お互いの状況などが合わなかったこともあり、結局カップルを組むことはなかったのですが

当時、しばらく練習をさせていただいていました。

明るく優しく謙虚で包容力があり、子煩悩で。(勿論ダンスが上手で)

私は当時から大好きな方でした。

こんなお兄さんかお父さんがいたら、

幸せだろうなあーって思い描いてみたりしたものです。

当時、ダンスが大好きでとにかく努力してうまくなりたい、という私に

(はっきり言ったかは覚えていませんが、なんとなく、ほとばしっていたのでしょう)

『そっかあ じゃあ一緒に頑張って、チャンピオンになるかっ❗』

と、冗談みたいな本気みたいな言い方で

慈愛に満ちた表情で、私の思いを受け止めてくれようとなさったのを思いだします。

　　

時は流れ私はプロになり、最近ではパーティーリボンをするようになって、

昨年パーティーに来ていた彼と再会。　

下手だった私がプロになり、上達していたことをすごく喜んで下さり

初めて久しぶりに一緒に踊ったあと

「こんな踊りをするなんてさすがやな。あれからほんとに頑張ったんやなあ」って。また慈愛に満ちた表情。

ほんとに優しくて、愛情深いお兄さんな感じです

彼は、私が入るパーティーには行くようにするから踊ってね、とおっしゃって下さり、なんとリボンも買って下さっていました。

「懐かしいですね」

とお話しながら踊っていただき、色々と相談にも乗っていただいたり。

それまでも、ごく稀に練習場でお会いすることはあったものの、

ご挨拶程度だったので、久しぶりにきちんとお話ができて、再会が嬉しかったです。

そんな中、コロナもあり最近お会いできてはいませんでしたが

突然の訃報にショックすぎて、、

間違いなんじゃないかと思ったけどやはり現実で

しばらくは取り乱してしまいました。。

最後にお会いした日の、最後のやりとりもすごく鮮明です。

パーティーの帰りに奈良から送っていただき

(ポートサイドスタジオでパートナーさんとの練習があるから、同じ方角だしついでに、と送って下さいました)

車を降りる時、私が色々な意味をこめて　　

「ありがとうございました。相変わらず優しいですね」と言った言葉にたいして

何も言わず照れた笑顔で手を振り、見送って下さいました。

これが最後になるなんて。。

ご家族や、パートナーさんのお気持ちを思うと更に胸が痛みます。

今はただ、ご冥福をお祈り致します。

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