英語を独学するとき、ドラマは有効な勉強方法です。
なぜなら、辞書を引かなくても、画面を見れば状況が自ずと分かるから。
ドラマは、ある言語からもう一つの言語を導き出すのではなく、
目の前にある状況を見て、この状況のときはこう言う。
こんな場面のときはこう言うんだということを、帰納的に分析しながら学ぶことが可能な学習方法です。
そう、脳が勝手に分析しながら学習してくれます。
気に入ったフレーズは、そこだけ声に出してブツブツ言ってみましょう。
言葉が自分のものになります。
さて、今回は、日本人なら是非一度は見ていただきたい!と思うドラマに出会ったので、紹介します。
その名も"The Terror: Infamy"です。
Infamyは不名誉という意味。
タイトルからして怖いですが、正直言ってこのドラマは、
怖いです!!!
The Terrorという米ホラードラマのシーズン2で、メインキャストが英語完全ネイティブの日系人と英語がネイティブ並みにペラペラな日本人なのが普通の米国ドラマと少し違うところです。
私は、ホラードラマが超苦手ですが、このドラマは観たかったので頑張りました。
オーストラリアの俳優である宇佐美慎吾さんが出ていたからです。
ヘンリー役(主人公のお父さん)の宇佐美慎吾さんは、短編映画『RICEBALLS』の制作を手掛けるなど、舞台俳優から映画制作まで幅広く活躍しており、日本のCMにも出ていたことがあります。
ドラマ内には、第二次大戦中に米カリフォルニアに住んでいた日系人が収容された時の描写があり、ドキュメンタリーではないものの、当時の様子を垣間見れるようで興味深いです。
また、ミステリーなところが面白いですが、幽霊のとても恐い話なので、心臓の悪い方はくれぐれもご注意ください。
このドラマが英語学習に向いている理由
このドラマを英語初心者にお勧めするのは、セリフが聞きやすいからです!
日本人や日系人と言っても、キャストの皆さんは皆英語ネイティブか準ネイティブ。
主演のチェスターを演じるDerek Mio氏や山本さん役のGeorge Takei氏などは英語が完全ネイティブですが、面白いのは、山本さんなどは日本から移住した設定なので、日本語アクセントを意識して、わざと日本人っぽい英語を話しているところです(文末の母音を発音しているところとか)。他のキャストもわざわざ日本人のアクセントにしているところがありますが、決してやりすぎではなく自然な感じです。
なのでこのドラマは、英語が苦手な人でも聴き取り易い箇所が多いと思います。
ここで、「日本人のアクセント」について説明を加えると、このドラマに出ている「英語がペラペラな日本人」は、「普段日本にいる日本人が渡米して1年やそこら英語を必死で頑張って特訓して話せた」レベルとは比べものにならないくらいレベルの高いもので、このドラマの人たちがどんなに一生懸命日本人アクセントで喋っても、普通の日本人が英語っぽく話そうとして話しているよりもイントネーションも強勢も完成された英語なので、変な発音が身につくかもなどという心配は全く無用です!!
むしろ、このレベルの英語になれる方のほうが少ないはずですので、是非真似をして欲しいです。
また、日本語の会話もちょいちょいあるので、「英語だけ聴き続けるのはまだしんどい」という人でも安らぎがあると思います。
ネタバレするのは嫌なので、内容は書きませんが、宇佐美慎吾さん演じる移民のお父さん役のヘンリーやその妻のアサコさんのセリフはゆっくりとハッキリ発音されているものが多いので、英語初心者でも聞き取れるはずです。
キャストはこちら⬇︎
でも、このドラマは、宇佐美さん以外のキャストもすごく良かったです!
George Takei氏は、スタートレックで有名なレジェンド俳優さんですし、アサコ役の森尚子さんとチェスターの恋人役のCristina Rodloの演技も素晴らしい。
しかも、このドラマはホラーでありながら、ミステリーの要素と、日本人的な家族の心の通わせ方も描かれているので、父ヘンリーと息子チェスターの関係などにも注目しながら見ていたら、最終話でちょっと涙が出てしまいました。
ホラーなのに!!!
The Terror - Infamyは現在Amazonプライムで視聴できます。
怖いのが欲しい方は、
是非一度観てみてください!