最大ドローダウンや「コナーズ改良型逆張り買い」と組み合わせたときのリスクを検討してみました
まあ、記事に書く何十日も前に検証してあるんですけどね。ゲームするのとそれをブログに書くので忙しかったからね
単独での最大ドローダウン
まずは空売りデイトレ単独でのリスクを検討しましょう。資金1000万のうち100万で取引する想定でバックテストし、その結果から予想最大ドローダウンを計算してみました。結果は1000万に対して…
5.74%!!
いい感じに少ないというか少なすぎて怪しいな? バックテストでの実績最大ドローダウンが80万くらいなので、倍は見込んでおいた方が良さそうです。どうして計算と実態が乖離するのかと考えると、おそらく各取引が確率的に独立ではないのでしょう。何せ1日で十何銘柄にも仕掛けるストラテジーですからね。その日の地合いで全体が引っ張られるはず*1
ちなみに期待年間リターンは32.6%もあるので、最大ドローダウンが10%強でも十分おいしい戦略になります
マルチストラテジーのリスク
次に逆張り買い戦略と組み合わせたマルチストラテジーでのリスクです。買い戦略は常に資金を目いっぱい使うわけではなく、売り戦略は資金のうち1割しか使わないので、足して2で割らない標準偏差を考えればいいでしょう。具体的な計算方法は↓の書籍を参考にしました
買い戦略 | 売り戦略 | |
取引リスク | 1.29% | 0.22% |
年間取引数 | 56.6 | 1661 |
年間リスク | 9.70% | 9.12% |
ここからマルチストラテジーのリスクを計算すると…
13.3%!!(各ストラテジーが無相関の場合)
しかし売り戦略単独の検討だとリスクは倍を見ておくのが妥当そうだったので、どんぶり勘定でほんとにリスクに2をかけて計算してみました。ついでにストラテジー間の相関係数を変えてみると…
相関係数 | 0 | 0.5 | -0.5 |
リスク | 20.7% | 24.7% | 15.8% |
やはり相関係数がマイナスの逆相関だとリスクが減りますね。しかしそれでも標準偏差が15%くらいあるので、3σが45%はある計算になってしまう。これは最大ドローダウンの計算の結果と合いませんね…*2
マルチストラテジーの最大ドローダウン
というわけで、単一のストラテジーの場合を参考にマルチストラテジーの場合の予想最大ドローダウンを計算してみました
面倒なので数式は省きますが、なあに、取引数の代わりに日数で微分するだけですよ
こうしてでてきた最大ドローダウンは…
14.2%!!
しかし(略)例によって売り戦略のリスクを倍にしましょう。すると結果は…
31.2%!!
まあこんなもんでしょう実際は*3
さらに買い戦略と売り戦略は流石に逆相関のはずなので、↑の標準偏差が20%から15%に減った感じで少なくなるでしょう
ともあれ、ミスで実際に1/3のドローダウン食らっていますが無事なので、このまま運用しても確実に大丈夫ですね自分は