北海道・東北は猛吹雪に警戒だとか。雪道に慣れていない方は、どうぞ転倒に注意してください。
というのも、先週、私はひどい尻もちをついて尾てい骨にヒビが入りました。地域のスポーツ大会の練習で転んで尾てい骨を強打したのです。
なかなか痛みがとれないので整形外科でレントゲンを撮ってもらったら、骨折してました・・・。ポキッと全部いっちゃったわけじゃないんですが(そんなの想像しただけで超絶、痛そう!)、場所が場所だけに、今もじーんと地味に痛いです。
尾骨骨折の場合、西洋医学の対処法は湿布と安静しかないのはわかっていました。実際、整形では湿布を処方されただけでしたし。
でも「骨折するくらいだから、絶対、体のバランスが崩れているはず!」と思い、昨日、信頼している整体&鍼灸師さんのもとで施術を受けてきました。
その際、ちょっと興味深い話を聞きましたので、今回の記事にします。
目次:
スポーツ中に思い切り尻もち
ちなみに私が尻もちをついたのは、ビーチボールバレーという競技の練習中でした。ビーチボールバレーと言うと、皆さんこちらを想像されますが↓
「ビーチバレー」じゃなく「ビーチボールバレー」です。海とかプールで子どもが遊ぶような柔らかいビーチボールを使って体育館で4対4で行行う、公認球とかもある、れっきとした競技です。
誰もが遊び感覚で手軽に楽しめる一方、チームとかに入ってちゃんと練習してる人たちがサーブとかアタック打つと、ものすごい回転とカーブで見応えがあります。
もともと走ったり飛んだりするのは好きなのですが、先日の記事でも「発達性協調運動障害(DCD)」について触れたように何せ不器用なので、大きな球を使った球技が昔から本当に苦手でして。
体育の授業のバレーボールとか本当に苦痛でした、球があっち行ったりこっち行ったり私だけサーブすら入れられないんですもん!泣
でもビーチボールバレーはさすがにサーブも入るし、球が遅いのでレシーブも十分追いつけるし、何より手が痛くない。「もうコレ、ずっとやっていたい!」と思うくらい本当に楽しかったんです!
なのに、なのに・・・涙。まぁもともと戦力じゃなかったので大会に出られなくなるのは仕方ないとしても、年に数回しかない練習にはせめて全部出たかった・・・
尾てい骨骨折からの気持ちの変化
当たり前ですが、一緒に出場する予定だったママ友は嬉々として練習に行っているし、骨折の痛みだけじゃなくなんか気持ちまで落ちちゃって、ここ一週間くらい、人にも会いたくないし、何もやる気が起きず、最低限の家事と仕事以外はせず、ほとんど家に引きこもって寝てばかりいました。
もともと多動というか、あちこち出かけるのが好きで、普段の食品の買い物も時間があるときはスーパーを何軒もハシゴしたり、一人でバッティングやダンスエクセサイズに行ったり、とにかく日々アクティブに動いていたのに、動くと痛いので、それが一切できない。もちろん大好きな酒も飲めない(骨折と判明する前、事故の3日後にワイン飲んだのですが、痛みが激増して、もんどり打ちました。馬鹿ですね~)。
「できないこと」じゃなく「できること」を数えたほうがいいのは頭ではわかっているのですが、そういう発想をする余裕もなく、気持ちがどんどん落ちていきました。。。
やる気というのはどこへ行ってしまったのだろうというくらい、なんだか気合いのすべてが尾てい骨から抜けてしまったような感覚でした。お腹の中心(よくわからないけど丹田?)、体だけじゃなく気持ちにも力が入らないんです。
で、「もしや!?」と思って施術中、先生に聞いてみました。「尾てい骨というのは、メンタルにも影響あるんですか?」
動物は尻尾で感情を表現する
「ありますねー。尾骨というのは、もともと尻尾の退化したものですからね、動物は、ほら、尻尾で感情を表現するでしょう。怖いときは尻尾が丸まるし」
「なるほど!犬は喜んだらブンブン尻尾振りますもんね!」
「それに昔の日本では、『尾てい骨を強く打つと、キョウジンになる』と言われてたんですよ」
「キョウジンって、強い?強靱?」
「えっと、そうじゃなくて・・・」
「あ!(狂のほうか!)わかりました」
って、ええっ!?そうなの?
