なんでこんなにも胸いっぱいになるんだろう

そんな感想が最後に残った6話です
プロテクト設定したよ!!!





組んでいた仲間を失った、暗い過去を持つ志摩(星野源)
それが引っかかる伊吹(綾野剛)

閉じた志摩の心を、事件をしっかり探って向き合うことで、半ば強引に開けにかかった伊吹


なんかこう、リアルでもね
人と深く付き合っていくうちに、知れずに追い詰めてしまったとか
うまく付き合えなくて互いに傷つけあったとか

そういう、大なり小なり誰しも通ったことのある経験みたいなものに触れて、過去の痛みがズキッとうずくストーリーだなとアセアセ



志摩の過去に触れるな
いたずらに引っかき回すな

周囲は決して志摩を救おうとは思わなかった
誰しもがもう救えないと思っていた

触れないことが優しさなのか?触れないことは薄情なのか?
誰も本気で志摩と向き合おうと思っていなかった。
これは悪いことではないし、責められることでもなかったと私は思う


でも伊吹は人生のひとコマに在る“志摩”を理解したかったんだよね(´ . .̫ . `)
あのシーンは本当にじんとした、、素晴らしい演技だった

今回の伊吹の人情みたいなものが、表面のおちゃらけた演出に加味されて、“ふざけてるだけじゃない”彼のキャラクターとしての大きな魅力になったね


伊吹みたいな行動を取る人と、取らない人、取れない人がいると思うんだよね

たぶん伊吹側のヤツは珍しい
私は伊吹の感情と行動に共感するけどもw

志摩の傷を見たなら、誤魔化さずに付き合うところまで責任を取るつもりで。
あそこまではなかなか出来ないと思う

周りが一定の距離を保ちながら関わっていたのも、大人の適切な人間関係だと思う
踏み込むだけが必ずしも良いことではないから

救おうと思える、思わない、思ってみても自分には出来ない
どれも間違いじゃないと思うのです


救おうとする行動に踏み込むことは、時に吉と出るし凶も出る

やって凶を出すくらいなら、やらない方がまし、もある

そんな中での伊吹の、仕事のパートナーとしての信頼の築き方。
伊吹だからこうしたんだな、っていう彼の愛嬌や性格。すべての描かれ方に納得したよ( ;∀;)
とにかく一字一句に胸を打たれた…


志摩の懺悔も、なんとも言えなかったね…

なんであの時おれは香坂(当時の相棒)に声をかけてやらなかったんだろう


自分の冷たさとか、自分の怒りとか
その時にそういったものに気持ちを持っていかれていたこと
自分の余裕のなさ、突き放した態度とか
どうしてもっと思いやれなかったんだろうって

自分の性格の悪い部分だけ目の当たりにしてしまう、バツの悪い時ってあるよね…

気づいてもすぐには直せなくて、意地を張ってしまう…

このバツの悪さに苛まれたエピソードって、忘れようとしてもなかなか消せない


志摩の場合はそのバツの悪さがとんでもない事態に繋がってしまって、後悔してもしきれない程の十字架になってしまったのだけど…

そんな苦しい塊を、一緒になって解きほぐしてくれる仲間
澱の溜まった泥沼から、すっと引っ張ってくれたような…

志摩は伊吹に本当に救われたね、、


このドラマの導入部の、視聴者の違和感がひどかった二人の(馴れ馴れしい)関わり合いの部分が、こんなにも昇華して清々しいものになるなんて

脚本恐ろしいな!!!!!(褒めてる)


めっちゃ面白い…
(テレビに張り付いて見てた)

個人的には半沢直樹よりよく出来てるドラマだと思う