売日は4月11日なので、私はまだ内容を見ていません。アマゾンのプレビューを見ると、こんな英文がありました。→The symposium broadened my knowledge of ecology. この英文の中でsymposium, broaden, ecologyが覚えるべき英単語です。

もうひとつの例文を見ると、A rumor is circulating that a corpse is buried in the marsh. ここで覚えるべき単語はcirculate, corpse, marshです。

この二つを見る限り、なかなか期待できそうです。なんといっても、昔のように音声CD別売ではなく、ダウンロード付きという点が改善点です。今はCD別売の本は売れないでしょうね。

コスモピアの「英語の多聴多読最前線」を図書館から借りて読んでいます。そのなかで、「Part 4 STEAM リーダーガイド」が面白いです。STEAMとは、以下の五単語の頭文字から構成されています。

Science
Technology
Engineering
Art
Mathematics

多読ではOxford Reading Treeを定番として紹介している人が多いようですが、5~6歳児が読むような本を大人に勧めるのはどうかという気がしていました。どう見ても大人の知的好奇心を刺激するような本ではありませんよね(苦笑)。

一方、STEAM学習のための読み物は大人が見ても結構面白そうです。多読用の読み物は、薄っぺらい割には値段が高い場合が多いのが悩みでした。しかし、本書で紹介されているリーダーは「eステーション」で読める本がいくつかあります。これを利用すれば、月額1000円弱で楽しめます。

ちなみに、この本の値段は税込み2420円ですが、アマゾンの古本を選べば送料込みで1000円以下で入手可能です。
 

Basic Englishは基本単語850語だけで表現する

こういうボキャブラリーを勧めている人がいますが、賛成できません。基本単語850語を最大限に活用するのは構いませんが、「850語だけ」で無理やり表現しようとすると、非常に不自然な英語になってしまいます。

その根拠をひとつ挙げると

Oxford Bookworms Libraryは英語学習者のために編集された読み物です。主要構文や語彙を制限して、洋書初心者でも読書の楽しみを味わえるように考慮されています。Oxford Bookworms Stage 1の8タイトルを全部あわせると総語数が約45,000ワードになります。

この45,000語は約1500語から構成されており、固有名詞を除くと約1000語です。語彙を制限した初心者向けの読み物ですら、6冊読むと出会う単語数は850語を超えているのです。

語彙を制限していない英語話者(英米人)向けの新聞や小説を読めば、850語どころか、8500語をゆうに超えるでしょう。

Charles Kay OgdenがBasic Englishを選んだのは1925年だそうですが、もう100年前のことです。今では、もっと有用なNew General Service Listがあります。これは2,809語から構成されていますが、2,809語「だけ」であらゆる概念を表現しようとしているわけではありません。必要に応じて、ほかの単語も使います。現実的な考え方だと思います。