ハッピーアイスクリーム~自由を望む2人の民~

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映画 ステップ 感想

こんにちは、こんばんは。クロです。


昨日、映画を観てきました。


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『ステップ』です。

重松清原作、飯塚健監督作品です。
主演は山田孝之
僕の好きな東京03の角ちゃんが出ているので気になって観に行きました。


まず、すごーく久し振りの映画館でした。
2月1日に『AI崩壊』を観て以来なので、約半年振り。
その間の映画館は御存知の通りで、上演予定だった作品も延期になっちゃいましたからね。
宣言解除後、映画館は徐々に息を吹き返して、ようやく昨日行って来ました。

あ、ネタバレ含みますのでご注意下さい。


僕は4月に転勤に伴い引っ越したので、新天地での初映画館でもありました。
駅の近くにある、この辺りでは大きめの映画館へ。
ひと席空けての仕様になっているため、上演15分前に劇場へ着いた時には空席はまばらでした。
でもあれですね、意外と良いですね。ひと席空くの。リラックス感増して映画の世界に没入できる気がします。


そんなこんで予告編が流れ始めますが、土地が変わると当然CMも変わるわけで、新鮮でした。
焼き肉屋や結婚式場、車検工場のCMが懐かしい。(こんなこと書いて一体何人が分かるのだろうか笑)

予告では、幾つか観たいのありました。
清原果耶の出ているものが2本。
朝ドラ観ていない派の僕は、昨年の『俺の話は長い』で初めて彼女の存在を知ったわけですが、素晴らしい世界観持っていますよね。
予告で観た2作品はどちらも別の人物像を持っていそうで、楽しみです。
ちなみに、『世界でいちばんあかるい屋根』と『望み』です。


そうしていよいよ本編です。
いや~良かった!
例によってあらすじは割愛しますが(あらすじってどうも上手く書けない笑)、とっても良かったです。

どんな話か知らずに観に行っても大丈夫でした。
最初のシーンから、言葉で説明するわけではないですが状況が1発で分かるようになっています。
しかもあのマジックペンの跡は後々までずっと軸の1つになるものだし、最初にああいうシーンから始めるのはすごく良い構成だなと感じました。


事前知識はほとんどなく、父と娘のエピソードなんだろうな程度に思っていたのですが、それを遥かに上回る、素敵な「家族」のお話でした。
主役である父と娘だけにスポットライトが当たるわけではなく、彼らを取り巻く全ての人の人生まで感じさせるような、そんな作品に思いました。

あくまで父子家庭に悪戦苦闘する健一親子を軸にしつつも、ケロ先生の結婚、義兄夫婦の不妊、上司の異動、義父の引退と病気など、周りの人の人生含めてリアルを描いてくれているのは好きでした。


題名の「ステップ」に込められた意味もじーんと来るものがありました。

特定期間をフィーチャし章立てて進む構成だったので、美紀の成長とあわせて、
健一も一緒に父親として成長していく彼ら親子の成長ステップという意味かなーと思ってましたが、ステップファザー・ステップマザーの意味合いもあったんですね。

義父母からの最初で最後の説教、美紀から奈々へのお母さん呼び、ベタだけど感動しちゃいました。
美紀のいるリビングに、奈々の絵が追加されていたのもまたベタだけど良いですね。
家庭とは、笑顔工場。良いですね。


そんな感動人間エピソードですが、やっぱり演じた役者さんたちが素晴らしかったことも大きいです。

まずは山田孝之
リアル。
彼の特徴はどちらかというとハチャメチャさを演じきるイメージでしたが、「普通」も素晴らしかったです。
突然妻に先立たれ、一歳半の娘と再出発する男性の哀愁さを感じました。
でもデカイなと思ってしまいました笑
デカイと言うか、ゴツい?笑
胸板が厚いせいかな、なんかスーツキツそうだしそこだけブレちゃいました笑

