最近の中日は負けていても逆転できるのではないかという意気込みで試合ができているので、今日の緊迫した投手戦も勝利へ導くだけの流れはあったように思う。

先発福谷は7回1失点。勝利投手にしてやりたかったが8回のスコアリングポジションをものにできなかった。思えば今日も追いついたものの、チャンスを多く逃していた。こういうときポンとホームランを打てればいいのだが・・・

8回、福が2つエラー。ピンチを招く。原口は最近見ていると必ずチャンスでタイムリーを打つ。ここまでかと思ったが福が粘り内野フライに。続く近本もフライに打ち取ったかに見えた。しかし微妙なセカンドとライトの前に打球が落ちてきたところ、今日、初スタメンの滝野がスライディングキャッチを試みたがボールを獲れず。あれは獲れよ！と思った人も多かったかもしれない。解説者の福本さんは、”あんなん滑り込まんでもええのに”というよな感じだった。確かになあ・・・でも必死にとりに行ってくれた滝野。この時はもう流れが悪かったというしかない。

福のエラーも信じられなかった。２つアウトを逃すものだった。福本さんと同席していた解説者の有田さんは”こんなにエラーしたら勝てるわけないやろ”と言ってましたが、そっくりそのまま先日のマルテの守備に同じ言葉を返してやるわ！って思った。

福は・・・責められん。ただ今やるかという感じではある。今日も巨人は負けている。今日中日が勝てば7.5差とまた差を縮めることになる。決して追いつけるゲーム差ではないけど、口にはできないんだけど、まだ可能性があるんですよね。優勝へ。そのためにチームのも一種独特の緊張感が漲っている。今の緊張感はどことなく、やってやる！という気概が感じられる。気楽にのほほんと行けばいいと私も思いつつ、巨人も、もたついているのを見ると、もしかしてという気持ちになるのは当然だ。Aクラス確保でも全然いいとは思うが、終わってないんだよ。息の根が止まっていない。

9回ビシエドがツーベースで出塁。2アウト後、滝野に打順がまわった。しかし代打井領がコールされる。解説の有田さんは”挽回のチャンスやればええのに！”ということだった。私も滝野の成長のためにもと思ったが、まだ中日は、与田監督は勝ちにいくという気持ちで井領を送ったのではないのかとも思う。滝野の成長より勝ちをという采配かもしれない。

滝野が唇をかみしめる姿が映った。悔いが残る試合になったかもしれない。これが次のステップになればいいが、安易に二軍落ちはさせないでほしいところだが・・・・

今の状況、首位を獲るとは、おこがましくて言えないが、優勝するには、非情采配はやらなくてはならない。ただ今の中日の状況がどうかと言われると、そんな非情采配とか優勝狙うとか言えるとこでもないんだけど、かつて星野さんがやった温情采配。あいつが投げないかんのやとか、頑張っているから調子が悪くても使うんやという采配は美談なんだけど、それがために一歩及ばずということが多かった。

もしかしたら、今日の一戦で緊張の糸が切れたかもしれないが、9回の采配はまだ勝ちにいくという気概を示すものだったかもしれない。

滝野に関しては、今後もチャンスはある。明日またチャンスがもらえれば、やり返す！今日で、うおおおお！ってなってくれれば・・・・