お札がきかない最強のキョンシーが登場【霊幻道士6】あらすじ&感想

「霊幻道士6 史上最強のキョンシー登場!」

霊幻道士6

「霊幻道士6」の作品情報

原題: 音樂殭屍
製作年:1992年
製作国:香港
監督:トン・ウェイシン
製作:トン・ウェイシン
出演者:ラム・チェンイン、ロレッタ・リー、リー・カーシン、ホン・ヤンヤン
上映時間:93分

「霊幻道士6」のあらすじ

先生と弟子のアフとアカンの3人は旅先で死んだキョンシー達を故郷へ返す仕事をしていた。
アフは先生から頼まれたヤム爺さん(ヤム家の先代)のキョンシーの護送の途中、盗賊のショウサン達にキョンシーを盗まれてしまう。
盗まれたキョンシーはフランス人の博士の手によって凶暴化してしまい、夜な夜な人々を襲うようになる。
ヤム家では墓から遺体がなくなって大騒ぎとなり、同じ頃キョンシーに噛まれた3人の遺体が警察(公安局)に搬送されたことから、隊長は遺体の陸送屋のアフ達を疑い捕らえる。
その夜、見回りをしていた保安官がキョンシーに殺されたため、隊長は3日以内にヤム爺さんのキョンシーを見つけることを条件にアフ達を釈放する。
アフ達はキョンシーを捕えようとするものの、キョンシーが強すぎて手に負えない。
お札も効かない、史上最強のキョンシーを一体どうやって退治するのか・・・。

「霊幻道士6」の感想

香港ではあまりに客が来なかった為、3日間で上映打ち切りという「伝説」を作った、
「霊幻道士」シリーズの第6弾です。

そんな短期間で上映打ち切りになることがあるんですね(笑)。
判断の早さに驚きます。
いくら観客が少なくても、日本ならもう少し上映すると思いますが。

<本作の特徴>
 ・ラム・チェンインの出番が少なすぎる!
 ・もう一人の道士(先生)が下品すぎる!
 ・『霊幻道士完結篇』のチンチン役だった、ロレッタ・リーが出ている。
 ・登場人物のほとんどがおバカさん(笑)。

特に、キョンシーを盗むショウサン(タイ・ポー)、盗んだキョンシーを狂暴化させてしまうフランス人の博士、どうしようもない保安官の隊長(チャーリー・チョウ)、この3人はバカを極めています(笑)。

キョンシー

副題に史上最強のキョンシーとありますが、このキョンシーは全然怖くない。
お札も効かないし、確かに強いのですが、オルゴールを聞いてうっとりするというかわいらしい一面があり、緊張感ゼロです。

さらには、キョンシーなのに昼間に出てくるし、普通に二足歩行するなど、今までのキョンシーの設定をかなり無視しています。

2人の弟子アフとアカンを連れた先生(フォン・ツイファン)は、常に鼻をほじっていて、食事中はぺっぺっと食べ物を吐き出す、下品極まりないおじさんです。

しかもいい加減であんまり強くないという、頼りない道士なんです。
これでよく弟子がついてきているなと思います。

先生とアカン

でもまあ、「霊幻道士」シリーズは気軽に楽しむ映画なので、細かいことは気にしない方がいいですね。
気にしだしたら、観ていられません(笑)。

アフ(リー・カーシン)とアカン(ホン・ヤンヤン)はおバカでまぬけな弟子という、「霊幻道士」シリーズではお約束の設定です。

今までの作品に出てくる弟子たちはみんなまぬけだけど、たいてい1人は強くて派手なアクションをするのですが、本作に出てくる弟子2人は純粋なまぬけです(笑)。

アフは村へ行く途中でキョンシーを盗まれたのに、ちゃんと村までキョンシーを届けたとウソをついたり、アカンはお店で売っている葉巻をかじったり、やることがめちゃくちゃです。

保安官の隊長は、一言で説明すると「最低な男」です(笑)。
本作に出てくる人たちはみんなキャラが濃いのですが、個人的にはこの隊長が一番印象に残っています。

「霊幻道士」シリーズに出てくる保安官の隊長はろくでなしという伝統?をしっかりと引き継いでおり、お笑い芸人に見えてきます。

残念なことにラム・チェンインは登場シーンが少なすぎるし、いつもより弱いのでパッとしません。
強い道士としてラム・チェンインが活躍するのを期待している人は、がっかりしてしまうかも。

でも最後はしっかりと活躍して、史上最強(本当に?)のキョンシーを退治してくれます。

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