ビクトリア州で自動車運転免許を所得するには、120時間の実技が必要です(州により異なります)
スマートフォンのない時代は、ログブックに運転教習記録日誌としてログブックに手書きで記録しなければなりませんでした。
2018年12月から会社の仕事のように教習生がアプリで運転を記録し、それを教官(運転指導者)が携帯電話で承認する仕組みに変更されました。
どのような仕組みになっているか不安もあるでしょう。
私の実際の運転教習の記録についてご紹介いたします。
目次
ビクトリア州「自動車運転教習」記録アプリMyLearnersの取り扱い方法
アプリのダウンロードから運転記録と承認方法までを説明します
アプリMyLearnersダウンロード
教習生(お子様)と教官(両親)の携帯電話にアプリをインストールします。
教官は、タブレットやパソコンでもOK。
まずは、VicrordsのホームページかアプリでSign up (親も子供もアカウント・オープン)しなければなりません。
VicRoard Sign up方法
- Vicroadのホームページに行く
- Sign up to MyVicRoardsのページに行く
- ビクトリア州運転免許証番号を入力
- 住所
- 自動車のナンバープレート番号
- 姓 (ファミリーネーム)
- 生年月日(日/月/西暦)
- 電話番号
- Eメールアドレス
- パスワード (VicRoardsにログインするための新規パスワード設定)
- 上記記入事項の確認
- 秘密の質問と答えを3つ
- これで登録するとEメールが届く
- Eメール内の Activate your account をクリック
- アプリから教習生が教官をinvite
- 教習生の名前が表示されるので Accept をクリックする
- 教官のアプリに教習生として名前が表示される
注意ポイント
この仕組みは、大変便利です。自動車やバイク、トレーラーのRegistrationを払ったり、有効期限を確認出来たり、かなり使える仕組みです。オーストラリア永住者は、活用するべきシステムです。
アカウントをオープンできれば、MyLeanersとリンクさせます。
運転免許証番号の登録で、今、L (Leaner)免許所持者とか、教官となる親がFull License所持者かも確認できる仕組みですね。
MyLearnersアプリ(教習生)の使い方
難しいことは何もありません。
今どきの学生なら何の説明もなく使いこなすでしよう。
詳しくは、後で紹介する動画をご覧ください。
父・母・祖父母・親戚などが教官になってくれる場合があるでしょう。
アプリで教官(インストラクター)を選択し、スタート。
終われば、STOPを押します。
運転した内容を承認する方法
アプリを開くと下記のように承認依頼が届いています。
黄色い番号が、承認待ちの数です。
この場合、3件の申請が届いています。
黄色い3のアイコンをタップすると、承認申請が表示されます。
いつ、どれくらいの時間を運転したかが表示されています。
道路は、空いていたか、混雑していたか
天候(晴れ、小雨、大雨、霧)、道路の車線数、道路の種類など教習生が選択します (自動ではありません)
Approve (承認)を押します
教習生にコメントを書くこともできます(任意)
もう一度、承認するかを聞いて来るので Apprrove を押します。
一連の作業を見るならこちらの動画がオススメです。
アプリの便利な点
システムが合計時間を算出してくれるのは便利です。
さらにどんな練習ができていないかの分析も可能。
交通量の少ない自宅近くの運転に偏っていたら、免許を取得できても、交通量の多い時の運転に戸惑いを感じ事故の確率も高まります。
下記のデータから分かるように、やははり近所の運転が多いです。
逆に「田舎道」、「砂利道」、「未舗装道路」、「雨天」、「渋滞」、「駐車」の練習が不足しています。
ということは、それだけ未熟ということですね。
120時間はVicRoadsが定めた基準なので、このデータを見て、運転練習のパターンを弱点補強するべきです。
実際の教習で子供の運転に自信がないと感じる点は、交差点を右折する際に緑矢印がある・ないの交差点です。
シンプルでない交通状況の時に、判断できない・自信がないことがわかりました。
交通量の少ない所は、まず問題ありません。
2車線・3車線ラウンドアバウトで指示器を出すのか、待つのか、行くのか・・・など複雑な判断を求められる時の運転が特に弱点です。
事故発生確率が高まる渋滞時間に運転させたくありませんが、子供さんが事故を起こさないようにトレーニングするのは親の役目。
高速道路、トンネル・渋滞の割り込み・割り込まれたり、教科書に出ないような状況での判断能力が必要。
また、近代ではヘッドライトが自動で点灯・ワイパーも自動が多く、手動でのスイッチ・オン・オフについても理解していません。
日本で必ず習う制動距離や自動車の機械的な仕組み、死角、タイヤ交換なども教える必要があると感じています。
私は、自分の失敗談や事故経験を集中的に話し、ブレーキが壊れた時の止まり方、速度の落とし方なども教えています。
教習が120時間に近づいて行く前に、あえて難しい、想定外のコンディションでどうは判断するかなどを意識的に教えています。
まとめ
アプリの使い方より親子のコミュニケーションとして親が子供に教育・運転スキルを伝授するオーストラリアの教習制度は、Good ideaだと思います。
つい大きな声を出したり、イライラ、ヒヤヒヤも多いでしよう。
しかし、自分にもこういう時代があったのだから親子のコミュニケーションを楽しみましょう。
親ができる最後の教育と感じています。
励まし合い・褒める
先日、スーパーの駐車場でバックで駐車していたのを見ていた見知らぬおばさんが親指を挙げてイイネしていました。これを見た娘も私も褒められていることに気分を良くしました。Lプレートを付けて練習し、上手だと思った時にそういうアクションで励まし合うことも重要ですね。自分もそうしようと思いました。