消防署に初めて通報する

煙を出すベンチ。この後一気に炎が上がりました。

森の横で燃える木製のベンチ

 今日はいつもの犬の散歩コースである森を抜けて原っぱへ出ると、年配の女性が慌てながら木製のベンチを叩いていた。森を抜ける前から煙の匂いがしていたので、また誰かがBBQをしているのかと思ったら、そのベンチが燃えていたのでビックリ。女性によると、昼休憩をしたと思われる近所の会社の従業員が、ベンチの間にタバコをポイ捨てしたらしいということ。それで、若干パニックの様子で、「私は携帯電話を持っていないから、あなた持っていたらすぐ消防署に電話して!」ということですので、慌てて消防署に通報しました。電話に出た男性が落ち着いた様子で、火災場所を聞きますが、いかんせん原っぱで通り名もないところ。
途中で女性にも電話を代わり場所を説明してもらいますが、結局その女性もこの近くの人ではない様子で、自分で説明することに。10分くらいしたら消防署の普通の乗用車が駆けつけました。警察もすぐにきて、消防車は道路側からホースの準備をします。とりあえず、消防士が見にきて、「ああ、OK、OK大丈夫」という慣れた感じで、間も無く火は消されました。
第1発見者の女性が言ったように、放っておけば森全体に燃え広がる可能性もあったので、良かった良かったという感じでした。

警察には色々聞かれるも、、

 その後、通報をした私は警察に身元を色々聞かれて、身分証明書を見せてほしいと言われるも近所の散歩のため不携帯。住所と電話番号、国籍などを聞かれてそのまま去りましたが、一応警察が通報者の身元を聞くのは義務のようです。本当は外国人の私が身分証明書を携帯していないと注意されるはずですが、お咎めなしということです。

週末には若者がBBQをしてビールの瓶もゴミもそのままに

 その燃えたベンチのある場所は、ちょうど日曜日の朝も通ったのですが、焚き火をした後があり、周辺には空のビール瓶がケースごとそのまま残され、BBQの肉のパッケージやらお菓子のゴミやら、普段ないものが散乱していてひどい状態でした。すぐに誰かが写真をとって通報し片付けてくれたのですが、新型コロナの影響で外出自粛、レストランもバーも閉まっているため、ストレスの溜まった人たちがBBQして騒いだようですが、ゴミくらいは片付けてほしいものです。それよりも、乾いた空気の中、森の横で火を起こすこと自体が危険です。別の場所ですが、森の中にも指定されたBBQ場所はあります。そうした場所は、きちんとコンクリートの壁で覆われていたり、グリルの網が用意してあったりするので問題ないですが、原則的に原っぱの草の上に、直に火を起こすことは禁止されている場合が多いです。

 BBQが好きなスイス人ですが、皆が集まって、酔っ払うとそんなことも忘れてしまい火事になり兼ねません。外出自粛の重苦しいムードですから、発散させたいのもわかりますが、皆同じ環境に身を置いています。もう少し他人のことも考えるべきかなと感じました。
 それにしても、人との距離を2m開けなさいとスイス政府は言っていましたが、私の身元を確認した警察官はかなり近くまで寄ってきて、色々メモっていました。室内ではないので、良いのでしょうか?

ちなみに消防署の番号は118、警察は117、救急車は144です。今回は緊急番号の112に通報しましたが、そこから各署に繋いでくれるようです。
https://www.ch.ch/de/notfallnummern-erste-hilfe/