みなさん、こんにちは
お元気ですか?
今日はアメリカでは感謝祭と言われるサンクスギビング・デーです。
七面鳥の料理を食べる一日ですね。
サンクスギビング・デーはアメリカでは一年中で最も国内の移動が激しい日です。
家族に会いに飛行機などを使い、帰郷して楽しい一日を過ごす時間です。
実は皆さん、七面鳥料理が嫌いな人々も多いです。
あまり七面鳥には味が無いですからね。
でも家族がとても大切ですから大切な一日を過ごします。
私も家族でカリフォルニアに来ました。
妻の実家です。
この様な祝日は渋滞に巻き込まれることもありますが、今回はそんなに問題はありませんでした。
コロナのせいで自粛が要請されているからです。
今回はかなり厳しい処置がとられました。
私の住むラスベガスでは州知事がもし飛行機や電車などで州外に出た場合は州に報告をしなければいけません。
そして、帰ってきたら14日間の自主的な隔離をしなければいけません。
もし、州に報告を怠った場合は5万円ほどの罰金が科せられることになりました。
また、少しづつまたロックダウン状態に近づいています。
ホテルやレストランなども密を避けるために今まで50%の客室やテーブルで経営できたのがその半分の25%に人数制限がかけられることになりました。
また、ラスベガスは経済的な打撃を受けます。
本当に先行きが不安定な状況が続きます。
その反面、株は軒並み高値を更新するんですから、投資家たちはこれを安定した将来と見れる気持ちが分かりません。
私の様な一般人と経済人の将来に対する見方が違うことがちょっと異様に思えます。
最近のアメリカは少し元気がありません。
私のような多くの一般人はその様に思っているのではと思います。
12月の初めには選挙人が大統領を決めるので、恐らくバイデン氏になるのではと思います。
もう政権交代の準備が始まったのでもうトランプ政権に戻ることはあまり期待できません。
時間を止めることは誰にもできないので、最終的な政権交代する1月20日まで物凄い国際的な変化が始まっていきそうです。
日本の政治家の皆さん、有権者の皆さん、準備は大丈夫でしょうか?
政治家の皆さんに本気で国のために考えているのか分からないところがありますからね。
しかし、最終的には個人個人の責任で人生を切り拓いていかなければいけないですからね。
アメリカと同じで私たちが国づくりをし始めなければいけないの時代に入っているようです。
私なりにこの選挙を通して、時代が何も求め、どこへ向かっているのか整理してみようと思いました。
まず、アメリカは一枚岩ではないことがハッキリしましたよね。
これは本当によく理解しなければいけないことだと思います。
これも右翼的なアメリカと左翼的なアメリカと右と左でレッテルを張ってしまうのは簡単なのですが、実際はもっと多様化したもののように思えます。
アメリカの人口は3億人以上でこれだけ自由を尊重し、個人を大切にしているのですから多様性を持つことは当然です。
ここでちょうどサンクスギビング・デーなのでこの日の由来から考えてみたいと思います。
サンクスギビングはピルグリム・ファーザーズたちが、イギリスからアメリカに信教の自由を求め、大西洋を渡って来ました。
清教徒たちです。
それは1620年の冬の航海でした。
イギリスの清教徒たちへの宗教弾圧を避けて航海してきた人々です。
信教の自由を妥協して、死を逃れて今までの生活にしがみつくのでは無く、信教の自由を求め、寒い冬の中で航海を決意し、難破してしまうかもしれない現実をかえりみず飛び出してきた人たちがピルグリム・ファーザーズです。
実際、渡航の最中に餓死などで死んだ人もいたでしょうが、死んでいく人々も入植したときに必要な穀物には手を付けずに亡くなっていったと聞いています。
そして、マサチューセッツ州に辿り着き、信教の自由を求めてきたのですから教会や農地など様々なものが作られ始め、生活が始まりました。
その最初の秋の収穫を終え、神様に収穫の感謝の日をした日がサンクスギビング・デーです。
恒例の行事がニューヨークの大々的なサンクスギビング・デーパレードです。
今年はコロナでお休みかと思いましたが、ソーシャル・ディスタンスで開催するようで驚きました。
話がそれてしまったようですがそれていません。
アメリカ人の一人一人は違いますが、この様に死を越えても信念や理想を貫き通したいと思っている人々がいます。
その理想とは自由と独立です。
しかし、アメリカ人の経済的なレベルは様々でありますが、現状に依存して変化を嫌う人々もいます。
依存性に満足する人々です。
この大きな二つの違いが今のアメリカを反映しているのではと思います。
そして、これは世界を二分していく動きになっていくのではと思います。
バイデン氏もトランプ氏も正直、グローバリストの支援を受けていると思います。
しかし、グローバリストも一つのグループではありません。
バイデン氏側のグローバリストは共産主義思想と資本主義思想を共存させた権威主義的なグローバリストです。
トランプ氏側のグローバリストはユダヤ・キリスト教主義と資本主義を共存させた自由主義的なグローバリストです。
こんな感じがします。
バイデン政権に移り変わっていきますが、この権威主義的な働きはエリート層の権威を強固なものにしていくのではないでしょうか?
