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ハンカチにも歴史がある?発祥はいつ なぜ正方形?素材の種類と特徴

投稿日:2020-04-09 更新日:

 

外出先で手や汚れ・汗などを拭くのに欠かすことのできないハンカチ。正方形になっていることが多いですね。

その形にはどんな理由があるのでしょうか?いつも気にせず使っていますが、ふと気になってしまいました。

ハンカチの歴史や発祥を知りたいと調べてみました。

また種類や素材の特徴もまとめたのでご紹介したいと思います。

 

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ハンカチにも歴史がある?その発祥は

ハンカチは紀元前3000年頃エジプト文明でダジュール王女が手や汗を拭くために使われていたことが始まりといわれているそうです。

紀元前700年頃のペルシャでは高貴さの象徴として王族だけが持つことを許されていたといわれています。

最高級の絹に刺繍飾りを施したハンカチが存在していたそうです。

波空
はじめは高貴さの象徴だったのか・・・
猫にゃん
昔なら波空は絶対に持てないものだったんだにゃあ・・ナハハハ(^^;)

 

17世紀では愛の贈り物や小道具として本格的に使われるようになりました。

舞踏会の最中に恋人たちは人目を忍んで逢い引きの約束をするために使う、愛の証として自分のイニシャル・紋章の入ったハンカチーフを贈ることが多かったそうです。

 

 

1682年にハンカチーフが原因で悲劇となったシェイクスピアの「オセロ」が上演され、評判となりました。

フランス剣士の活躍を書いたデュマの小説「三銃士」では貴婦人からの贈り物としてハンカチーフが登場するなど、ロマンチックやドラマティックな役割をしていました。

またこの頃から、エチケットしてハンカチーフが使われるようになったといわれています。

18世紀のフランス宮廷では貴婦人たちが贅沢品であったレースハンカチーフの美しさを競い合うようになりました。

当初はイタリアからの輸入に頼っていましたが、フランスの国力増強のためレースの技術が導入されたことで宮廷文化とともに大きく開花していきました。

19世紀にコロンブスがアメリカ大陸を発見して、綿花を見出したことでヨーロッパに広くゆきわたるようになりました。

綿は麻とくらべて安くて加工が簡単ということでハンカチーフにとって絶好の素材であったため、大衆に広く愛されるようになりました。

世界に広まったハンカチーフは手ぬぐいが主流だった日本にも上陸し、鹿鳴館時代ではファッションアクセサリーとして欠かせない物となったのです。

現在では化学染料やプリント技術の進化によって、多種多様なハンカチーフが世界各国で登場し首に巻く・バックに結びつけるなどファッションにも活用されるようになりました。

 

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ハンカチはなぜ正方形?

17世紀後半のヨーロッパでは三角形やたまご形など様々な形をしたハンカチがありました。

貴族たちが刺繍や豪華な飾りをつけて美しさを競っていたそうです。

ですが、フランス国王ルイ16世の王妃・マリーアントワネットが快く思っていなかったことから・・・

1785年6月2日にハンカチのサイズは縦横同一にするという法令を出した

ことでハンカチは正方形になったといわれています。

 

ハンカチの素材の種類と特徴

ハンカチは様々な素材が使われていて、植物繊維・動物繊維・再生繊維・半合成繊維・合成繊維に分けられます。

素材の特徴を紹介します。

 

植物繊維

綿と麻の2種類があります。

・綿

肌触りが良く吸水性や強度に優れているのでタオルにも使われています。

静電気が発生しにくいことが特徴となっていますが、洗濯による縮み・シワがつきやすいことが欠点となっています。

 

・麻

繊維が固いため肌触りは良くありませんが、強度や吸水性・通気性に優れています。

水に濡れたまま放置しておくとカビが発生してしまう危険性があります。

 

動物繊維

種類が豊富にあり肌触りの良いという特徴があります。

 

・絹

蚕の繭から取れる繊維で軽くて強度があり柔らかい素材となっています。

独特の光沢があるので、高級アイテムとしてフォーマルで使われることが多いようです。

汗や日光によってシミがつきやすい・虫に食われやすいため扱いや保管には注意が必要です。

 

・ウール

羊の毛ですが、広義的にはアルパカやアンゴラもウールと呼ばれることがあるそうです。

保湿・保温性に優れていますが、虫による害が受けやすいため保管には注意が必要です。

 

 

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再生繊維

天然繊維を一度溶かしてから繊維として再生してあります。

 

・レーヨン

木材パルプが原料となっていて、肌触りが滑らかで光沢があります。

洗濯すると縮みやすくなるのが欠点となっています。

 

・キュプラ

綿花を採った後に残る短い繊維であるコットンリンターが原料となっていて、吸湿・放湿性に優れています。

また静電気が発生しにくいことも特徴となっています。

水に弱くシワになりやすいので、洗濯するときは注意が必要です。

 

 

半合成繊維

天然繊維に薬品を加え化学反応を起こして作られています。

 

・アセテート

木材パルプなどの天然繊維に酢酸を加え化学反応によって作られたアセチルセルロースが原料となっています。

吸湿・速乾性に優れていて滑らかな光沢があり、汚れが落としやすくなっていますが、熱に弱く排気ガスなどで変色してしまう欠点があります。

 

・プロミックス

動物性タンパク質にアクリル二トリルを加え化学反応によって作られています。

滑らかな肌触りがあり、吸湿性が優れているので染色に向いています。

カビに弱いため保管には注意が必要です。

 

合成繊維

ガソリンを主原料に人工的に合成して作られています。

 

・ポリエステル

日本で最も多く作られている合成繊維でシワになりにくいため、長く使うことができますが、吸湿性が低いため静電気が起こりやすいのが欠点となっています。

 

・マイクロファイバー

ポリエステルやナイロンを極細に加工して作られています。

吸水・保温・通気性に優れていて肌触りも良いので、衣類にも使われています。

また吸塵性も優れているので、眼鏡拭きに使われています。

 

 

ハンカチの歴史と正方形なわけ さいごに

ハンカチには様々な素材が使われています。

はじまりは、王族だけのものだったというのは驚きです(^^;)

種類や素材も知っている以上にあったのも勉強になりました。

季節や状況にあったハンカチを選んで活用してみたいと思いました。

 

♪ ハンカチの歴史の次は現実のハンカチ。たまってしまったハンカチの有効活用などについてはこちら!

溜まったハンカチを有効利用するには?ハンカチリメイクとアイデア

 

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