2020年11月30日月曜日

科研費の結果発表の前倒しの意義とは?

Twitterがバズった・・・

https://twitter.com/osanai_meiji/status/1332138684183769088

河野大臣から「科研費の内定通知を2ヶ月前倒しして、2月に採択通知を出します」ということだった。


要するに、科研費(科学研究費)の結果がわかるのが2ヶ月早くなるということである。


一般の人は、それがどうした?と思うかもしれない。


でも、実はこれが大きい。


というのも、現行の科研費は、その年の予算が獲得できたどうかが、4月1日にわかる。要するに、新年度に入ってから予算があるかどうかがわかるのである。計画もなにもあったものではない。。


そして、予算が消耗品などならばまあ多少遅くなったって問題ないのだが、問題は人件費


ポスドク、テクニカルスタッフ、派遣職員、パートタイマーなどで、科研費で雇用されている人もいる。


新しい予算でこれらの人が雇用できるかどうかが、4月になって初めてわかるということである。


自分の雇用があるかどうかが、その年になって初めて分かる・・・・


こんなつらいことはないのではでしょうか。。


そして、みんな受かるならば良いけれど、人が雇用できるような科研費の採択率は、20~30%。低いものは10%程度である。ようするに、落ちる方がはるかに多いのである。


今回の河野大臣の改革は、この4月1日の結果発表が2月になるということである。これでももちろんつらいといえばつらいが、まだ身の処し方を考える時間ができる。また、別に予算を追加するとかいう話でもないし(変更するのは大変だと思うけれど)、他を圧迫することでもない。


これは本当に素晴らしい改革なのである。


ということで、こうして研究費の使い方も色々と考えてくれている。研究費に関しては文句ばっかりを見かけるが、こうした改革もしてくれるのだから、研究者だって頑張らなければと思う。


日曜日に休んで、体力は完全回復。今週からばりばりがんばろう。。






さあ、みんなで研究がんばろう。。

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