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スクラップってどんな仕事?
主に鉄くずを回収する仕事のことです。
鉄くずは鉄鉱石と同様重要な製鉄原料であり、鉄スクラップとも言います。
- 原料はプレス後の廃車、鉄筋、家電製品の中の鉄分、スチール缶などがある。
不要な鉄の塊である廃車や、鉄製品などを回収後スクラップしリサイクルしていく職業のことで、加工業者に運ぶ中間を担う仕事。
加工業者は鉄スクラップをプレス、切断、破砕を施して加工し、電炉メーカーなどに納入する。鉄鉱石から生産されたものよりも不純物が多いので品質はあまり良くないですが、天然資源に恵まれていない日本では貴重な資源として大事に扱われます。
スクラップ業は儲かるのか?
鉄くずを売るとどれ位の利益があるのか考えると、地域差や時期も影響するが1キロあたり15〜25円程度になると言われています。
数字だけを見ると、楽して儲かる商売ではありません。
高額を稼ぐには厳しいと言わざるおえない現状であり、いざ営業を始めたとしても長続きしない人が少なくなく廃業に至ってしまうことも珍しくはありません。
鉄くずのみを回収して生計を立てるのは無理がありますが、鉄以外の銅やアルミなども回収すればそれなりの利益は見込めます。
- 銅が1キロ150~550円程度
- アルミが40~120円程度
一昔前であれば商品価値のない、不用品を回収するだけで他国に高額で輸出できていましたが、今では売れそうなものをかたっぱしから回収しなければなりません。
鉄くず回収業は手続きをふめば誰でも簡単に始められることからライバルも多く、簡単に稼げる商売ではないでしょう。
ガソリンなどと同じで、相場の価格の上がり下がりがある職です。相場が上がれば儲かる商売だと言えます。
鉄くず回収に資格が必要?
鉄くず回収業を営むには資格は必要はありません。
しかし許可証というものを取得しなければならず、取得せずに営業を行えば10万円以下の罰金刑などに処せられます。
業界別で必要となる3つの許可証
廃品回収業は、不用品を買い取って売却することで利益を得ます。この業務には古物商許可が必ず必要となってくるので取得しておかなけばなりません。
実際鉄くずに関しても古物商許可で取引しますが、以下の15都道府県の場合は古物商許可ではなく金属くず商というものが必要となってきます。
これらは所管の警察署で申請しましょう。
- 北海道/茨城県/福井県/静岡県/長野県/大阪府/兵庫県/奈良県/和歌山県/滋賀県/島根県/岡山県/広島県/山口県/徳島県
そして3つ目は営業許可です。こちらは自営業など独立する際にはどの業種でも必須なため、最寄りの税務署で届け出を行い、取得しておきましょう。