美紀役の子役3名もみんな良かったです。
『凪のお暇』や『テセウス船』で馴染みのあった白鳥玉季しか知らなかったけど、保育園時代も高学年になった美紀もちゃんと美紀で、子役のスキルの高さとキャスティング力のすごさを感じました笑

広末涼子は最近ああいう役増えてますよね。
未亡人オーラが似合い過ぎる笑
バラエティでたまにお見かけする姿は全く違うのに、ドラマや映画だと声も雰囲気も全然違って、ほんとすごいなあ。
年齢を重ねてもお綺麗だしあの雰囲気だし、未亡人役は同世代女優さんの中では頭1つ抜けているのではないでしょうか

こんな感じで一役ずつ触れていくと疲れちゃうからさらっといきますが、國村隼余貴美子片岡礼子は流石の魅せ方だったし、章ごとに出てくるゲスト枠?の伊藤沙莉川栄李奈も良かったです。

我らが角ちゃんも当然良かった笑
流石半沢直樹俳優の角田晃広さんです。お疲れさまでした。笑

あとは、中川大志
いや彼だけ意味わからなかったんですが???笑
さっき、 主役である父と娘だけにスポットライトが当たるわけではなく、彼らを取り巻く全ての人の人生まで感じさせる作品 だと書きましたが、中川大志が演じた青年のことだけはさっっぱり分かりませんでした笑

最初に蕎麦屋から出てきたシーンで、「ん?中川大志か?」と一瞬感じたものの特に何もなく健一と部長のシーンになったため、「あー別人か」と。
でも次に鰻屋から出てきたところでは「いや、やっぱり中川大志じゃん!」と気付くのですが、その後特に何の説明もなし。一切なし。台詞もなし。何なら名前だけの登場とかもなし。
え、どういう意味ですか?笑
そういう役をやるキャラじゃないでしょ?笑
どこかに説明があったけど見逃しちゃったのかな??
ほんとに意味不明でした笑


この映画の原作は重松清の同名小説です。
重松清の小説は、小学生の頃に読んだ『半パン・デイズ』が一番記憶に残っています。
僕のイメージでは、「男の子の成長」をテーマにしている作家さんの印象でした。
中学受験界隈ではよく取り上げられる作家さんでもあり、断片的に読んだ他の作品からもそうしたイメージを持っていました。

そんな中で、この作品。
全く別ジャンルってわけではないですが、何だか意外でした。(個人の感想)
相方タクさんはたくさん重松清の小説を読んでいると思うので、そうした人にとっては意外ではないかもしれませんが。

でもあれか、『とんび』も重松清でしたっけ。
そう考えると別に意外ではないな。
むしろしっくり来る。
うん、とてもしっくり来ました。笑(自己完結)


ちょっと話が多岐に渡ってしまいましたが、久し振りの映画館、総じてとっても良かったです。
あとはまた舞台も観に行きたいな。

最近、大小問わず劇場が問題視されてしまっています。(この 劇場 は映画館ではなく演劇やミュージカルの会場という意味ですが)
そりゃ感染対策が充分に行われていなかったり、体調不良者がいるのに強行したとなれば話は違いますが、演劇世界全体が色眼鏡で見られてしまうのは悲しいです。
当然興行だし、収益を目指したり大勢の大人や利権が動いていたり綺麗事だけでは話せないけども。

音楽のライブハウス問題も同じだけど、ひとくくりで悪とか善とかまとめられちゃうのはなんかね、と思います。
シルク・ドゥ・ソレイユですら傾くんだから、一介の劇団は本当は超厳しいはずです。
そんな中、対策打って、公演断念して、他に魅せる手段考えてってやってる人たちが大勢いるであろう中で、一部の人たちの問題で演劇界全体が窮屈な思いをするのは何ともやるせないです。



生のエンターテイメントが、生き続けることを願います。



完全に話がとっちらかっちゃいましたね笑

それでは、今回はこの辺で。
以上クロでした~