日本でいえば、閣僚や財務省の力がまた再び戻ってくるのかと思うと憂鬱です。
権威によって出来上がった偽りの理想に沿った言動や行動を取らなければそこの組織に属することはできなくなるでしょう。
多分、私の性格ではこの様な組織は無理ですね。
その反面、共通の価値観や自由を追求していこうとする動きも強くなっていっています。
それがトランプ政権の外交でした。
その国々を中心とした人権や伝統を大切にしていきました。
この動きはこれからもずっと続き、強くなっていくと思います。
ただトランプ氏は敵を作りすぎてしまったのかもしれません。
ポピュリズムとは強固な支持層を作りますが、同じ考えでも強固な反対派も同時に作ってしまいます。
これがかなり足を引っ張ってしまいました。
私もトランプ氏に一票入れましたが、ずっと共和党を指示してきたある年配の人と話をすると同じような事を話していました。
このアメリカの幸福を求めていく欲望の現われが世界を二分していくのが将来ではないでしょうか?
この5年から10年先はこの様な二分した動きは続いていくでしょう。
そしてこれは振り子の原理のように、一度触れたらどんどんと振り子の幅が大きくなっていくので、バイデン政権で左に振れたら、次は間違いなく右に振れるでしょう。
この振り子を真ん中で止めることができるようになっていくのが将来の準備なのかもしれません。
私の個人的な意見は心眼を開ける人が将来は必要になっていくのではないかと考えています。
心眼が開けるとは、本質的な率直な意見を持てる能力の事です。
普遍的かつ本質的と定義として表現されますが、これが何であるのかを現実的に捉えるのは難しいことですし、時として勇気がいるものです。
これを日本としては国際的に展開していかなければならない時期に来ているようです。
先日、来日した中国の外相王毅(おうき)氏に対して、尖閣が中国固有の領土であるとぬけぬけと会見したことに対して茂木外相は何も反論しなかったのは全くの腰抜けです。
中国に対しても、アメリカに対しても言うべきことを言うだけの国力(経済力と軍事力)と外交力を持たなければいけませんよね。
日本人は基本的にまじめで相手を思いやる気持ちが強いのですがそれだけではこれからはマズそうです。
反対されても正しいことは正しいことと言えるだけの心の強さを持たなければこれからの将来相手に振り回されて終わってしまいます。
隣国の韓国が良い例です。
中国とアメリカのバランスを取って外交をと考えていたようですが、両方から嫌われてしまいました。
第二次大戦の時も大国ソビエトと日本の間に挟まれてバランス外交して、日本が助けてあげたのですが逆恨みされましたので気を付けなければいけませんよね。
忠実な家来よりも維新の侍がもう一度必要ではないでしょうか?
日本人の悪い癖の相手を信じて待ってあげるよりも、自分信じて正しいことを貫くという発想の転換が必要なのかもしれません。
その様なことをアメリカで生活しながら実感します。