今年の1月末に株を売却してからずっと様子を見ていましたが、そろそろ米国株への投資を本格的に再開したいと思います(先々週にAmazon株は少し買いましたが)。
今回は、投資を再開する理由と今後の戦略を紹介したいと思います。
米国株への投資を再開する理由
今週以降、少量ずつですが米国株への投資をしていきたいと考えています。その理由は、
- 1番底をつけたこと
- アメリカの死者数のピークが見えたこと
- 悪材料に反応しなくなってきたこと
- マーケットが落ち着いてきたこと
です。一つずつ説明したいと思います。
1番底をつけた
2月の下旬からコロナショックで下落していた株価ですが、やっと3/23に1番底をつけました。1番底をつけるまでは、どこまで落ちるのか予測が難しかったのですが、とりあえずの底を確認することができました。
今後2番底をつける可能性は高いと思っていますが、1番底をつけたことで一つの目安ができたことは重要だと思っています。
アメリカのコロナウイルスによる死者数のピークが見えた
3/31にトランプ大統領が、「今後2週間は厳しいものとなる」と発言した通り、アメリカの死者数は日に日に拡大しています。しかし見方を変えると、ピークが近いという意味にも取れます(もう1週間ほど経っているので)。
こちらのワシントン大学のサイトで、アメリカ全体と各州の必要ベッド数と死者数の予測が見られます。
このサイトの予測では、ニューヨークの死者数のピークが4/10、アメリカ全体のピークは4/16となっています。数日前後するかもしれませんが、この1~2週間でピークを迎えるという予測です。
4月中は全米で大きな犠牲を払うことになりますが、ピークアウトするという希望も4月中に見えてきそうです(イタリアやスペインもピークアウトの兆候が見えており、4月中旬にはアメリカもピークアウトする、というこのモデルを信じたいです)。
悪材料に反応しなくなってきた
先週、ADP雇用者数、新規失業保険申請件数、雇用統計という雇用関係の重要指標が発表され、大きく悪化していることがわかりました。しかし、マーケットはあまり反応を見せませんでした。他の悪い指標にも大きな反応は見せません。悪材料はすでにかなり織り込まれているようです。
一方、原油減産について交渉するとの発言を受け原油価格は上昇、株価も上昇しました。また、ニューヨークの死者数が前日比で減少した、とのニュースにより米国株式先物は上昇。
悪材料にはあまり反応せず、好材料には反応して上昇するといういい流れがでてきました。
マーケットが落ち着いてきた
コロナショックにより株価が大幅に下落し、サーキットブレーカーが発動されたり、過去最大の下げ幅や上げ幅を記録。非常に値動きの荒い展開でしたが、先週は比較的落ち着いた動きとなりました。
政府やFRBによる支援策が好感されているようです。方向感を失っているとも取れますが、パニック売りが収まったのはとにかく良かったです。
さらなる下落の可能性もあるが
これまで良い面を見てきましたが、もちろんさらなる下落もあり得ます。要因を想定すると、
- 債務不履行の連鎖で金融危機を誘発
- 予想外の大手企業の倒産
- 原油減産の交渉決裂
- コロナウイルスのピークアウトの後ろ倒し、第2波、第3波のピークの出現
- ソーシャルディスタンシングの延期
が考えられます。正直ソーシャルディスタンシングの延期はあり得ると思っています。5月末、あるいは5月中旬あたりまで延期されるのではないでしょうか。ただし、延期が決定されたとして、さらなる政府の支援策での下支えを期待したいところです。
想定される要因をあげましたが、かなり不確実です。これらを恐れて様子見を継続するよりかは、見えてきた良い面に基づいて投資を再開することに決めました。ただし、ここから急落する可能性も考慮して、少量ずつ分散させて資金を投入したいと思います。
今後の戦略
タイミングはデルタ航空の決算発表後
雇用悪化や他の経済指標の悪化は織り込んできていると思うのですが、企業決算については織り込みきれていないと思っています。
今週木曜日(4/9)に(4/9に発表はありませんでした。すみません。)デルタ航空の決算発表があるのですが、コロナウイルスで相当なダメージを受けている業種の一つなので注目しています。どれくらい業績が悪化しているのか、そしてそれに対してマーケットがどのように反応するのかを見てから判断したいと思います。
何に投資するか
401kリタイアメントプランでは、S&P 500 Index Fundに投資します。
VanguardのアカウントではVanguard Growth ETF (VUG)に投資するつもりです。以前保有していたときにパフォーマンスが良く気に入っており、この下落相場でも比較的下げていないこと、手数料(Expense ratio)が0.04%と安いこと、が理由です。
Vanguard Growth ETF (VUG)は大企業の成長株に投資するETFで、投資先上位10社は、
1 Microsoft Corp. 2 Apple Inc. 3 Amazon.com Inc. 4 Alphabet Inc. 5 Facebook Inc. 6 Visa Inc. 7 Mastercard Inc. 8 Home Depot Inc. 9 Comcast Corp. 10 Adobe Inc.
となっています。
まとめ
今回の記事では、投資を再開する理由と今後の戦略を紹介しました。
企業決算発表などにより、2番底が形成される可能性はあると思います。あるいは、経済の停滞が長期化し、だらだらと下げていくことも考えられます。なので、投資は再開するけれども、本当に少量ずつ分散して投資したいと思います。
まあ、1月末のNYダウが28,500、S&P 500が3,250くらいのときに売っていたので、だいぶ安く買い直せそうです。多少下がっても良しとします。
投資は自己責任、自己判断でお願いいたします。