独自に開発したビッグデータの解析ツール提供。医療系AI等、俯瞰図解析に強み。
4422 VALUENEX
事業内容
同社は、自然言語処理を利用した特許分析を行う。特許文書を同社のプロダクトに読み込ませることで、特許の領域をプロッティングし、対象企業の戦略や未開拓領域を分析する。使用用途は、戦略策定やM&Aなどの上流の意思決定からマーケティングなどの実行戦略まで多岐にわたる。特許データがあれば、どんな産業でも分析することが可能になるため、顧客の業態も多種多様である。
また、特許文書だけではなく、ネット情報や社内文書を使用した解析も可能で、顧客の幅広い要望に対応が可能である。
大企業の顧客が多く、自動車ではトヨタやホンダ、電子部品のオムロンなど強固な顧客基盤を持つ。2019年から三菱UFJモルガン・スタンレー証券と提携、アナリストレポート等で使用されており、露出度は高い。
出所：MUMSS、アナリストレポートより抜粋
セグメント別
ASP
ASP事業では、Doc RaderとTech Raderを提供している。Doc Raderは、最大10万件までの様々な文書データを可視化・解析、Tech Raderは、最大10万件までの特許を高速可視化するソフトウェアツールである。ビジネスモデルは、顧客の使用量に応じて料金を得る従量課金型のモデルである。同社によれば、顧客継続率は非常に高いという。 同社ツールの強みの一つとして、特許データ同士の関連性をプロットできることがあげられる。従来から特許解析ツールは存在するものの、特許データ同士の比較を行うことは非常に難易度が高かった。特許の関連性を導き出すことで、自社の戦略はもちろんのこと、競合他社との比較も可能になる。
コンサルティング
ASP事業に加えて、同社ではコンサルティングサービスを提供している。同社のコンサルには、顧客課題に基づいて分析・解析を行い、示唆出しを行う一般的なコンサルティングサービスを提供するパターンと、ASPツールの使い方を教示し、共に分析を行うコーチングのパターンの２種類があげられる。特に、後者の顧客はASP事業からの流入がメインになり、事業間のシナジーが非常に強い。
財務情報
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