DIAMOND社から、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って作成された「年収が高い会社ランキング2020」が発表された。
対象は、単体の従業員数が100人以上の企業と。（少数の従業員で構成される持ち株会社などが多く、当該グループ企業の一般的な年収よりも高いケースがあるため と。）→こちら
自分の居た会社がどうなっているか、気になるが、早速、１位～１０位を見てみよう。
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昨年7月の「年収が高い会社ランキング2019年版」では、1位のキーエンスと2位のGCAの2社が、年収で2000万円を超えた。以下、3位の三菱ケミカルホールディングスから50位の清水建設までが1000万円超だった。今年は、61位までが1000万円と昨年に比べ、会社数は増加している。
各データを見てみよう。今回、年収の高さで1位となったのはイー・ギャランティで、今回2000万円を超えたのは、同社だけだった。業種は「その他金融」で、売掛債権の保証を手掛けている企業だ。伊藤忠商事が大株主となっている。2000万円を超えた要因は特殊事情とあるので、ここでは省略しよう。
2位は、検出・計測制御機器大手のキーエンスで、猛烈な営業力と高年収で有名な企業である。今回、年収は前期比で12.9％減となり、2000万円には届かなかったが、今回のランキングでも実質的な1位は、キーエンスと言ってよいだろう。
3位は、ヒューリックで、旧富士銀行（現みずほ銀行）の銀行店舗ビル管理が発祥の大手不動産だ。19年12月期の純利益は588億円で、8期連続で最高益を更新した。
4位は、三菱商事で、6位に伊藤忠商事、7位に丸紅、8位に住友商事、10位に三井物産と、今回の年収ベスト10に、大手商社5社は全て入っている。（ちなみに昨年の年収ランキングではベスト10内は、三菱商事、伊藤忠商事、三井物産の3社だけだった）
5位は東京放送（TBS）ホールディングスで、在京の民放「テレビ局」の年収が高いことは、よく知られている事実である。ベスト10にはTBSのほか、9位に日本テレビホールディングスがランクインした。
上記でも触れたが、この表では、61位以上が年収1000万円以上だった。
このランクで、1000位の年収が、648.６万円だ。「俺もしかして上流階級じゃね？」「うちもとうとう富裕層の仲間入りかな！」と勘違いする６番目の中流階級の「勘違いエセ金持ちゾーン」だ。
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興味があるのが１位のキーエンスだ。1974年設立の生産現場の効率化を測るための電子機器・技術を提供している会社だ。従業員は日本の2大都市「大阪」「東京」を拠点に2,388人が在籍。平均年齢は35.6歳で若く、年収の伸びもすごい。詳細はこちら。
創業者の滝崎武光はメディアにほとんど出ないので、ほとんど知られていないが、ミステリアスだ。
最終学歴が、関西では、進学校ではない県立尼崎工業高校の電気通信科卒だ。ダウンタウンの松本人志がいたことで有名となった工業高校だ。高級住宅街で有名な芦屋市内に住んでいた中学生が、なぜ、灘高校、甲陽高校、県立芦屋高校などの進学校に行かず、尼崎の工業高校へ行ったのか？
1945年生まれだからキーエンスの前進のリード電気（株）を29歳で興している。定かでないが、1974年創立まで2回も倒産したようだ。
成功した結果、現在は資産家で、柳井正氏、孫正義氏に続き、日本では３位、世界では47位だ。立志伝中の人だ。→ こちら 及びこちらの報道
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