英語の教室をしていると、生徒と長い付き合いになることが多いです。
保育園の時から通ってくれているA君は、今中2なので9年目になります。
最近では私の背を越して、向かい合って立つと目線が上になってきました。
この学年は小学校中学年まで男子5人のグループでのレッスンでした。
女子と一緒にやろうとしたこともあったのですが、男子の元気がよすぎて女子が委縮してしまったので、
分けてレッスンすることにしました。
男子5人とも元気の良い子たちだったのでうるさくて授業にならないこともしばしば。
3、4年の時は本当に悩みの種でした。
生徒同士の衝突やけんかもあり、泣いたり笑ったり本当にいろんなことがあるクラスでした。
結局部活の関係などで中学からは編成替えになり、5人でのレッスンは終わりになりましたが、
いまだに男子5人と格闘した日々は忘れられないです。
生徒自身が、「あの時は先生よく怒ってたね~」と言っています。
ところが可愛い時もあって、エッグハンティングをちょっと変えた「カード隠しゲーム」がなぜかみんな大好きで、私も交じって3人対3人に分かれてよくやりました。
カードは全部隠すのではなく、はしっこがちょっと見えるように隠します。
棚の上とか黒板消しの陰とか、時計の裏とか工夫して隠して、探す人が隠したカードに近づくと"Close, close."「近い近い」とか”Almost."「もうちょっと」とか言ってあげます。
分からないときは"Give me a hint."「ヒント頂戴」と言うと、隠したほうが得意満面で"Near the table."「テーブルのそば」とか"Look up."「上見て」とかヒントを出していました。
A君もこのゲームが大好きで、「先生今日カード隠しやる?(授業)まじめにやったらやる?」といつも聞いていたのを思い出します。
今A君のいるクラスは中学生の男女合わせて5人ですが、進み具合も違うので各自が自分で課題に取り組んでいます。
最近では自分で「今日プリント3枚やって終わりにするね」などと決めてやっています。
今日は町で成人式があったのですが、A君もあと5年もすれば成人です。
生徒の成長に感慨深いものを感じます。