【新北】「淡水龍山寺」台湾5大龍山寺のひとつ

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 台湾によく旅行にいかれれる方は、「龍山寺」という寺院の名前を聞くと、台北萬華区にある「艋舺龍山寺」を思い浮かべれる人が多いと思いますが、台湾には5大龍山寺があり、今回はその中でも淡水区にある「淡水龍山寺」を紹介したいと思います。
 淡水龍山寺は、艋舺龍山寺同様、福建泉州安海龍山寺から分霊を受けています。1858年創建の寺院で、5大龍山寺は一番新しい寺院になります。祀られている神々は、仏教の観音菩薩を本尊となっていますが、航海の守り神である媽祖(天上聖母)や子授けの神の註生娘娘等々、道教の神々も祭られています。

淡水龍山寺基本情報

寺名:淡水龍山寺

住所:新北市淡水區中山路95巷22號

ホームページ:https://www.xn--detrkl13b9sbv53j.org/

*三級古蹟

地図:

ストリートビュー

台湾における5大龍山寺とは?

台湾には5大龍山寺と呼ばれており、各地に龍山寺があります。

淡水龍山寺(新北市)
台北萬華龍山寺(台北市)
台南龍山寺(台南市)
鳳山龍山寺(高雄市)
鹿港龍山寺(彰化縣)

5龍山寺の中でも淡水龍山寺は一番新しい龍山寺となります。創建は、1858年(咸豐八年)です。

艋舺龍山寺のブログ記事

艋舺龍山寺のブログ記事は以下でまとめております。

鳳山龍山寺のブログ記事

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鎮座する神

本尊は觀音佛祖です。

祀られている神々は、註生娘娘、觀音佛祖、天上聖母、地藏王菩薩、十八羅漢(左邊九尊)、十八羅漢(右邊九尊)です。仏教の觀音佛祖を本尊として、道教の神々が鎮座しています。

淡水龍山寺訪問記

淡水龍山寺の場所は、MRT淡水駅から徒歩5分位の淡水市場の中にあります。細い道幅の両脇にお店がある連なる市場で、初めて来たときは、こんな場所に寺があるのかと思いましたが、到着した時には、市場の中に一体化された印象でした。かなりわかりずらい場所にあります。

こちらが廟の入り口です。清水街の通りにあります。艋舺龍山寺と比較するとかなり小規模です。

日本統治時代の写真を見てみると、当時は周辺には市場がなく、かなり見晴らしのいい状態だったようですね。入口の両脇の龍の柱は当時のままですね。恐らく寺が初めにできて、寺の周りに市場が形成されていったのかもしませんね。(写真参照:台大人類學博物館)

それでは中に入ってみましょう、中は横幅はなく、奥行きがある配置になっています。

香炉超しから見た本尊の観音簿菩祖です。上部にある扁額「慈航普渡」は清朝の光緒帝がフランスとの戦いで清に勝利を導いてくれたことに感謝して贈ったものといわれています。

観音簿菩祖の手前には、多くのお供え物があります。

本尊の右奥には、「天上聖母(媽祖)」です。

本尊左側には「註生娘娘」です。

淡水龍山寺は規模的には非常に小さいですが、歴史を感じる雰囲気がありました。また市場と一体感があり、台湾人の日常の生活に溶け込んだ寺院であるのであろうと想像できます。

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Posted by けんいち