職人堅気

植物を扱う仕事人の日記

特殊伐採

2020年03月18日 | 仕事

近年の大型化した台風対策で松の木を伐採する事になりました

樹齢60年超え、高さ20m級の黒松.赤松 計5本です

クレーン車での吊り切りが出来ない為、難易度の高い作業となります

空師という専門業者はいますが、腕のいい仲間を集めて安全に作業を進めました

樹上でのチェーンソー作業は危険が伴います

重たい幹や枝はロープと滑車で吊り下ろします

一番太い黒松は元の方で直径1mありました

怪我やトラブルもなく無事に8日間の工程を終えました

大きな風除けが無くなった為、他の木に影響が出なければ、よいのですが…

今年の台風も心配です。

今回の作業はツリークライミング.リギングといい 外国製の道具が全てです

これは一部ですが、命を預ける登木用の器具です。アメリカ.フランス.ドイツ.イタリア.

イギリス製で国産品はありません

2年前から私は始めましたが、頭と体で新しい事を覚えるには年齢的に厳しいかもしれません

まだまだ仲間の手を借りなければ出来ませんが、台風シーズンまでにはと

トレーニングしています。

 


阿弥陀垣

2020年01月07日 | 仕事

約5年ぶりの更新になりましたが出張で遣り甲斐MAXの仕事をさせて頂きました

阿弥陀垣スペシャルです

先ずは、栗丸太の加工から…

#ちょうな という刃物でハツって(削って)いきます

ハツって、バーナーで焼いて、ワイヤーブラシで炭を落とします

枠材もハツります(同じ栗材)

平面をハツるにはR刃が適しています(ハマグリ刃)

水洗いして準備完了

現場に着いてからは柱に芯墨を打って枠材や横竹が入るホゾ穴を掘ります

柱を建て込んで枠を組んでいきます

この枠組み作業が一番難しいところ

枠組みをしたところで横竹をさしていきます

そして編み込み

半分を過ぎたあたりから編みづらくなってきます

なので、ひと休み…

仕上がりました

庭の最終仕上げはまだですが、阿弥陀垣を仕上げて約500km先の横浜へ帰りました

オール栗材で作る阿弥陀垣は独立後初めてですが費用も手間もかかり最高グレードだと思います
純和風です

とても良い仕事を頂きました。

ありがとうございました。


阿弥陀垣Ⅱ

2015年03月15日 | 仕事

 

今回は10年ほど経った阿弥陀垣改修

柱・枠材は しっかりしているので竹だけを

編み替えます

 

  風通しがよく比較的環境の良い場所なので竹のもちが長いです

湿気の多い場所だと4~5年で竹が傷んでしまいます

 柱・枠材はアマゾンジャラ材

10年経っても腐りは見当たりません

軽くヤスリがけしてオイルを塗りました

病院の診療室前 約3m×2mの空間に雑木が植えてあります

 春の芽吹きに間に合いました

 

自動灌水装置の目隠しにボックスも作りました

 

今年で独立開業10年目に入りました

仕事のご用命・問い合わせ・相談はコチラへ

niwashi@email.plala.or.jp


庭作り その後

2014年05月11日 | 仕事

ちょうど1年経ち、植物なども馴染んできました

今回、2期工事で阿弥陀垣を作らせて頂き

有難いお客様です

分野外ですが物置も建てて、前に石を張りました


阿弥陀垣

2014年05月11日 | 仕事

今回は細い竹を編み込んで

阿弥陀垣(あみだがき)を作成しました

9cm角の柱を加工

ウッドオイルステインを塗装

材料はブラジル産の硬くて重いハードウッド

イタウバマッドグロッソ

同じ材なのに少し色合いが違います

柱の立て込み

植え込み桝内なのでコンクリートで固めます

一日おいて横枠組み

ここまでが全体の8割の作業

あとは竹を編み込むだけ

竹は中国産の直径1cm前後の女竹(めだけ)

完成です

余り材でベンチを作ってみました

かなりガッチリしていて重いです

準備加工・塗装を含め製作期間は二人で約4日

和洋どちらにも合う竹垣だと思います。