能率技師のメモ帳 中小企業診断士&社会保険労務士のワクワク広島ライフ

マネジメント理論を世のため人のために役立てるために・・・経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

変質する世界 ウィズコロナの経済と社会・・・新型コロナウイルスの夏休み コロナ本を1日一冊読んでみる

2020年08月10日 | 本と雑誌

いつもと違う夏休み・・・。

出口治明立命館アジア太平洋大学(APU)学長が提唱している「学び」の方法論「人・本・旅」

コロナの時代、人には会えないし、旅には出られない・・・残されたのは「本」からの学びです。

書店で、コロナ本を4冊買ってきました。

書斎にこもっての読書・・・なかなか充実した至福のひと時です。

 

新型コロナウイルスは生物ではない、コロナ禍はまだ2年は続く、コロナとともに震災に気をつけよ、コロナ後は食糧危機に備えよ・・・様々な方々が様々な情報を提供してくれます。

中には、SNS的なインフォデミック的なコンテンツもあります。

最初の一冊は、対話式で新書版・・・読みやすい一冊です。

変質する世界 ウィズコロナの経済と社会

Voice編集部  PHP新書  880円+税

 

同書は、大学教授、作家を中心とした15人の人たちが、withコロナ、アフターコロナについて論説していきます。

多種多様な切り口があり、面白おかしく読み進めることが出来ます。

 

目次

第1部 日本と世界の叡智への問い

「アジャイルな仕組みが国を救う」 安宅和人(慶大教授・ヤフーCSO)

・withコロナは当分続く

・持続可能な「風の谷(人口密度50名以下)」を作る コンパクトシティはビフォアコロナの話

 

「野放図な資本主義への警告だ」 長谷川真理子(総合研究大学院大学長)

・政治判断の根拠とロジックを示せ

・社会構造そのものが問われている

 

「日本はすでに絶滅状態」 養老孟司(解剖学者)

・すべては状況による

・核家族すら崩壊・・・少子化で日本人は絶滅する

 

「コロナと大震災の二重苦に備えよ」 デービッド・アトキンソン(小西美術工芸社長)

・企業支援の対象が間違っている

・コロナ危機でも断行すべき最低賃金の引上げ

・「中小企業が宝」との価値観からの脱却を

・高価格、高付加価値の観光戦略に転換せよ

 

「コロナ時代の米中対決」 エドワード・ルトワック(戦略・歴史家)

・日本への警告・・・日本の国家戦略は日本人の母親が日本人の子供を産むことに尽きる。近代国家は自らを支える納税者を育てなければならない。無料化をイスラエルに学べ。

 

「アメリカの歪が露呈した」 ダロン・アセモグル(MIT教授)

・トランプは香港を守る気はない

・中国が自由民主主義に変わるという妄想

・合衆国憲法と人種差別 憲法に織り込まれた人種差別

 

「人類の団結はSFだけの世界?」 劉慈励(SF作家)

・新型コロナが与えた最大の啓示

第2部 ウィズコロナを読み解く

「コロナ後の世界を創る意思」 御立尚資(BCGシニア・アドバイザー)

・並存の時代

・後藤新平というリーダー

 

「政治経済の免疫力を備えよ」 細谷雄一(慶大教授)

・排外主義に溺れている余裕はない

 

「コロナ後のグローバル化を見据えよ」 戸堂康之(早大教授)

・コロナ前に進行していた米中経済の分断

・中国依存の見直しが進む

・グローバル化を縮小させるな

・経済と安保を分けた国際ルールが必要

 

「自由と幸福の相克を乗り越えられるか」 大屋雄裕(慶大教授)

・リヴァイアサンと独裁官

・「お願い」のシステムを超えて

 

「自粛の氾濫は社会に何を残すか」 刈谷剛彦(オックスフォード大学教授)

・「自粛」からの眺望

 

「日中韓の差を生む歴史の刻印」 岡本隆司(京都府立大学教授)

・普遍性と多様性

・「人民戦争方式」の中国

 

「経済活動は1/100作戦で守れる」 宮沢孝幸(京大准教授)

・接触機会削減よりも感染機会削減

1/100作戦による感染予防

飛沫感染、空気感染予防においては、マスクをして、部屋の空気の換気に留意する。接触感染予防においては、手を顔につけない、手洗いをこまめにする。手洗いも100%のウイルスの除去ではなく、ウイルスを1/100に減らすことを考える。1/100を目指すなら手洗いも毎回、石鹸や洗剤を使用して念入りに洗わなくても、水洗いで十分である。水洗いが難しい外出先においては、濡れたハンドタオルやウェットティシュで強くふき取るだけでも感染防止効果は大いに期待できる。

 

「私たちは人間らしさを問われている」 瀬名秀明(作家)

・インフォデミックの時代

・「AIに勝てる人間か」を問う試金石

・不安に駆られて、お上を非難するだけでいいのか

 

夏休み、エアコンのきいた部屋で、ごろ寝して読むには最適なコスパの高い一冊です。

コロナとともに生きる時代・・・もう元には戻らない・・・ニューノーマル(新常態)、新しい生活様式に慣れていかなければいけません。


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