ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

庭の金木犀で季節のしごと

朝、新聞を取りに玄関を出ると、いきなりほわーっと甘い香りが、、。来た来た~間違いない!今年もやって来た一週間だけの至福の時。

 

さっそく裏庭に回ってみたら、咲いていました金木犀

 

うちは裏庭の両サイドの端っこに1本ずつ金木犀があるのですが、奥の奥の隅っこなので普段は全く近づきもせず、毎年この季節に漂う甘い香りにはっとして、思い出すくらい。

 

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空高くまでよく咲いていました。よく見ると、あらあら柵を越えてお隣の家まで伸びている💦

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逆サイドの方は、ああ、少しは咲いているけどコニファーに挟まれて苦しそう。完全にほったらかしにしていました。

 

さっそく2枝だけ切って部屋に飾ったら、香る香る~。こんなに香りの強い花は他に知りません。甘い香りなんだけど、甘ったるいわけじゃなく、何とも言えない優しい香りに包まれて幸せな気分。植物のパワーはすごいなぁ。

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プロの作家さんたちは、金木犀の香りをどのように表現しているのでしょうか。私はいくら考えても「何とも言えないいい香り」ぐらいしか思いつきません。

 

週末にシロップでも作ろうかと思っていたら、なんと明日は雨という予報。ウソでしょう~⁉

 

<金木犀の花言葉>

「謙虚」・・花がすごく小さいから

「気高い人」・・秋雨の中、潔く全て散るから

「真実」・・咲いたことを隠せない強い香りだから

 

もしかして明日の雨で全て潔く散ってしまうのでしょうか。そんな~~

 

急遽、秋の金木犀しごとを始めることにしました。一年中ほったらかしにしているくせに、こんな時ばかり「しごと」だなんてよく言うわ~(#^^#)

 

お隣に伸びていた枝を切って、花だけ集めます。

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ここまでで気がついたら1時間。ここから更に小さながくと茎を取っていきます。なんて細かい作業~。というか、なんて小さな花なんでしょう。それでいてすごい存在感、香りの王様。

 

まずはシロップ、そして桂花茶、あわよくば今日のお風呂の分まで余るといいな🎵

 

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取り合えず、2~3回水をかえて洗いました。小さな虫がいるいる(*_*) 一緒に煮込むところでした💦 白ワインとてんさい糖で合わせます。

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砂糖が溶けたらお花を加えます。

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弱火で3分ぐらい煮たらできあがり。すごく甘~い香りがキッチンに充満。

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大人っぽい味に仕上がりました💛

 

シロップにほとんどお花を使ってしまったので、お茶は今日飲む分だけです。本当は1週間ぐらいお花を干して、手作り桂花茶を作るつもりでしたが。

 

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緑茶とのブレンドで。

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うわぁ~色がきれいですよ。いい香りもしてきました。

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いつもはハーブティーですが、金木犀のお花と緑茶のブレンドもなかなか美味しかったです。がく取りや虫除けの細かい手作業のあとなので、ほっと一息。

 

こちらを参考にしました ↓

  

lovegreen.net

 

金木犀の葉っぱは色も濃くかたいけど、よく見るとすごく繊細でした。私たちの毛細血管のような細かい葉脈が張り巡らされていて、見ていて飽きません。

 

こんな小さな小さな花を咲かせる金木犀。そして香りは優しくて甘いのに、遠くまで届く力強さを持っている。それなのにたった1週間で散ってしまうなんて、なんだかとても不思議な植物ですね。

 

自然界のことだから、きっとその個性もいろいろな意味があるのでしょう。でも今は調べないでおこうと思います。いつか「ああ、そういうことなのか」と気づくタイミングがあるかもしれないので。

 

学んでいると自分でも気づかないうちに「桂花茶の効能は?」「香りの成分は?」「黄色は第3チャクラだから」なんて、すぐ頭の中が忙しくなってしまいます。ダメダメ、頭でっかちは危険信号。とにかくただ感じること。

 

今は目の前の小さな花を愛で、香りを楽しみ、秋の恩恵にあずかりたいと思います。今年も咲いてくれた生命力や巡ってくれた季節、大きな地球の循環に感謝して。