新型コロナ問題、メディアに出て来る「専門家」の発言は信じられるか

3/6(金) 6:01配信

 連日、新型コロナ肺炎のニュースで持ちきりだ。テレビ番組やネット上では専門家が登場し、いろいろと解説してくれる。

 専門家らしい発言だと感心する一方で、筆者があれっと思う発言もある。そのほか、マスコミ報道で気になることもある。

 専門家の「発言」は影響力がある分、間違っていたりしたら、かえって不必要に不安や混乱を助長することにもなりかねない。

● クルーズ船のウイルス検査 何が問題だった?

 横浜港で検疫中だったクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号内に臨時検疫官として入ったという岩田健太郎・神戸大教授が2月18日にYouTubeでアップしたものは、政府批判で強烈なインパクトがあった。

 その動画は、関係者に迷惑をかけたとしてすでに削除されているが、筆者も思わず見入ってしまった。

 その内容は「AERA dot.」が伝えている。

 岩田教授の指摘は、ウイルスが全くいない安全なグリーンゾーンと、ウイルスがいるかもしれないレッドゾーンとの区分けが行われておらず、災害派遣医療チーム(DMAT)や検閲官が感染する可能性が十分にある「非常識」な作業環境や実施法について指摘するのが主だったようだ。

 だが、筆者が岩田氏の動画を見て疑問に思ったのが、同氏がエピカーブについて、「そのデータは全然取っていない」と紹介していた点だ。

 エピカーブというのは、流行曲線(エピデミックカーブ)という発症時刻と患者数のグラフである。これは、どんな実地疫学ケーススタディーでも言及されており、ないことはあり得ないと思った。

 岩田氏の指摘に対して、ダイヤモンド・プリンセス号内で実務に携わっていた専門家からも「反論」が出た。

 沖縄県立中部病院感染症内科の高山義浩医師がFacebookで2月20日に事実誤認とした。

 残念ながらこの投稿もすでに削除されているが、「(岩田教授に説明した)対応者が知らなかっただけ、(データは)公表済み」とされていた。

 早速、国立感染症研究所のホームページを見たら、2月19日に公表の「現場からの概況」という報告では、2月6日から17日までのクルーズ船の乗員や乗客の発症日別の数字や、1月19日から2月2日までの船内の診療所訪問日別の発熱患者の数字が出ていた。

 岩田教授のYouTube投稿の後に慌てて公表したという可能性はあり得るが、事前にデータをとっていなかったというのは、感染症の専門家ではない筆者が考えてもあり得ないのは明らかだ。

 対応したのが、同じ感染症の専門家同士なのか、そうでない厚労省かどこかの職員だったのか、誰だかはわからないが、対応者の説明をうのみにしてそのまま発言したとしたら、やはり専門家として軽率といえないか。

● 「厚労省は感染者を 多く見せたくない」のか?

 メディアを通じて発信される新型コロナウイルスについての専門家の発言を、水島宏明上智大教授がYahoo!ニュースで書いている。

 政府が「基本方針」を発表した2月25日の夜、各テレビ局の看板ニュース番組がスタジオに呼んだ専門家の解説を比べて TBS「NEWS23」に出演した上昌広・医療ガバナンス研究所理事長のことを取り上げ、「『検査が遅いのは厚労省側のウラが?』という上昌広氏の解説を聞け!」という。


 その記事によると、上氏は、厚労省が1日3830件のPCR検査が可能と言いながら、韓国などに比べても圧倒的に少ない検査実施にとどまっている背景などを問われるなかで、「厚労省がよほど(検査を)やりたくないのだなあと。そういうニュアンスを感じます」と発言。

 その背景に、厚労省が民間の検査会社を使わない自前主義などの「省益」があることや、「予算の問題と、もう一つは感染者を多く見せたくないんじゃないかというウラがあるように感じます」などと答えている。

 そして水島教授は、「責任ある医療関係者として、こうした発言をテレビですることは非常に勇気の要る、覚悟の上のことだったに違いない」「そんな覚悟のある専門家が登場した、覚悟を感じさせる秀逸な報道だった」などと記事で書いた。

 筆者は、上氏のこうした見方が正しいかどうかを検証できる立場ではない。だが、ある意見を言った人がほかにどのような言動をしているのかということは、その人を判断する参考になると思っている。

 そこで、上昌広氏のツイッターを見ていたら、番組放映と同じ日のツイッターで、あれっと思う「つぶやき」を見つけた。

● 「辛口」批判の裏で 単純な計算ミス?

 そこには、「新型コロナウイルスのpcrの陽性的中率の議論。私は風邪患者の2割程度は新型コロナウイルスだと考えています。感度7割、特異度9割で陽性的中立は8割です。何が問題なのかな?」と書かれていた。

 専門用語がやや多いが、この話は統計学の入門書などででる内容なので、「専門家」なら絶対に間違えないはずだが、「陽性適中率」の漢字の間違いは文字化けだろうとしても、上氏の指摘した内容は間違っている。

 仮に風邪の患者が100人いるとしてみよう。

 そのうち「2割程度」と上氏が言う割合に根拠があるのかどうか筆者にはわからないが、とりあえず上氏の言う前提で考えると、100人のうち20人は新型コロナウイルスの罹患(りかん)者、それ以外の80人は罹患していないとなる。

