17シリーズ第5話 寄生する女
宇佐見さんファンにお勧めの作品6の記事で少しだけご紹介した作品ですが、とても面白いので感想を書きます。
あらすじ、撮影裏話
第3話のあらすじ、撮影裏話、出演者の情報をお伝えします!
主なゲスト出演者(敬称略)
・第5話のあらすじ
展望台付近で男女2人の遺体が発見される。男性は人気芸人の笹原バグ(牧田哲也)。女性は会社員の有村葉子(吉村泉)であることがわかる。
臨場したとき、マリコは警察車両の中で笹原バグの恋人、渚佐麻由(黒川智花)が憔悴した様子で座っているのを見る。
しかし、麻由が一瞬だけ口の端に笑みを浮かべたのを見て、違和感を覚えるマリコ。
土門たちが麻由の経歴を調べたところ、彼女と親しい男性が亡くなるのは3度目であることがわかる。
大学で虫の研究をしている麻由は、恋人を目の前で亡くしたことから「悲劇のリケジョ」として注目を集めるようになった。
立て続けに親しい男性が亡くなっているのは偶然なのか、それとも・・・。
東映のHPに掲載されたあらすじはこちら。
・第5話の撮影裏話はこちら。
感想
第5話の感想です。
一口感想
この話は、なんといっても寄生虫のロイコクロリディウムに注目です。名前もいいにくいですが、その生態も恐ろしいものがあります。
この話の放映当時も話題になっていたのですが、この虫の生態を知るには、イラストを見るぐらいにしておいた方がよいようですよ。
写真とか映像はリアルすぎてちょっと・・・ということのようです。
このロイコクロリディウムのように、頼りにしてきた男性たちを他の人に殺されたように見せかけて、実際には自分が殺害してきた渚佐麻由。
ロイコクロリディウムの生き方に憧れて、男たちを踏み台にして、これまで自分では行けなかった遠い世界に旅立とうとします。
清楚な外見をしているだけに、その考え方とのギャップが大きくて、恐ろしかったです。
この話の注目ポイント
今回注目したのは、以下のポイントです!
・ロイコクロリディウム
一口感想のところでも書きましたが、この話はまさにこれですよね!ロイコクロリディウム。
ロイコクロリディウム、ロイコクロリディウム、ロイコクロリディウム、ロイコクロリディウムと何回か唱えると、まるで呪文のよう(笑)。
ロイコクロリディウムは、寄生したカタツムリが鳥に食べられやすくなるように、芋虫のように見える角を生やすように仕向けます。
また、いつもは陰に潜んでいるカタツムリが鳥に見つけられやすくなるように、日の当たる外に行くように誘導する・・・。
これって、どうやったらできるんだろ、そんなこと?怖い・・・。映像や写真は見ない方がよいようです。グロいから。
Photo by Vincent van Zalinge on Unsplash
貧しい家庭に育った渚佐麻由は小さい頃から虫に興味があり、大学を卒業した後は虫の研究者になります。
ロイコクロリディウムの生き方に憧れていて、自分の力では行けない世界に、男性の力で連れていってもらおうとします。
ここまでだったら、一般の女性でも考える人はいるかもしれませんが、自分の力になってくれた男性たちを殺害して、他の人に殺されたように見せかけるとは。
しかも、自分の犯罪が発覚しないように、無関係の女性を巻き添えにして、その女性も殺害してしまうなんて。
清楚な容姿で頼りなさそうな雰囲気を醸し出しているので、男性は簡単にだまされてきたみたいですが、考え方とのギャップがすごい。怖いです。
臨場した時に、麻由が口の端に一瞬笑みを浮かべたのを見て、違和感を覚えたマリコさん、さすがですね。
・2組のペアの実証実験
亡くなった笹原バグさんの腕に内出血があったため、殺害された状況に不審を覚えた科捜研のメンバー。
麻由の証言通りにしても、腕に痕はつかないのです。
そこで、亜美ちゃんが呂太君に抱きついて、殺害された様子を再現します。
科捜研に来ていた風丘先生も参加して、意見を出し合いますが、腕に痕がつく状況がわかりません。
すると、マリコさんが宇佐見さんに抱きついて、このように殺害されたのではないかと皆に意見を伝えます。
マリコさんに抱きつかれて、とまどい気味の宇佐見さんと、皆が納得してもしばらく宇佐見さんに抱きついたままだったマリコさんがおかしい(笑)。
でも、美男美女でお似合いですよね!宇佐見さんファンにとっても、見逃せないシーンでした。
・土門さんの眉ピク
マリコさんが宇佐見さんに抱きついている時に、偶然科捜研に入ってきた土門さん。
二人の姿を見て、眉をあからさまにピクッと上げて反応していました。
土門さんを見て、なぜか凍りつく科捜研のメンバーと、その異様な雰囲気に、
「なにか」
と答える土門さんが面白かったですね。
科捜研のメンバーと風丘先生が、
『土門さんにこんなところを見せたのはまずかった』
と思っているらしいのがおかしくて。
マリコさん自身はそれほど反応していなかったように思いますけど。その後、土門さんと屋上に行って、いつも通り事件の話をしていましたしね。
・虫、虫、虫
Image by Myriam Zilles from Pixabay
今回は虫の研究者が犯人だったこともあって、いろいろな虫が出てきました。
現場となった展望台に設置された防犯カメラに、犯行の様子が映らないように、麻由はガの幼虫を使って、コードを切断していました。
最後の方でマリコさんと対決して、マリコさんを脅す時にも毒アリの話をしていました。
虫が苦手な蒲原刑事は虫が事件に関係していて、うんざりだったようですが(笑)。
「また虫ですかっ!」
と言っていたのがおかしかったです。
蒲原刑事って、イケメンでかっこいいのに、甘いものが異様に好きだったり、虫が苦手だったり、個性的なキャラですよね。
長くなりますので、ここで一旦区切ります。