親が学校の先生ならできるかもしれませんが、実際にはなかなかできません。
これが出来る代表的なものが公文ですね。
しかし、公文については、これはあくまでも私個人の意見ではありますが、高校受験や大学受験に十分に対応できているかというとそうではありません。
公文は、あくまでも、個人のレベルに応じた勉強のカリキュラムを進めていく勉強法であり、受験を意識した勉強のカリキュラムではないからです。
また、高校受験で必要な要素を全て網羅しているわけでもありません。
公文では、手取り足取り指導するのではなく、基本的に自習がメインとなります。
しかし、個人の能力に合わせてカリキュラムが進むので、無理なく学習でき、算数に関しては、小さいときから始めれば始めるほど、抜群の計算力、計算の速さが身につき、飛び級的な先取りの勉強が出来ます。
自習の習慣も、幼いときから自然と身につきます。
子供が進学するにつれて、学習の習慣がついているということは、成績向上の面で、非常に重要であることが不思議と後から分かります。
そして、うまくいけば、小学校高学年の頃には、既に、中学2、3年生で学習する範囲を勉強ということになります。
だから、公立中学校の授業であれば、勉強についていけないということはまずなく、殆ど復習という形で授業を受ける感じとなります。
うまく行けば、中学、高校校時代は、中間、定期考査などの試験前に数学の勉強をする必要はほとんどありません。
しなくても点数が取れます。
公文から与えられる課題、繰り返し繰り返しの勉強は子供にとっては辛いことかも知れませんが、いつの間にか、計算力や計算の速さが体に染み着くので、一つの大きな武器を持った形で受験に望めます。
普通の人にすれば面倒な計算にも時間をとられることもなく、わからない部分に集中出来るので、他の子よりも自然と理解が早くなります。
しかし、弱点もあります。
それは、難関、最難関と言われる私立高校受験に対応する勉強カリキュラムにはなっていないことなんです。
それを補うためには、一つの方法として、公文と平行して、別の学習塾に通う必要があります。
無論、個人の能力が大きく関係するので、全てが当てはまるわけではあるません。
事実、公文だけで、地方国立大医学部に進学した子供もいます。
しかし、うちの子供の場合は、公文だけで十分ではありませんでした。
算数については成績はよかったんですが、他の科目はそこら辺の平凡な成績でした。
そこで、子供の場合は、公文と平行して、小学校高学年の時、厳しいクラス分けテストの繰り返される大手進学塾をに通わせることにしました。
案の定、入塾の際のクラス分けテストでは、塾内の最下位のクラスからのスタートという結果でした。
正直、公文において小学生から中学校の範囲を勉強しているのに何故、という思いもありましたが、それは数学だけの話。
現実は最下位クラスからのスタートでした。
経済的にも厳しかったので、公文は辞めさせようとも思いましたが、本人が辞めたくないと言うので、しばらく公文と大手進学塾の二つのわらじを履くことになりました。
しかし、この公文をやめなかったという判断が後の勉強で成果を大いに発揮することになりました。
何故か、進学塾での勉強の吸収が各段によくなり、成績が伸び始めたのです。
そして、不合格にはなったものの、関西の最難関高に挑戦出来るまでの学力となりました。
これは、正直、素直にうれしかったですね。
進学塾というのは、色んな意味で当たり外れがあります。
しかし、公文は、幼いころに行けば行くほど、計算力は、確実に身に付いていきます。
これは間違いありません。
公文は、宿題が非常に多くて、子供が宿題をしなくても、決してやめないこと。
課題プリントも無理に押し付けてさせてはいけません。
子供の自由にさせておけばいいと思います。
公文の教室で勉強できれば、それでよいのです。
それだけでも、確実に、計算力、集中力、粘り強さが身につきます。
公文を根気強く続けるか、やめてしまうかで将来、大きな差が出ると思います。
これは、現実に経験しました。
公文に疑問を持ってしまった親御さんも、出来るなら、辛抱強く、やめずに続けさせて欲しいと思います。
継続は力なり!