それほど精神状態に影響があるものだったのか。そういえばスピリチュアル好きな友だちが、尾てい骨の強打などをきっかけにクンダリーニ覚醒するケースがあると言ってたな。それと何か関係あるのかな、なんか怖くなってきた・・・
さらに、頭蓋骨から頚椎、胸椎、腰椎、仙骨から一番下の尾骨の骨膜までは、脳と脊髄を守る硬い膜(「硬膜」というらしい)でつながっているらしく、尾骨を強打したことで自律神経に影響が出る場合もあると。
自律神経ですから、まぁ尾骨の強打が心身の体調不良に影響しても全然おかしくない、ということで。
尾てい骨は全身の健康に影響
今回のことで購入した『健康は尾骨が9割』には、「ズボンの裾が靴にひっかかっていると歩きづらいのと同じように、硬膜がどこかで引っかかっていたり、よじれていたりすると、背骨の内側で引っ張られる力が働いてしまうため、背骨の動きを悪くする原因となります」と書いてありました。
特に尾骨は曲がりやすいため、「硬膜の引っかかりをつくり、背骨の動きを邪魔する原因となる」のだとか。
つまり、尾骨が固まってしまうと、体の動きが悪くなる!
尾骨って小さいし、尻尾が退化したものだからほとんど用なしで(そういう記述もネットにはありました)、たいした働きをしていないと思っていたのですが、相当、大事なものなんですね、、、
尾てい骨を痛めたら座り方に注意
話を整体師の先生との対話に戻します。
尾骨は他の骨のように直接触って治療することができないため、お尻の穴から指を入れて矯正する治療法もあり、昔は割とよく行われていたそう。「それで治るのならば私は全然やってもらってもOKなんだけど」と内心思っていたら、奥様も尻もちで尾骨を痛めたことがあるという先生は「さすがに自分のヨメでも嫌だ」と仰ってました笑。
整形の先生にも何も言われなかったし、私の場合は多分、そこまではひどくないんでしょう。
整形の先生には、「同じところをぶつけないこと」「勢いよく座らないこと」を言われました。看護師さんは、「円形座布団を使うのもいいですよ」と。でも円形座布団のほうが穴の部分ナナメってるし、患部に当たりそうな気がするんですけど、、、
整体の先生は、尾骨が当たらないような形で、バスタオルを巻いたものの上に座るといいですよ、と。あとは座り方を気をつけるように、と。
骨盤を立てて、尾骨が当たらないように座るのが大事。
<NG>
<OK>
あとは、昔の武士のように、大きく股を開いて座ったほうがいいそうです。
施術はいつものように、尾骨が痛くない程度に仰向けになり、立て膝を左右に倒して違和感を確かめ、全身のねじれや歪みを正していってもらいました。また今回が初めてだったのですが、腰や膝下の「筋膜はがし」もやってもらって、これが超気持ちよかった!(普通は痛いのだそうで痛みに強いと驚かれました)
さらに、尻もちで下からドシン!と来た衝撃を「抜く」べく、逆の方向からトントンと軽く刺激を入れる施術も受けました。
たった30分強の施術でしたが、尾骨だけじゃなく、その上の仙骨全体も痛重かったのが、すっきり!
体の一部は全体に。そして体は心に。やっぱり全部つながってるなぁ~と思えた出来事でした。
ホリスティック医療の考え方
鍼灸師だった祖父の影響もあり、もともとは東洋医学好きで、西洋医学はあんまり信用していなかったのですが、長男が超未熟児で生まれてNICUにお世話になったり、私自身の乳がんでは手術や抗がん剤などの標準治療も経験して、今は「人間を『体・心・気・霊性』等の有機的統合体ととらえ、社会・自然・宇宙との調和にもとづく包括的、全体的な健康観に立脚する」ホリスティック医療の考え方が、自分的にはいちばんしっくり来ています。
今はまだ日本ホリスティック医学協会・名誉会長の帯津良一先生の本を読んだり、DVDを観たりしている程度ですが、これから理解を深めていきたい部分です。
まとめ
尾てい骨の強打は軽視せずに、なるはやで受診すべし、ですね。
あとは運動習慣がない場合、20代以降は筋肉は落ちる一方だそうなので、私みたいにアラフィフになったら、気軽にできるスポーツを楽しむ場合でも、まずは筋肉をつけてから行うことが大事だと思いました。(あくまで私の場合ですが。最近、何でもないところで転んだりもするので)。
トシをとったら、お金に代えられない筋肉の貯金にも励まないと!ということですね。
あとは、もちろんケースバイケースですが、心の問題でも、もしかしたら体からのアプローチが有効である場合もあるかと。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
嗚呼、週末の金曜日、飲み行きてぇ~!!!