アフリカ最大の滝・ヴィクトリアの滝
今回は幅1700mもあるというアフリカ最大の滝であるヴィクトリアの滝。ヴィクトリアの滝はアフリカ南部のザンベジ川の中流にあり、ナイアガラ、イグアスと並んで世界三大瀑布に上げられる。
落差は100m以上もあり、そこには毎分50万トンもの大量の水が流れている。そのために水煙は高さ500mにまで立ちのぼるという。下流の激流では世界で最も荒々しいラフティングが出来る名所だという。
この滝は25万年も大地を削ってきた。玄武岩の大地に入った亀裂を水が削って25万年前に滝が出来たという。その後も割れ目ごとに滝は後退していき、現在の滝は8番目の滝だという。そして現在、9番目の滝が8番目の滝のすぐ手前に生まれようとしている。
生命を育む大滝
ヴィクトリアの滝は乾期になると水量は1/10に減るが、雨期になると大量の水が流れ、それが強い風を産み出し、大量の水煙を発生させる。これらの水煙は周囲に降り注ぎ(年間32万ミリで日本の降水量の180倍)、そのために滝の周囲は乾期でも緑が茂っているので、多くの動物が餌を求めて現れる。
また大量の水は堅固な玄武岩をも削って大量の土砂を発生させる。それらは下流に堆積して砂の大地を作っている。そこには草が生え、そのミネラル豊富な草も象などの動物の餌となっている。滝が生命を育んでいるのである。
忙しい方のための今回の要点
・アフリカ最大のヴィクトリアの滝は、落差100m以上で、長さは1700mの大規模な滝である。
・この滝は25万年前に玄武岩の台地の割れ目を水が浸食することで出来ており、現在の滝は8代目だという。
・大量に湧き上がる水煙は周囲に降り注いで森を作り、生命を育む。また水が玄武岩を削って出来た土砂も下流に溜まって植物を育み、動物たちを養っている。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・とにかく壮観としかいいようのない光景。だから、こんな回は文章で説明できる内容はほとんどないんだよな・・・。
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