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【絵本情報】絵本ってどのくらい売れてるの?〜絵本市場について調べてみました〜


ぼくは絵本がすきで、300冊以上の絵本を持っています。

年に何冊も絵本を買うのですが、あるときふと、「絵本って、1年間にどのくらい売れているのか?」疑問に思いました。

絵本の売上を調べるために、絵本市場について調べてみることにしました。

本記事では、絵本市場について調べた結果を紹介します。

この記事を読むと、こんなことがわかります
  • 1年間に絵本がどれくらい売れているか
  • 書籍全般の中で絵本の売上はどれくらいの割合か
  • マンガや小説と比べて、絵本の売上はどれくらいなのか



絵本は小さい頃から身近にある本です。

こどもの頃に絵本を買ってもらったり、大人になってからこどものために絵本を買ったりする人は多いかと思います。

本屋に行くとたくさんの絵本が並んでいますが、絵本は1年間にどれくらい売れているのでしょうか?

出版物についてまとめた「出版指標年報 2023年度版」をもとに、絵本の売上について調べてみました。

この記事は、公益社団法人 全国出版協会の「出版指標年報 2023年度版」の情報を参考にしています。
本記事内では、売上=推定販売金額と表現しています。実際の売上とは異なるため注意ください。


2022年の絵本の売上

早速、絵本の売上を見ていきたいと思います。

2022年の絵本の売上 341億円

2022年の絵本の売上は、341億円です。
これを見て、絵本の売上は多いと思いますか?それとも少ないと思いますか?

〇〇億円と聞くととても大きいように思いますが、この数字だけでは、多いか少ないか判断するのは難しいです。

絵本の売上について、もう少し詳しく見ていきたいと思います。

絵本の売上推移

もう少しの絵本の売上について、見てみたいと思います。

直近数年間の絵本の売上をグラフにまとめてみました。

売上(億円)前年比(%)
2011299
2012292-2.3
2013294+0.7
2014290-1.4
2015309+6.6
2016316+2.3
2017313-0.9
2018314+0.3
2019312-0.6
2020330+5.8
2021353+7.0
2022341-3.4
絵本の売上推移


グラフを見ると、次のことがわかります。

  • 2022年は2021年よりも絵本の売上が減った
  • 絵本の売上は、少しずつ増えていっている


2022年は2021年に比べて少し売上が減っていますが、ここ数年間でみると、絵本の売上は少しずつ増えていっています。

また、2011年の売上と2022年の売上を比較すると、売上は42億円増えています。
割合にすると、約14%増加しています。

種類2022年(億円)2011年(億円)差 (億円)
絵本341299+42 (+14%)
2021年と2022年の絵本の売上の比較


絵本の売上を調べてみて、絵本市場はここ数年は好調だということがわかりました。

出版業界全体からみた絵本市場

絵本市場は好調で、売上が伸びていっていることがわかりましたが、出版業界全体としてはどのようになっているのでしょうか?

出版市場全体について、見ていきたいと思います。

出版業界全体の売上

出版物全体の売上をグラフにまとめてみました。

 

 

※ 2011年 〜 2022年までの出版物の売上(推定販売金額)の推移です。
※ 「書籍」・「週刊誌」・「月刊誌」の合計で、電子書籍は含みません。


グラフを見ると、出版物全体の売上は年々減少していることがわかります。

2011年の売上と2022年の売上を比較すると、売上は6,750億円(約37.4%)減少しています。

種類2022年(億円)2011年(億円)差(億円)
全体11,29218,042-6,750(-37.4%)
2021年と2022年の出版物全体の売上の比較


出版物全体からみた絵本の売上

出版物全体の中で、絵本はどのくらいの割合を占めているのでしょうか?

