コゴミ(クサソテツ)【野食】
頭の良い人は決まってこう言います
『ジャンケンは頭脳の勝負だよ』
ボクはいまだにその言葉の意味がわかりません
えっ?『運』なんじゃないの?
勝率は3割なんじゃないの?
どうも!いままでの人生でジャンケン勝率が9:1で負け越しているワンパクですぅ
『ジャンケンは頭脳の勝負だよ』ってことは…
あれ?
悪口を言われてるのかしら…
ワンパクにはジャンケンをするにあたって色々なスタイルがあります
テンポと戦闘力を兼ね備えた『カンフー』スタイル
宇宙と一つになり【理】を相手に知らしめる『無我』スタイル
戦闘力ゼロの善人を装い相手の良心につけこむ『老人』スタイルなどなど
しかしどれも効果はイマイチ
ていうか効果がない
しかし運気を変えようと、今日も必死にスタイルを変え『散歩のあとにイヌの体を拭く当番ジャンケン』という妻との壮絶な闘いに身を投じています
ちなみに『チョキ』を
で出す人は、ジャンケンが強い!
それじゃあ、早速いってみよー☆
クサソテツ
【クサソテツ】(通称:コゴミ)
人気の山菜だけど生えている数も多く、広く分布するので他の山菜に比べて競合することがない山菜です
見てのとおりシダ植物なので、他のシダと見分けがつかないという方もいるかと思います
特徴としては、茎の断面が三日月型をしています
手でペキッ☆と折って採取することができますよ
アクが少なく調理も簡単で、下処理は少しだけ湯がくだけ
湯がくと色が鮮やかになりますね
あとは天ぷら、煮物、パスタなどなんでもオッケーです
アクが強いシダ植物にあって、コゴミ(屈み)はアクが弱いので『その場で採取したものをその場で食べる』という【野食】としては唯一適した食材だと思います
よく聞くシダ植物山菜を比較してみると、
コゴミ(弱):茹でるだけでアクが抜ける
ワラビ(強):重曹や灰汁を使って一晩アクを抜く
ゼンマイ(強烈):茹でてから天日に数日間干して揉み込み、完全に乾いたら水で戻しアクを抜く
やはり、ゼンマイは【野食】には不向きですねぇ
ヤマドリゼンマイ
【ヤマドリゼンマイ】は東北地方では食べる風習があったそうですが、最近はその風習がなくなってきているそうです
【ゼンマイ】よりも茶色い綿毛に包まれていますよ
ゼンマイは野焼きをした後などに出てくることが多いですが、このヤマドリゼンマイは湿った場所を好むため、湿地や沢などの近くに生えていることが多いです
下処理としては、普通のゼンマイと同じようにまずこの綿毛を取ります
この綿毛は水に濡らしながら処理すると取りやすいですよ
ちなみにこの綿毛は火口に使えそうですが、少し粘り気があるため意外にも使えません
あとは茹でてアクを抜いて、天日で干して揉み込んでまた干すを数日間繰り返し、完全に乾いたら水で戻してアクを抜くという大変面倒な行程なので、食べる風習が失われるのも少しわかります
そして手間がかかるわりに、そんなに美味しくはない(ワンパクの好みの問題ですが)んです
昔は冬に食べ物がないために、保存食として干したゼンマイなどの山菜を利用していたのでしょう
現代の日本は冬でも一年中美味しいものに溢れています
でも少しだけ、山菜や野草など【野食】を通して食べ物のありがたみを感じてみるのはいかがでしょうか?