国の借金1100兆円の嘘←なぜ貧困時代に急に増えたの??

傘がない

国の借金というフェイクが、まだ日本を逆走させている

「国の借金1100兆円」はフェイクです。

国債発行して生んだ円は、政府の借入金ではなく、自己資金だからです。

実は借金じゃない?

自分が発行するものを、他人から借りる必要があるのか、理解に苦しみます。

母親が母乳を出す時、借りたミルクを出しますか?。

1100兆円の正体は?

うち932兆円が公債発行分です。国民にお金をサーブした、通貨供給実績です。

政府の功績の数字ですが、帳簿上は赤字計上します。

赤字額が大きいほど、国民の所得が増えます。物がよく売れ、景気が上がり、経済が右肩上がりでGDPが増え、国民の資産は増え、「潜在的」な失業率さえ減ります。

932兆が1500兆、2000兆と増えると、中国以上の経済大国へ再び戻ります。減らせばドイツ、イギリス、フランスのGDPを下回り、衰退の一途です。

つまり日本では、完全に逆さまの話になっています。

でも増えるにつれて日本は貧困化してる

700兆、900兆、1000兆と増えれば裕福になる理屈です。そして平成には増えたのに、貧困化したのは、からくりがあります。

「政府負債がふくらむのは悪だ」式の勘違いした立場に仮に立つと、ふくらませた犯人が誰なのかが不思議なのです。

これには、国民があきれる実態があります。

1965年から2020年までの、国債発行のグラフを見る

1100兆円のうち、932兆円の公債発行残高です。財務省が公開した数字を使いました。

日本の公債発行残高のグラフ(1965-2020年)

何に着目すべき?

好景気の昭和より、不景気の平成の方が、国債発行が増えた奇妙さです。

次の疑問がよく言われます。

「国債を多発した平成は、不況で貧困化したぞ」。

「国債発行すれば、経済は逆に悪化してるだろ」。

確かに国債発行と貧困化が同時に起きてる

簡単なことで、因果をひっくり返したあべこべの解釈です。

「大勢が傘を手にした日に限って、なぜ雨が降るのか?」と似ています。

「傘を手にしなければ、晴れたのに」の結論が、経済界では横行します。

そのギャグ知ってる

「バスケットボール選手は背が高い、君もバスケ部に入れば長身になるよ」て感じ。

国の借金こと政府負債は、なぜ平成10年から急増した?

グラフで1998年(平成10年)から、赤字国債の増え方が増えています。

98年の左側をよく見て、次に右側をよく見て、くらべてみると・・・

1997年までより、1998年以降のピンクがぐんぐん増えています。

国債のグラフをもう一度見ると

その頃に何があったの?

1997年の消費税増税でした。

3パーセントを5パーに上げたから、景気が順当に悪化してGDPが下がりました。

そういうことか?

政府は景気の落ち込みを防ごうと、国債を多めに発行してGDPを保ちました。

その様子がグラフに表れました。

ちょ、どういうやりくりだよ?

こういう順序でした。

1.出世の人事評価となる消費税増税を、官僚主導で繰り返し行った
2.国民が持つお金が減り、経済が右肩下がりとなり、国が傾いた
3.傾きすぎないよう、国債を多めに発行し、減ったお金を補った
4.補い方が足りず、差し引きで貧困化した
それやるやつって頭おかしくない?

増税で冷やして国がダウンしたから、国債発行で温めたわけです。

・ 自傷しては治療薬を多く塗る、自傷行為が消費税で、治療薬が国債発行
・ やせた人がさらにダイエットしてやせて、次にドカ食いしての繰り返し
・ あえて失血させて、失血死しそうになって、あわてて輸血した
消費税増税と国債発行増大はマッチポンプ?

マッチで火をつけ火災を起こし、ポンプで放水し消火する。両方を一人で演じる行動を、マッチポンプと呼びます。

増税で貧困を強めて、国債発行で貧困をゆるめる。確かにマッチポンプです。

消費税を増税するたびに売買市場が壊れていく日本

本気で国債発行を減らすなら、消費税を廃止すれば早い。国税の原理は国の財源と違い、通貨の廃棄ですから。税金とは、捨てる通貨ゴミのこと。

しかし国民は、消費税の芝居にオレオレみたいに引っかかりました。

「日銀当座預金のブタ積み羊頭狗肉」は、また別の機会に説明します。
それで税率を上げるばかりで、下げない?

消費税は永久に無限に上げるものと、てっきり思っている日本人は多いはず。

だからコロナ騒動でドイツやイギリス、中国や韓国も付加価値税を減税したのに、日本は絶対に下げないと釘を刺す者がいました。

ブレーキ装置を外した車みたい

通貨を安定させる税制から逸脱し、増税の自己満が暴走しています。

消費税増税が全てに優先し、生きる証しと化しています。消費税を上げるだけに、人生を捧げる者が複数いるのです。

真面目で勤勉な日本人がこうなるのは、不要な消費税が直接原因

経済学者はクレームをつけないの?

そもそも経済学の貨幣観が奇妙で、教科書が間違っています。元優秀な学生に限って日本経済を倒すのに尽力してきたのは、人格問題でなく教育の失敗です。

有名大学の経済学部の名誉教授の財政アドバイスも間違いだらけで、ネットに虚偽の論述が並ぶのは悪意でなく、教え込まれた基礎が時代錯誤だからです。

時代錯誤な具体例を何かひとつ?

「世に打ち出の小づちは存在しないさ」の初心表明もそう。イングランド銀行は打ち出の小づち方式を確立し、国債発行は独立国が自在にコントロールする政府貨幣です。

打ち出の小づちを、通貨発行権と呼びます。

日本さえ、コロナ給付金やマスク2枚で打ち出の小づちを振り、破綻もしていません。

その結果が出ているのに逆走に戻る、経済学の唯我独尊ぶり。

・ 円建ての国債はドル借金だ → 円建ての国債は自己資金だ、が正しい
・ 国は国民からお金を借りる → 国はお金をタダで発行する、が正しい
・ 孫は国債のツケを返済する → 国債のツケは無限に増やす、が正しい
経済学が前近代的で陳腐すぎか?

現代の財政は金本位制から、管理通貨制度に替わっています。

実物貨幣や商品貨幣から、信用貨幣と呼ぶソフトに替わっています。

お金は刷り放題、使い放題のチケットで、増やすも減らすも政府の意のままです。

イギリス、スイス、アメリカ、中国では、これが理解されています。

日本だけが理解できない?

「市場を縮小すれば、誰もお金を無駄に使わなくなり、守れる」が日本の思想です。

それで会社の給料も伸びないわけか

オールド経済学は世界でいつ終わったの?

1973年です。1971年のドルショックを施行した年。

歌謡界では、山口百恵やキャンディーズのデビューが1973年。

世界のヒット音楽は、エルトン・ジョン 『グッバイ・イエロー・ブリック・ロード』、ローリング・ストーンズ『悲しみのアンジー』、ロバータ・フラック『 やさしく歌って』、ピンク・フロイド 『狂気』、ハービー・ハンコック 『ヘッド・ハンターズ』。

記事→ 日本の借金1100兆円は嘘?

国の借金1100兆円はフェイク表現で、通貨発行残高と呼ぶ政府実績です。1998年から数字が増え始め、無駄に騒いだ、その原因は消費税増税です。
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