新学年が始まって・・・
6年の指導が終わって,そこからまた4年生や5年生の新学年の指導が始まります。
灘や開成の問題を解いていた次の月には,12×25とかをやっていることになるわけですが,巻き戻し感が凄まじいです(笑
さて,今年から指導開始の四年生のお子さん。
最初は計算力の土台を作る事が大切とはいうものの,どうしても筆算が多くて,数量感覚を養うところまで話が進みにくい。
そこで,まずは2桁の補数をぱっと答えられるようにということで,補数のプリントを作って,スクリプトで数字をランダムに生成して無限にプリントを作れるようにしたのですが・・・
こういうのは,アプリでゲーム感覚でやるほうが身につくと思うものの,AppStoreには「補数」をテーマにしたアプリが1つもないのです。
だったら,自分で作ってしまえと思い立って作ってみることに。動機はまさに「自分の生徒の教材がないので作ろう」というものです。
そしてできました。初アプリ。ちょっとロゴにもこだわってみました
「補数チャレンジ!」というタイトル。
かなりシンプルであまり凝ったグラフィックや視覚効果はまだスキル不足で入れられないのですが,ボタンをおしたときの反応や,微妙なタイムラグがゲーム体験を損ねないように,結構気を使ってます。(やってても絶対に分からないと思いますが・・・😅)
ふだん色んなゲームを何気なくやっていますが,この程度のゲームですらそういうところに気を配らないと酷いアプリが出来てしまうということが分かって,ゲーム開発者さん達の苦労を垣間見た気がしました。
なぜ補数?
補数は繰り上がりの計算において,重要なポイントになります。
7+6であれば,まず10にするために,6のなかから3を使い,のこった3を10に足すというような一連の考え方に補数が出てきます。
これは,4年,5年と上がって行ったときに,2桁,3桁の計算を早く行う上で,100の補数,1000の補数というふうに,扱える補数のレベルをアップしていかないといけないのです。
ところが,多くのお子さんが1年生でやった10までの補数で止まってしまっていて,10の補数だけで処理出来る筆算に頼ってしまっているのが実情。そのせいでなかなか計算が速くならないし,安定しないのです。
どんなゲーム?
やり方はカンタンで,Make10のモードなら,足して10になるようにボタンを選びます。2なら「8」,7なら「3」という具合です。
モードは10〜10000まであって,ボタンの選択肢の数も3つから6つまで変化します。モードとボタンの数によって,得点が変わります。
最高難度はかなりシビアです笑
どんな人に遊んでもらいたいか?
モード10なら,幼稚園児でも遊べると思います。
主な対象はモード10は小学1〜2年,100,1000が3,4年という感じでしょうか。
ボタンを増やすことで,スコアも増えますので,なれてきたらボタンの数を増やしてトライしてみましょう。
スコアが記録されていくので,スコアを高くすることを目標にゲーム感覚で遊んでもらえたらと思います。
おっと。大事な事を書き忘れるところでした。
アプリは,もちろん無料です。
日本中の小学生の計算力を上げるために,ちょっとでも役に立ったら嬉しいと思っています。
ちなみに,Macをお持ちの方なら「XCode」という開発環境アプリでだれでもこういうアプリは作れます。
無料です。
(ただし,アプリをAppStoreに登録するには,年間13000円ぐらいの開発者登録が必要。)
アプリが出来て,これをじゃあAppStoreに公開することになるのですが,結構審査で蹴られるみたいなことがネットに書いてあったので,ドキドキしながら審査に出しましたが・・・
2日ぐらいでけっこうアッサリと審査に通りました。イェーイ
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