この両親に生まれてきて良かったと思わせたい

　それは

　子供を、誠実で、人から尊敬され、頼りにされる大人になるように、日頃からしっかりと意識して教育したい

ということでした。

　決して、厳しく育てるということではありません。

　やりたいことをさせて、のびのびと育てました。

　のびのびと育てるということは、子供の行動にあまり干渉しないということです。

　ですから、うちでは

　熱いラーメンをこぼしてやけどしたり　

　熱したたこ焼き器に顎をのせてやけどしたり

　ハサミで指を切ったり

　階段から落ちたり

いろんなことがありました。

　その中で、安全とか危険とか自分で修得していったと思います。

　また、子育てで一番大事なことは、日頃から、子供とよく話すことです。

　これが、一番大事なことだと私は思います。

　遊んでいる時、食事をしている時、くつろいでいる時、一緒にお風呂に入った時など、遊びに行った時、その都度、子供とその日一日の出来事などをいろいろ話します。

　いろんな話をして、子供に色んなことを教え、子供のいろんなことを知り、こちらから、新しい話題を出して、好奇心を掻き立てるようにします。

　育てていく上で、子供が興味を持ったことは、犯罪以外は何でもさせてみる。

　その中で、子供はいろんなことを学びます。

　子供に生きる知恵をつけさせるのです。

　何でもかんでも、杓子定規ではいけません。

　どんな生き方にも、要領があります。

　１日に最低１回は、子供に驚きを与える（感動させる）。

　それは、小さな驚きでもいいのです。

　そうは言われても、仕事が忙しいし、疲れてるから、子供のことまで気が回らない。

　そういう人もいるでしょう。

　でも、それではいけません。

　仕事は大事。

　もちろんです。

　生活がかかっていますからね。

　でも、人間は、みんな最後は死にます。

　死ぬんです。

　現在の医学では、例外なく死にます。

　普通にいけば、親は子供よりも先に死ぬんです。

　結局、大事なことは、会社であれば、後輩を育てて一人前にすること。

　家庭であれば、最終的に子供を立派に独り立ちさせること。

　自分は死ぬんです。

　後は、子供がどうやって生きていくか。

　

　自分の地位や名誉も大切と思っている人もいるでしょう。

　

　しかし、私にとっては、二の次、家族が生きていければ、どうでもいい。

　自分の地位や名誉なんて、自分が死ねば、自分にとっては終わり。

　重要なのは、子供をいかに育て上げるか。

　会社で、子供の写真を机に飾って、夜遅くまで残業してる人がいます。

　うちの会社にもいます。

　自分のモチベーションを上げるために子供の写真を飾っているのは分かります。

　平気で、会社に泊まったりします。

　端から見ていて

　　『結果は出してるけど、仕事の要領悪いな

　　　～。』

　　『そこまで、それしなければダメ？』

ってよく思います。

　中には、上司へのアピールとして、残業している人も、未だにいます。

　でも、それでいいのかな？

って思います。

　

　私は、仕事一筋で終わりたくありません。

　家族を食べさせていくことは、もちろん大切なことです。

　でも、それ以上に、子供の将来を見据えた教育心を心に持っていないといけない。

　子供の教育を奥さんに任せっきりではダメです。

　学校に任せっきりではダメです。

　塾に任せっきりではダメです。

　一番の基礎になるのは、なんと言っても、家庭における教育です。

　自分の子供なんですから。

　私も、以前、子供が幼い頃、一年半休みなく仕事をしていた時期がありました。

　今になって思うと、家に帰ろうと思えば、帰れた時もあったなと思います。

　あの頃、家族と一緒にいる時間の重要性に気づけば、もっと工夫して、仕事の効率を上げて、少しでも早く家に帰っていただろうと思います。

　家族と一緒にいられる時間は、自分の人生と同じで、確実に、刻々と減っていっているのです。

　何度も言いますが

　大事なのは、部下や自分の子供を一人前に育てること

です。

　世の中には、一緒にいたくても、子供と一緒にいれない人もたくさんいます。

　そんな方たちの、子供と一緒にいたいという気持ちは、計り知れません。

　いたくても一緒にいれないんです。

　それぞれの家庭で事情も様々でしょうが、もし、子供や家族と過ごす時間を増やすことが出来るなら、増やして上げて欲しいです。

　しっかり責任を持って、子供を育ててあげてください。

　

　食べさせることが全てではないのです。

　子供と一緒に過ごし、生き方を教えることこそが一番大事なことです。

　今日も元気な家族がいること

　

　家族と会話ができること

　

　それを当たり前だとは思いがちだけど、実はとても、ありがたいこと。

　私は、昨年、大切な家族をなくして、家族と一緒にいられることのありがたさを身をもって知りました。

　子供が小さい頃は、あんまり気にしませんが、子供と一緒に生活できるのは、普通、せいぜい20年くらい。

　あっという間に、仕事や大学で一人暮らしを始めて、家を出て行きます。

　　

　さあ、今日から、家族との時間を大切にしましょう。

　子供は親を選べません。

　生まれてきてくれてるんです。

　それなら

　

　この家に生まれてきて良かった

　この家の子供で良かった

　

と感じてもらいたい。

　親が子供のために頑張っていれば、子供も親のため、自分のために頑張ることでしょう。