 以下の数字も上氏の言うとおりのものを使う。

 感度(真陽性率)というのは、罹患した人のうち検査で陽性になった人の割合なので、「7割」だとすると14人になる。

 特異度(真陰性率)というのは、罹患していない人のうち検査で陰性になった人の割合なので、「9割」だと72人となる。

 これらをまとめると、下図になる。
img_c33aaea387a409132bb7b445a199b03775799

 陽性適中率というのは、検査で陽性だった人のうち罹患している人の割合なので、14人/22人=64%となり、「8割」は間違っているという結論になる。

 単なる計算間違いなのかもしれないが、専門家として政府の対応を厳しく批判しながら、途中で「1+1は3ですから」と言われたような気分だ。

 だからといって、「NEWS23」での上氏の発言が間違いということにはならないが、これまでの意見に間違いがある場合、一般的な推論法からいっても、信憑性が問われるのではないか。

 メディアは陽性適中率などの数字にあまり関心がないのか、理解できないのかは知らないが、こうした間違いをする「専門家」を番組で使って大丈夫なのかと筆者は心配になる。

● 下船後の感染判定 検査に「誤判定」はつきもの

 クルーズ船の感染拡大の問題では、メディア自体も、ウイルス検査が100%完璧だと思い込んでいるかのような報道をしているのも気になった。

 2月24日の「『やっぱり』検査体制に疑問 下船後陽性で乗客―新型肺炎」という時事通信の記事も一例だ。

 記事は、ウイルス検査で陰性とされ下船した乗客が、下船後に感染したことが判明したことを受けて、同様に船内待機期間を終えて下船した乗客らの「不安」や、検査後、すぐに下船できなかったことなど、検査体制への疑問があることを紹介していた。

 だがこの問題は、検査を受けた時期が早過ぎたとか、検査後、下船するまでに時間がかかり過ぎたとかの検査体制が原因ではなく、筆者は、その時々の検査のやり方が稚拙だったり、誤判定があったりしたということだと考えている。検査に「誤判定」がつきものという単純な事実を忘れている。

 国民に不安があるならすべての人を対象に検査をすべきだというような声も高まりかねないが、検査には誤判定がつきものということも認識した方がいい。

 誤判定率が有病率より高いといったこともしばしばある。その場合、国民を安心させようと検査をしたことが、誤判定で余計に不安にさせることもあるので、ターゲットを絞って検査したほうがよい。

 政府や政治家が検査の対象範囲を検討するときには、誤判定率とターゲットを絞った場合の有病率を専門家にぜひ聞いて、その上で、住民不安を考慮して、どこまで検査すべきかを決めればいい。

 正確な数字など公式には言えないだろうにしても、ある程度のことを言えないと、専門家としてはまずい。

 (嘉悦大学教授 高橋洋一)

本来ならばこういう意見を述べる人を解説に呼ぶべきなんだろうけど
所詮テレビなんぞの番組制作してる連中は
底辺並みの脳みそしか無い様なアホばかりだろうからな
キチンとした説明すればするほど
??マークが頭上に浮かんでくんだろうなぁwww

まぁそれを見て信じる人間も同列なんだろうなぁ
┐(´д`)┌ヤレヤレ

今頃になって、他国の対応が日本の対応の二番煎じだと言う事を報道しない辺りが、いかにも頭の糞悪い日本のメディアらしいわ

とにかく、こんな事態になっているにもかかわらず
日本の報道はばかげた事ばかり
実際の世界の感染は拡大し続けているのに
日本は思いの外増えていないのも事実

本日8時50分辺りの時点での各国の感染者数は・・・

中国:80,422
韓国:6,088
イタリア:3,858
イラン:3,513
その他:706
ドイツ:482
フランス:377
日本:360
スペイン:259
アメリカ:221
シンガポール:117
スイス:114
香港:105


Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE

日本が確かに少ないってのは少々眉唾物ではあるのは確かだが
検査の方針としては間違っていないんだろうよ
韓国の様な無差別検査やったら結局はパニックになってるし
なめてかかってた欧州もどんどん拡大してってる
問題はその国の国民の衛生観念と倫理観の問題なんだよ
日本人の様に異常なまでに神経質になるのはまたおかしいが
他国の衛生観念が余りにも低レベル過ぎるのが
こういった感染の拡大を招いてるんじゃないのかね??

まぁこうやって現実の数字を見ていると
如何に日本の腐れマスゴミの報道が
単なる反体制運動の一環であるか解るよねぇ
災害が起きるたびに政府の脚を引っ張る・・・つまりは国民の顔に唾吐いてる様なもんなのに
平気でそれが出来る日本の糞馬鹿マスゴミってのは
一体どこのどなた様が経営してるのかね??
ほんと呆れるわ

記事の内容に戻るけど
確かに新コロが問題視され始めた時点から
【自称専門家】は腐るほど出てるよね
テレビ局もそこらへんわかってやってるから汚いんだけど
昼間のワイドショーに出てる【自称専門家】は
見た目重視の奴等が多いんだよなぁ
だからどこの誰だかわからん様なクリニックの院長とか
医者じゃないけど薬学博士で元感染症研究所のBBAとか
胡散臭い奴ばかり出して、報道初期の頃なんか
【大したことない】【インフルエンザと同程度】【マスクは効果ない】【子供は感染しない】等々
適当でいい加減な事ばかり吹聴してたよなぁ(-_-;)


今になってこういう記事を書くようになったけど
此処まで不信感を植え付けられると
それを払拭するには相当時間かかるぞ
ただでさえ研究者は一般人から見て評価されにくいんだから
自分の首締まる前にもっとでかい声で物言わなきゃ









 
 にほんブログ村 政治ブログへ
PVアクセスランキング にほんブログ村