アフターデジタルを読んで
このところ、「アフターデジタル」
ようやく読み終えたので感想を書きます。
この本のタイトルになっている「アフターデジタル」とは、
「リアル世界がデジタル世界に包含される」 現象のことだそうです。
対して「ビフォーデジタル」とは
「オフラインのリアル世界が中心で、
付加価値的な存在として新たなデジタル領域が広がっている」
状態のことをいうようです。
頭の中がビフォーデジタルの私には、
衝撃的なことが多く書かれていた本でした。
まず、 アフターデジタルの世界で起こっていることの例を挙げます。
・体内に埋め込んだチップで決済をする。
・賽銭箱にQRコードが貼られている。
・タクシーではユーザー満足度をデータで取得し、 給与計算に反映させる。
・フーマー(スーパーマーケット)の3km圏内であれば、 ユーザーはどこにいても30分以内で商品が届く。
だから、自宅への帰り道に欲しいものを注文し、 帰宅するころには商品が届いている。
次に、アフターデジタルの世界における「考え方」です。
・オンラインとかオフラインとか、分けて考えていない。
2つは既に溶け合って、違いがなくなりつつあるのが当たり前。
顧客は、その時に1番便利なものを選びたい。
・モバイルもPCもコンビニも、 ただのユーザーインターフェースでしかない。
・ なぜ企業がそこまでデータを収集しなくてはいけないかというと、 これからのビジネスはデータをできる限り集め、そのデータをフル活用し、 プロダクトとUXをいかに高速で改善できるかどうかが競争原理に なるから。
・最も重要なポイントは、 取得した行動データを顧客ごと繋げて活用できるかということ。店舗だけを作り替えるとか、 一部の店舗だけを始めても意味が無く、全部デジタルデータとして扱えるようになって初めて意味のある取 り組みになる。
・お店やレジが無人であること自体には大して意味はなく、 オンラインのテンポがリアルに置かれたとイメージする。
感想
少なくとも自分は、 完全にビフォーデジタルの世界にいることを知りました。
例えばテストをする度にその点数をメモして、 パソコンに入力して、という作業がありますが、
その過程がとてもアナログです。
宿題のチェックも、ノートチェックも、そんなことだらけです。
中国の小学校での例として、児童の表情をAIが認識して
記録するという実践がありました。
個人情報の問題的に賛否両論あったそうですが、
そのように、そもそもの接点をデジタル化しないと、