2020年02月20日
ハウスメーカーは歴史に残るものを創造しよう
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こんにちは。
私はそこら辺で見かけるようなごく普通のおじさんです。私がこの25年の長い年月に住宅業界で成し得なかった理想やあまり知られていないだろうと思った商品をちょっとずつ紹介していこうと思います。
さて今回は、最近日本の住宅が同じような建物ばかりで街の景観が悪いなあとつくづく思うので共感してくれるひとがいてくれたら嬉しく思いそれについて話します。
私の尊敬している建築家は何人かおりますが、特にフランク・ロイド・ライト(ご多分にもれず)という所でしょうか。世界遺産に登録されている数々の作品の中でも、エドガー・カウフマン邸(落水荘)にはそのたたずまいや形状、内装、色合、素材感全てに何度見てもため息が出てしまいます。
(写真でしか見たことありません。)
加盟リフォーム会社は現在約1200社。利用者の評判まで確認して厳選。
ほかにもミース・ファン・デル・ローエやル・コルビュジエなど世界中から愛される建築物は外観や内装、間取り設計概念など様々な観点で魅了させてくれます。これ以外にも人に愛される理由はたくさんあると思います。
私の建築の見方として、形状や間取り心地よさは当然ですが、建築物を引き立たせる理由で選ばれた立地や素材で建物の良し悪しの違いを感じる事があります。
現在の住宅では多くの人から、経済的な理由や無難さから大手メーカーを選ばれる傾向があります。
無難に平坦な角地が好まれ、無難にアルミフェンスを立て、無難にタイルのアプローチを進み玄関に入ると狭いホールからお決まりの配置で階段やサニタリーの入口が見えたりします。
また、外壁はサイディングやリシン吹付、屋根はガルバリューム鋼板であったりシングル材、スレート(コロニアル)と言った感じです。長持ちでメンテ性がよかったり安価、そして法律で認められて長年使っているからという理由で新たな素材などの選択肢はありません。
建主は当然、このメーカーの用意する限られた素材から選択するので同じような建物ができる事になります。日本の都市の街並みはきたないビル群をコンクリートジャングルなど揶揄されて久しいですがマンネリ化したカーテンウォールだらけで、住宅に至っても硬さや柔らかさも感じない、アイデンティティーのない人工的な箱が乱立していて都市計画として美しさを感じられません。
最近は日本人の心がすさんで貧しくなってきていると感じます。これは現代の住宅から見ても共通していると思う事があるのです。美しいものを身近で感じられない環境で暮らしているからではないでしょうか。従来、日本には石や土、用途に応じた樹種が使われていました。室内で木材の面積が50%ほどあるとリラクゼーション効果が得られるという研究結果を耳にしたこともあります。
日本は耐震や防火の厳しい規定があり、それも重要ですが、建築に使える素材の方向性が紛い物ともいえる人工物質の開発にしぼられ過ぎています。食べ物で言えば添加物だらけです。自然素材は食べ物や衣類だけでなく住宅に多用する事でそれぞれの人の心も人生も大きく変わると信じています。日本の法律も安全性を優先し自然素材は使えないような方向に導いています。オリジナリティーをなくしているのです。
若い世代がツルッとしたプリントで出来た床やドアの傷を気にしながら大切に使っている姿を見ると、無垢の床なら傷をビンテージとさえ思えて逆に価値を感じるのになあーこのままじゃいけないと思う事や、若い大工さんと話していると仕口の名前や階段の刻み、極め付けに和室の廻縁や敷居、鴨居も自分では刻めない人が多く、誰もが本物の素材を見なくなってきています。
お花の定期便【Bloomee LIFE】
まずは大手メーカーは住宅という目線で日本人の価値観を変えてもらいたいと切に願います。今一度、「この住宅は100年後の世代が心打たれるものになっただろうか」と自問して欲しい。そして人はスピードやお金重視の考えを捨てて、美しい物に囲まれ正しい価値観を取り戻して欲しい。
あなたは、世界に日本の街並みは本当に美しいとため息を吐かせたいと思いませんか。
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