色々考えたら
眠れなくなった。
こんな時間に
備忘録として呟いてみる。
そうか。
自分が『羽生結弦』としていられる
プログラム。
そのプログラムで
ひたすら前進してきた
佳境のシーズンには
平昌での金メダルを目指していたから、
オリジナルプログラムと自負しては
いても
『自分であり得るもの』との
意識は
敢えてしなかったかも知れない。
二つの五輪金の夢が叶って
幸せという実感を享受して
でも
まだ到達地点とも
競技を辞めたいとも思わなくて
フィギュアを続ける意味を
未踏の技への挑戦と
尊敬する憧れのひとへの
リスペクトに求め
向き合うことで
終えたシーズン──
──始まったシーズン
この状況下で
また
心眼を開くように
自分の軸を見据えたのですね。
自身の跳ぶ美しい技のように。
まっすぐに
己を極めていく。
そんな境地に辿り着くまで
どれだけの葛藤があっただろう。
あのMOI直後の、
1ヶ月以上経ってから
ここにきて初出しされたインタビュー
とか。
繊細で感受性豊か
そして信念を貫く人だからこそ
怒りや苦しみ、生じるジレンマも、
とてつもなく深かったと思う。
──────辛いことが多かった
今シーズン
しかし。
だからこそ
たどり着いた究極の境地
でもあるような気がする。
ひとりの競技者として
その領域に
到達する人が果たして
どれほどいるのだろうか。
想いを
『結晶』と例えたけれど
本当に絶え間なく
傷つけられて
けれど
さらに純度を増す
透き通る宝石のようで。
邪な諸々にどうか
囚われず
競技としてのフィギュアを
極めてください。
言いたいことは多々ある────
言ってないだけで
否定してはいない。
言いたいことは多々あるわけで。
羽生結弦はスケートで語るのだ。
もう今日だ。
ひとりごとにお付き合いいただき、
ありがとうございます。