おつかれさまです。
オカルト?!
今までのガンダムシリーズでもっともオカルト扱いされているのは、フェネクスとリタの存在。
パイロットのいない、どこにも母艦、補給基地のないモビルスーツ。もうこの時点で真面目に観ていたらいけないような気がしてきますけど、意外や意外。サイコフレームの本質に迫る、というかニュータイプとサイコフレームをなんとか着地させようとしているんですよ。
だからなんの先入観も持たずに素直な気持ちで観るのがいちばんですわよね。
素直な気持ちで
ルオ商会がマーサ・ビスト・カーバインを拉致する際に使用していたモビルスーツがディジェなんですよ。ディジェってZガンダムの時にアムロが乗っていた伝説のモビルスーツなんですけど、まだ現役?!っていう。「逆襲のシャア」の時にすでにZガンダムのリニューアル、リガズィですら時代遅れの機体扱いされていたのに何故まだディジェっていうね。
でもナラティブ版のカラーリングはカッコいいと思うわよwディジェってリックディアスをベースに設計されたけどルオ商会製だったのかしらん。今更ながら謎。
ナラティブガンダム登場
この映画はね、このシーンの為にあるといっても過言ではないくらい盛り上がるシーン。ミシェルのカウントダウンから始まる高速機動型A装備のナラティブガンダムの登場シーン。澤野弘之氏の音楽と相まって映画開始10分でクライマックス的な趣すらあります、はい。
で、物語は
ヨナ、ミシェル、リタの過去から現在に至るまでの三角関係を軸に「サイコフレームとは何ぞや?!」というオカルティックな命題に取り組むストーリー。
ただ「サイコフレームに魂を移すことができれば人は永遠の命を得られる」なんて与太話(失礼!)に真正面から取り組んでいるから技術的なリアリティからどんどん離れて行って、うさん臭さだけが倍増していくという。
「逆襲のシャア」のラストでアクシズを押し返すあたりからもう「無理だろw」ていうのはあったけれど良くも悪くもアムロとシャアの物語のオーラスってことで「仕方ねぇ。。。」っていう意味での納得のされ方だったと思うのよね。
だから、そういう一発芸的奇跡を基準というかスタンダードにもってこられてもさ、ってのはあるでしょうね。
そもそもの後の時代であるF91ではニュータイプという言葉すら死語になりつつあるわけでガンダムのオカルト要素ってあくまで「人」であって「技術」じゃないからってタイプの人にはまったくもってして受けが悪いんじゃないかしらね。
ナラティブガンダムとセカンド・ネオジオングの共鳴とかいくらアナハイムエレクトロニクス製だからって「あんまりじゃないですか!」ってのもわかります。だいたいあれ、ジオングじゃなくてデンドロビウムだろっていう。。。
挙句の果てにパイロットのいないフェネクスが無限のエネルギーで縦横無尽に飛び回る世界とかねw
だがしかし
で、実際この映画つまらないのかっていったらそんなことない。あたくし的には実はおもしろい。
それはやっぱりヨナ、ミシェル、リタの物語がちゃんとしているから。ちゃんとしているってのは先に挙げた与太話(失礼!)を抜きにして、ミシェルが自分だけが助かるためにヨナを騙し、リタを犠牲にしてルオ商会に送り込まれた過去を後悔し懺悔する物語だから。
「魂の永久保存」なんて夢物語に縋らなければならないほどミシェルは自分の過去に押しつぶされそうになっていて、そこから救われたい一心でのオカルト信仰だからなのよね。
ラストは
最後、フェネクスのバインダーが光の翼となって時間が戻ってメデタシメデタシ。「また奇跡オチか!」ってなると思うんだけどwまぁそのあたりはご愛敬ってことで。。。
ところで
Zの頃から思っているんだけどミネバって本物なの?!
結構冒頭部分だけでも楽しめますよ!
脚本のベースになった小説と脚本をベースにした小説