旅人、教師、そして転職

海外放浪~フリーター~小学校教師~転職

MENU

アフターデジタルを読んで

4つの視点で読み解く、デジタル時代に顧客が真に求める金融サービスと ...

www.amazon.co.jp

このところ、「アフターデジタル」という本を読み進めていました。

ようやく読み終えたので感想を書きます。
 
この本のタイトルになっている「アフターデジタル」とは、
「リアル世界がデジタル世界に包含される」現象のことだそうです。
 
対して「ビフォーデジタル」とは
「オフラインのリアル世界が中心で、
付加価値的な存在として新たなデジタル領域が広がっている」
状態のことをいうようです。
 
頭の中がビフォーデジタルの私には、
衝撃的なことが多く書かれていた本でした。
 
 
まず、アフターデジタルの世界で起こっていることの例を挙げます。
主に中国での例です。
・体内に埋め込んだチップで決済をする。
・賽銭箱にQRコードが貼られている。
・タクシーではユーザー満足度をデータで取得し、給与計算に反映させる。
・フーマー(スーパーマーケット)の3km圏内であれば、ユーザーはどこにいても30分以内で商品が届く。
 だから、自宅への帰り道に欲しいものを注文し、帰宅するころには商品が届いている。
 
 
次に、アフターデジタルの世界における「考え方」です。
 
オンラインとかオフラインとか、分けて考えていない。
2つは既に溶け合って、違いがなくなりつつあるのが当たり前。
顧客は、その時に1番便利なものを選びたい。
 
・モバイルもPCもコンビニも、ただのユーザーインターフェースでしかない。
 
なぜ企業がそこまでデータを収集しなくてはいけないかというと、これからのビジネスはデータをできる限り集め、そのデータをフル活用し、プロダクトとUXをいかに高速で改善できるかどうかが競争原理になるから。
 
・最も重要なポイントは、取得した行動データを顧客ごと繋げて活用できるかということ。店舗だけを作り替えるとか、一部の店舗だけを始めても意味が無く、全部デジタルデータとして扱えるようになって初めて意味のあるり組みになる。
 
・お店やレジが無人であること自体には大して意味はなく、オンラインのテンポがリアルに置かれたとイメージする。
 
 
感想
少なくとも自分は、完全にビフォーデジタルの世界にいることを知りました。
 
例えばテストをする度にその点数をメモして、パソコンに入力して、という作業がありますが、
その過程がとてもアナログです。
宿題のチェックも、ノートチェックも、そんなことだらけです。
 
中国の小学校での例として、児童の表情をAIが認識して
記録するという実践がありました。
個人情報の問題的に賛否両論あったそうですが、
そのように、そもそもの接点をデジタル化しないと、
アフターデジタルにはなっていかないのだと知りました。