2022年の出版物全体の売上と絵本の売上をグラフにしてみました。

2022年の絵本の売上は341億円で、出版物全体の約3%です。
出版物全体からすると、絵本の売上はそこまで大きくはありません。

出版物全体(億円)絵本(億円)絵本以外(億円)
202211,292341 (3%)10,951(97%)
2022年の出版物全体と絵本の売上の比較


マンガや文庫本と比較した絵本の売上

出版物全体の中で、絵本が占める割合はそこまで大きくないことがわかりました。

次に、「マンガ」や「文庫本」などの他のジャンルと比べてみてみたいと思います。


2022年の絵本の売上、マンガの売上、文庫本の売上をグラフにしてみました。

※ 電子書籍の売上は含んでいません。
※ マンガはコミックスの売上のみ対象としており、雑誌の売上は含んでいません。


マンガの2022年の売上は1,754億円で、出版物全体の15.5%です。
文庫本の2022年の売上は789億円で、出版物全体の7%です。

出版物全体(億円)絵本(億円)マンガ(億円)文庫本(億円)それ以外(億円)
202211,292341 (3%)1,754 (15.5%)789 (7%)8,408 (74.5%)
2022年の出版物全体、マンガ、文庫本、絵本の売上の比較


絵本のよりも、マンガや文庫本の方が売上や規模が大きいことがわかりました。

日本の人口からみた絵本市場


出版物全体の売上や、その中での絵本の売上についてみてきました。

ここからは、少し視点を変えて日本の人口からみた絵本市場についてみていきたいと思います。
※ 日本人口については、総務省統計局のホームページを参考にしています。

日本の人口

2022年10月1日時点の日本の総人口は、約1億2,494万人です。

年齢別に見ると、次のグラフのようになります。


細かくて、少し見えづらいので、絵本のメインターゲットとなる「赤ちゃん(0歳)から小学生(12歳)まで」に絞ってみると、次のグラフのようになります。


赤ちゃん(0歳)から小学生(12歳)までの人口の合計は、約1,234万人です。

それぞれの年代で、約800千人(80万人)〜約1,000千人(100万人)いることがわかります。

年齢(歳)人数(千人)
0798
1828
2835
3871
4915
5938
6978
71,004
81,002
91,026
101,030
111,055
121,064
合計12,344


日本の人口と絵本の売上

2022年の絵本の売上は、「341億円」です。

仮に絵本1冊を1,300円とした場合、「約2623万冊」が販売されたということになります。

日本の総人口は、「約1億2,494万人」なので、1人あたりにすると約0.2冊になります。

絵本のメインターゲットとなる赤ちゃん(0歳)から小学生(12歳)までの人数で考えると「約1,234万人」なので、1人あたりにすると約2.1冊になります。

もちろん、全員が絵本を買うわけではないですが仮に人口から計算した場合、年間で1人あたり0.2冊、こどもだけだと1人あたり2.1冊を購入している計算になります。


もしも、全員が年間に1冊ずつ購入した場合は「1,300円 * 約1億2,494万人 = 約1,624億円」、赤ちゃん(0歳)から小学生(12歳)までの全員が年間に1冊ずつ購入した場合は「1,300円 * 約1,234万人 = 約160億円」、絵本の売上が増えます。


全員が年間に1冊ずつ購入した場合は約4.7倍、赤ちゃん(0歳)から小学生(12歳)までの全員が年間に1冊ずつ購入した場合は約0.5倍、絵本の市場が拡大する計算です。

おわりに

「絵本って、年にどのくらい売れているのか?」気になり、絵本市場について調べてみました。

出版市場全体でみると、絵本の売上はそこまで大きくないですが、年々売上が伸びていっていることがわかりました。


ぼくは、絵本作家を目指しているので、絵本が売上がのびていることはうれしいです。

将来は絵本を出版して、絵本の売上に貢献できるようにがんばります!


最後まで、読んでいただきありがとうございました。

「【絵本情報】絵本ってどのくらい売れてるの?〜絵本市場について調べてみました〜」でした。


                                                                   

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